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  • 第40回
  • 日本車輌製造株式会社 (愛知県名古屋市)

皆さんは電車内で「銘板」を見たことがありますか?
	佐井さん
本日の取材先は「日本車輌製造株式会社」さん!ということで、名古屋駅から名鉄電車に乗りました。すると…、車内の壁のプレートに「日本車両」という文字を発見!朝からテンションが上がりました♪(取材中に教えていただきましたが、このプレートを「銘板」と呼ぶそうです)。
毎日の通勤・通学など生活を支える名鉄電車や、乗るたびにワクワクする新幹線。その他にも日本車輌製造株式会社さんがつくっているものがたくさんあると聞き、「知りたい」気持ちが急加速!さっそく話を伺いますよ〜♪

日本車輌製造株式会社の4つの事業の柱とは

日本車輌製造株式会社(以下、「日本車両」)は1896年創業。120年以上にわたり日本の鉄道車両技術の発展に貢献してきました。蒸気機関車の製造に始まり、通勤車両、特急車両はもちろん、新幹線などの高速鉄道の車両まで、まさに日本のインフラを支えてきた会社です。ちなみに、2019年8月の時点で、新幹線車両の製造実績は4000両!これは国内メーカーNo.1!そして、スゴイのは数だけではありません。日本が生み出した新幹線システムの信頼性と共に、その品質は高く評価されています。日本の誇りだなぁ~。今は超電導リニアによる「中央新幹線」の車両開発プロジェクトに技術者の皆さんが参画しているとのこと。品川~名古屋駅間がなんと最速約40分!心踊りますよね♪
ところで、日本車両が展開する事業が鉄道車両事業以外にもあるってご存知でしたか?!全部で4つの事業本部から成り立っているとのこと。まず一つ目は、いつの時代も安全、快適、そして最先端の車両をつくり続けている「鉄道車両本部」。二つ目は、日本の経済活動や国民の生活基盤を支えるために必要不可欠な「輸機・インフラ本部」。ここでは輸送用機器(タンクローリ等)だけでなく橋梁の製造や架設工事などにも取り組んでいます。三つ目は、「機電本部」。1963年に世界初の三点式パイルドライバ(大型杭打機)の開発以来、インフラ整備に必要不可欠な建設工事用機械の歴史を作り上げてきました。常に業界をリードする存在とのこと。カッコいいなぁ♪四つ目は、「エンジニアリング本部」。各部門で培ってきた技術力を組み合わせ、鉄道の安全を支える車両検修設備や営農プラント、製紙関連など幅広い分野にわたり、高い安全性の確保や、効率化を実現してきました。さらには、超電導リニアの関連設備の開発も行っているそうです。
知ってびっくり!!鉄道車両だけでなく、私たちが生活するこの街の基盤を、充実し発展させてくれている、まさに「インフラストラクチャー創造企業」なんですね。
  • 総務部株式・広報グループの小田菜摘さん。とても丁寧に資料を準備して話してくださったので、すごくわかりやすかったです。

  • 写真は名港中央大橋。この他にもレインボーブリッジなど、建設に携わってきた橋はなんと2,000以上にもわたるとのこと!驚き!

  • 輸機・インフラ本部が手掛けるLPガスを運搬するタンクローリ。LPガス業界において、トップの納入実績を誇っているんですって!

  • 機電本部が手掛ける大型杭打機。累計で5,000台以上を世に送り出し、現在では国内トップシェア。今度、建設現場を見かけたら探してみようかな♪

  • 鉄道車両本部の中村守延さんと大石武彦さん、北村猛哲さんが鉄道車両に対する熱い想いを語ってくださいました。

  • エンジニアリング本部が手掛ける新幹線初の「先頭車研ぎ装置」。塗装作業前にこの装置で自動的に表面を研ぐんだって。凄いなぁ〜!

豊川製作所にお邪魔しました!

