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  • 第39回
  • 岩本製菓株式会社 (愛知県稲沢市)

幼い頃の思い出がいっぱいのタマゴボーロ
	佐井さん
今回の取材で息子を母に預ける際、「今回の取材先はタマゴボーロの岩本製菓さんなんだよ」と伝えたところ…「お世話になりまくりだったんだから、感謝の気持ちをしっかりと伝えてきてね!」と強めに言われました(笑)。 …思い出すのは、注射でギャンギャン泣いたあとの「タマゴボーロ」。母曰く、一瞬で笑顔になったんだって…。頼もしきかなタマゴボーロパワー! ちなみにママ友は、子どもがグズると困る場面ですぐにタマゴボーロをあげられるようカバンの中に常備しているそ。 皆さんもそれぞれに思い出があるのでは?今回はタマゴボーロでお馴染みの岩本製菓さんの魅力を調査してきます♪

そもそもタマゴボーロとは?
その歴史に迫る!

代表取締役の森清次さんに話を伺いました。岩本製菓の創業者は清次さんのお父様である森武彦さん。武彦さんはもともと「岩本」家の九人兄弟の次男として生まれました。その武彦さんが名古屋市西区の川本ボーロで修行をし、昭和24年(1949年)に岩本製菓を創業。ちなみに武彦さんは修行先の川本ボーロでお世話になった、森とめさんの娘である森夏代さんと御縁があって結婚されました。森家は戦争で男手を失っていたため、武彦さんが森の姓を継いだのだそう。ですので「森」武彦さんが創業者ですが、会社名は岩本製菓。なるほど納得!
そんな岩本製菓は創業からずっとボーロひと筋でやってきました。さてここで問題。「ボーロ」の意味とは何でしょう。
答えは…ボーロはポルトガル語でケーキやお菓子の意。元々カスティーリャ・ボーロ(カステーラのお菓子)というひとつの名で日本に入ってきたのですが、なぜか二つの意味に別れ、一つはカステラとして、もう一つは落とし焼きのように小さな形で焼かれることに。これが、九州から京都へと伝わったそう。その間、胡麻を入れたり、そば粉が加えられたり、さまざまな変化が加えられました。小麦粉をベースにしたボーロから、日本独自の馬鈴薯でんぷんをベースにしたボーロが作られるようになったのが明治時代。その名は「衛生ボーロ」。明治時代に流行った「衛生的にしよう」という流行りの言葉をくっつけてできたんですって!その後、各メーカーがそれぞれ名前をつけていく中、岩本製菓さんは原料のひとつであるたまごを頭につけ「タマゴボーロ」としました。
  • 代表取締役の森清次さんから、貴重な話をたくさん伺いました!

  • 発売開始当時のボーロといえば、鮎や飛行機、小指の形をしたお菓子だったそう。鮎と小指の形のボーロは、今でも販売していますよ♪

  • とっても可愛らしい「鮎のかたちの卵黄ぼうろ」いただきました♪ポリポリ感にハマっちゃいそう!

  • 1970年頃に発売した5連ボーロ。お店の陳列方法を開発したのが、岩本製菓さんなんです!

バラエティに富んだボーロたちに大注目!

岩本製菓には個性豊かなボーロがたくさんあります。まず注目したのが、2004年に発売された「国産卵黄かぼちゃボーロ」…こちらは、国産原料100%!保存料・着色料・香料・膨脹剤を使用していない、体にやさしいボーロです。通常のボーロより1割から2割ほど値段が高いこともあり、当時は売れないのではと心配されていましたが…。海外の農産物が問題になったことがきっかけとなり、子育て世代が大注目!今では安心・安全なものを食べさせたいというお母さんたちをはじめ、多くの方々に親しまれる看板商品のひとつになっているとのこと。安心安全なだけでなく、もちろん美味しいのが最高!食べるとかぼちゃ本来の甘みが口いっぱいに広がります♪
しかし、この国産卵黄かぼちゃボーロの開発には、相当苦労したそうです。製造開始当初、なぜかボーロが破裂して商品にはならず……。どうしても原因が分からなかったので、愛知県食品工業技術センターや名古屋栄養短期大学(現在の名古屋文理大学)の指導を受け、ようやく完成。現在は、お客様ブランド(サクサクボーロかぼちゃ)として販売しています。ちなみに「にぎれるスティックボーロ かぼちゃ」も保存料・着色料・香料・膨脹剤を使用しない国産原料100%のボーロ。こちらは名前の通り、手づかみ食べの練習ができるという優れもの。岩本製菓のボーロは食べてくださるみんなの心と身体を気遣ってくれる商品ばかりですね♪優しいなぁ~。
  • 先日ランチしたママ友が、2歳前の子どもにあげていたのがこちらのボーロでした!私まで嬉しくなりました♪笑