日本車両のターニングポイントのひとつが、1972年に行われた豊川製作所(愛知県豊川市)への鉄道車両部門の集約化です。より効率よく新幹線や名鉄電車などあらゆる車両をつくれるようになりました。今回はそんな豊川製作所にお邪魔しましたよ。こちらでは約1,200人の社員が情熱と使命感を持ってものづくりに携わっているとのこと。そしてなんと、新幹線を始めとする車両の製作は手作業による部分が多いそうです!巨大な構体(車体)は手作業で溶接していて、温度や湿度などの条件によって歪み方が変わってくるので、経験と高い技術力が必要なんですって。それにしてもまさか、手作業でつくっているなんて…ビックリしました。
最後に2020年7月から営業開始予定の新幹線N700Sについても伺いました。N700SのSはSupreme(最高の)の頭文字「S」。名前の通り、シリーズ中最高の新幹線を表しています。車内は機能性を考慮しつつ、快適な空間に。グリーン車においては荷棚と一体化した大型側面パネルになっているので、まるで個室空間のよう。日本車両の技術力を活かして美しいカーブを描いた壁を隣同士隙間なくはめ合わせていきます。
先頭形状は、デュアルスプリームウィング形になり、走行時の風を整えて騒音や揺れをさらに低減させています。初採用となるLEDライトからシュッと入ったプレスラインがとってもカッコいいですよ♪その他、普通車の全座席にもモバイル用コンセントを設置!これで取り合いがなくなる(笑)!個人的に一番嬉しかったポイントです。そのほか、書ききれないほどのコダワリがつまっているN700S。2020年7月のデビューが待ちきれません!
  • 豊川製作所はとても広かったです。自転車で移動される方もいるとのこと。1日歩いたら筋肉痛になりそうだなぁ…(笑)。

  • 通勤車として11年ぶりの新型車両「名鉄9500系」は、2019年12月に運行を開始したばかり。LEDライトのデザインも特徴のひとつ。イケメンだわ~♪

  • 製作途中の新幹線 N700Sの先頭車。現場では本当に職人さんが黙々と手作業でお仕事をされていました。カッコよかった~!

  • 製作途中の新幹線N700Sの横側。新幹線のホームからは見えない下部に、たくさんの精密機械がつまっています。

  • とても貴重な塗装前の新幹線N700S。塗装前の姿もカッコイイ!多くの工程を手作業で仕上げていくって神業ですね…!

  • 新幹線N700系以降の車両は、実は先頭車両の屋根に段差があり、車両の高さが違うってご存知でしたか?驚きました!空気抵抗を減らすためのポイントなんですって。

人事担当者からのメッセージ

当社に入社するのに、特別に必要な知識や資格はありません。入社してから先輩に教わる機会があるのでご安心ください。入社後は充実した研修制度はもちろん、自己啓発のための資格取得支援など様々なサポート体制を整えています。
入社時に求めるのは、心の通うコミュニケーションができること。働いている中で考えの違う人に出会ったとしても、前向きに相手の話を聞くことはとても大切です。チームワークで良いものをつくっていきましょう。
就職活動では、自分の足でいろいろなものを見に行くことが重要です。ホームページやパンフレットだけではなく、セミナーやインターンシップに積極的に参加してみてはいかがでしょうか。自らの目や耳で感じ取ったものは、より深く心にしっかりと残るはずです。そして、いろいろな事に興味を持ち、学生の間にしかできないことを思い切り楽しんでください。その先にあなたと当社とのご縁があればとても嬉しいです。

(人事部 三宅花実さん)


佐井祐里奈の体験後記

佐井祐里奈の体験後記アイコン
取材をしていて心がほっこりする瞬間が何度もあったのが印象的でした。例えば、名鉄9500系は全ての方が利用しやすいように室内の配色がユニバーサルデザインに!色を認識しづらい方でも色がわかるようにと明暗をつけた色づかいになっています。スタイリッシュで洗練されたデザインは、実は思いやりに溢れていたのです。さらに、従来の車両よりもつり手の高さを5.0cm、荷棚の高さを4.5cm下げているとのこと。数字だけでみるとほんの少しの違いに感じるかもしれませんが、どれだけ多くの方が救われるか…。どれも利用される方のことを真剣に考えていなければ実現できないアイデアばかりだと思います。これからも世界中の人々を乗せて、明るい未来に出発進行~♪よろしくお願いします!!
佐井祐里奈の体験後記

豊川製作所内にある「メモリアル車両広場」にて。懐かしい~っ!鉄道ファンにはたまらないショットですよね。私も今回の取材で鉄道ファンになりました!

COMPANY DATA

日本車輌製造株式会社
https://www.n-sharyo.co.jp/

創業は1896年。以来、鉄道車両のトップメーカーとして社会に貢献。現在は、物流を支える輸送用機器、レインボーブリッジなど2000を超える橋梁、街づくりに欠かせない建設機械、農業を支える営農プラントや鉄道の安全を守る車両検修設備など、インフラストラクチャーにかかわる事業分野を拡大しています。JR東海が2027年に開業を予定している超電導リニアによる「中央新幹線」の車両開発プロジェクトにも参画しています。

  • 佐井祐里奈プロフィール
  • 佐井祐里奈

    ツイッター:@yunna_s31 愛知県日進市出身。大学卒業後、宮崎放送(MRT)のアナウンサーとして活躍。2013年から拠点を名古屋に移し、テレビのリポーター、ラジオのパーソナリティ、イベントの司会など、活躍の場を広げる。趣味はアイドル研究。

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