  • 生後7カ月頃から食べられる小さな卵黄ボーロ。小粒タイプだから赤ちゃんも安心♪甘さ控えめ、乳成分、小麦は使っていません。

  • アジアで人気の商品は、パッケージが可愛いなぁ~。世界中で愛されるボーロですね。

  • いきいき腸活乳酸菌ボーロ。 お腹に優しい乳酸菌とオリゴ糖を含んでいます。不足しがちな食物繊維やカルシウムもたっぷりで嬉しい♪

人事担当者からのメッセージ

人は一人では生きていけません。全てのことを当然だと感じるのではなく、感謝することが大切です。まずは「働く」ことの意味を考えてみてはいかがでしょうか。
世のため人のために自分の能力を使い、自分が今まで受けたことへの恩返しをすること、それが働くということだと思います。それを理解した上で、就職活動を続けていれば自然と自分の進むべき道は見つかるでしょう。そしてひとつの仕事に一生懸命取り組んでいれば、必ず感謝の声が届くはずです。その感謝の声に喜びを感じ、さらに喜んでもらいたいと努力を重ねる…それが仕事をする真の目的なのではないでしょうか。
岩本製菓では、感謝される喜びがわかる方を求めています。そして、企業の役目は仕事を通して社員の人間力を高めていくことだと考えています。一緒に多くの方が喜ぶお菓子をつくっていきましょう

( 代表取締役 森 清次 )

佐井祐里奈の体験後記

佐井祐里奈の体験後記アイコン
もともと鮎や飛行機の形をしたボーロが、なぜお馴染みの丸い形になったかというと…。戦後間もない頃は子ども向けのお菓子が少なかったため、小さな子どもでも食べやすいようにと工夫した結果なんですって!丸いボーロを作るには…まず立方体に型を抜き、それをドラムの中に入れてコロコロ転がし角をとり丸くします。それから鉄板に重ならないよう並べて焼いて完成!当時はこの工程を全て手作業でされていたというから驚きますよね。そのため、型を抜くだけのボーロより、丸いボーロの方がコストもかかっていたそう(知らなかった…!)。でも、小さなお子さんが喉に詰まらせないようにと作り上げてくれた岩本製菓さんに改めて感激です!口どけのよいあの優しい丸いボーロは、これからも私たち母親にとっての必須アイテム。優しさと愛が詰まった丸いタマゴボーロをこれからも作り続けてください!
佐井祐里奈の体験後記

赤ちゃんが自然と握りやすい形になっている「にぎれるスティックボーロ」。息子に食べさせる日が楽しみだなぁ~♪その前に私も一本もらおうっと(笑)。

COMPANY DATA

岩本製菓株式会社
https://www.iwamotoseika.co.jp/

1949年の創業以来、ボーロひと筋の菓子メーカー。「安全でおいしいお菓子を提供することを通して人類の健康、喜びを満たす事である」という経営理念に基づき、100%国産原料のボーロの商品化に成功(「国産卵黄かぼちゃボーロ」と「にぎれるスティックボーロ かぼちゃ」)。原料についても3次原料までさかのぼって安全性を確認するなど、世界中の人々の喜びと笑顔のために、健康にこだわった商品を生み出しています。

  • 佐井祐里奈プロフィール
  • 佐井祐里奈

    ツイッター:@yunna_s31 愛知県日進市出身。大学卒業後、宮崎放送(MRT)のアナウンサーとして活躍。2013年から拠点を名古屋に移し、テレビのリポーター、ラジオのパーソナリティ、イベントの司会など、活躍の場を広げる。趣味はアイドル研究。

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