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  • 第34回
  • 敷島製パン株式会社(Pasco) (愛知県名古屋市)

朝、昼、晩…毎日を支える
創業100年の老舗パンメーカー!
	白井さん
1日のスタートに朝食はかかせません!朝起きて顔を洗い…、焼きたてのトーストをサクッとひとかじり。小麦の優しい香りが広がる食パンに、その日の活力を得ている人も多いはず。白井家に必ずある食パンの「超熟」をはじめとしたPascoのパンが、どのようにして生まれ、どのようなポリシーでつくられているのか、深堀してきました!

創業当時から受け継がれる想いと
大ヒット商品誕生のお話

創業の歴史は古く、なんと大正時代にさかのぼります。初代社長の盛田善平さんは元々、製粉業を営んでいました。しかし、米騒動が起きたことをきっかけに「パンは米の代用食になる」と、名古屋に敷島製パン株式会社を創立。同時に、名古屋のドイツ人捕虜収容所に紹介を受けた製パン技師のハインリッヒ・フロインドリーブさんからパン作りを学びます。しかし当時のパンは、主食としてではなくおやつ代わりに食されていたため、すぐにお米の代わりとして売れる訳はなく…。そんな中、学校給食でコッペパンが出始め、徐々にパン食が浸透していきます。さらに、関東大震災や伊勢湾台風などの災害時に、救援物資としてパンを供給したこともパンが主食になると知ってもらえるきっかけに。そして時代の流れとともに販売店が増え、パンが売り場に陳列されるようになり、グングンと売り上げが伸びていったそうです。パン食が当たり前になるまでには、こんなに長い道のりがあったのですね~。
ちなみにPascoの商品といえば、あなたは最初に何を思い浮かべますか?私はやっぱり超熟です!大人気ロングセラーの超熟が生まれたのは、1998年のこと。毎日食べても飽きない「ごはん」を意識し、「足し算ではなく引き算の配合」で考えられた新しい製法で超熟が誕生。もっちりしてみみまで美味しい超熟は、今までのものとは一線を画していました。他にも、暖色系が当たり前だったパンのパッケージに、あえて紺色と白色を採用することで、今までにない食パンを表現しているんですって!そんな新しい考え方の下に誕生した超熟は、絶対的な自信があったため「食べたら分かる」営業戦術で試食販売を徹底。お客さんだけでなく、販売店のスタッフさんにも試食をしてもらうなど、多くの人に食べてもらうことでその美味しさを認知。そんな努力の結果、どんどん全国に広まっていったそうです。
そんなPascoが創業当時から大切にしているのは、「他社商品との差別化」。超熟が誕生した時、当時の会長が最初に言った言葉は「これって世の中にあるのか?」だったそう。世の中にないものをつくり出す、そのDNAが今に受け継がれています。
  • 「僕も毎朝超熟を食べているんですよ」とパンへの愛をたくさん語ってくれた広報室 室長の加藤さん。

  • 暖色系のパッケージが多かった中、斬新なブルーを選んだエピソードなど、数々の開発秘話を教えてくださいました。

  • 今や超熟シリーズもこんなに種類があります!あなたはどれがお好みですか~?

  • なんと!超熟はガチャにもなっているんです!大人気のためなかなか手に入らないとのこと。でもかわいい~!

時代とともに進化し、
挑戦するPascoの姿勢に感激!

続いて、いち早く時代の変化をとらえて開発した商品をご紹介。
パンといえば、朝食をイメージする人も多いと思います。そんな中、朝食だけでなく夕飯にも合うパンを目指し開発されたのが、昨年発売した「超熟フォカッチャ」です。そのまま味わうのはもちろん、スープやサラダに添えたり、メイン料理と一緒に楽しんだり…。パンを食べるシーンが、今まで以上に広がってほしいという想いでつくられたそうです。ふんわりもっちりした生地に、絶妙に効いた塩味とふわっと香るオリーブオイル。食パンとはまた違った美味しさに、リピーターが増えているそうです(私もそのひとり!)。これから暑くなる季節には、冷たいスープに合わせるのもオススメです。なんだか、パン食の楽しみ方が広がる商品ですね。
またPascoでは、2008年から国産小麦の開発や国産小麦を使ったパン作りを始めています。これまで小麦はカナダ産やアメリカ産が主流でしたが、国産小麦にこだわる理由。それは、日本の食料自給率に貢献したいという想いから。北海道の農業研究センターにコンタクトを取りながら、いい小麦はないかと探していたところ、ちょうど認可されたばかりの新品種の小麦に出会います。それが「ゆめちから」。この運命的な出会いと、その魅力に可能性を感じた開発者の方々の努力によって、国産小麦を使用したパンが続々と誕生しています。
そんな「ゆめちから」は、本社の屋上でも栽培されているんですよ!
最後に…Pascoがつくっているのはパンだけではありません!パン以外の商品として有名なのが、名古屋を代表する銘菓のなごやん。実は60周年を迎えた昨年、材料を国産小麦にリニューアルしているんです。さらにすごいことに、55%は愛知県産の小麦を使っているんですって。地元愛を感じるなぁ〜。現在は、「祝」や「ありがとう」と焼印を入れたなごやんも発売。長年愛され続けているなごやんは、名古屋の銘菓として進化し続けているんですね。
  • 「今朝もフォカッチャを食べてきましたよ!」と話してくれた、マーケティング部 部長の山田さん。

  • 私もすっかりリピーターの超熟フォカッチャ!みなさんも、ぜひお試しください!!

  • そのままでも美味しいのですが、軽くトーストしてオリーブオイルをつけるとより美味しい!!

  • 食べたらみんなこの笑顔になると思います!もっちりとした食感もたまりません。

  • 本社の屋上で栽培されている「ゆめちから」。社員のみなさんで収穫もするそうです!

  • 今年4月に発売されたばかりの焼印入りのなごやん!贈り物にもピッタリですね!

人事担当者からのメッセージ

新しいことに挑戦し続ける当社を支える人材として、チャレンジ精神旺盛な方を求めています。実際の仕事では、いろいろな人とコミュニケーションをとる必要があるため、たくさんの人と協力して成し遂げたという経験があると、入社後も円滑にいくと思います。
仕事のやりがいは、消費者により近いものづくりに携われること。スーパーなどでは、自分が関わった商品が目の前で売れていくのを見ることもできますし、身近な人から美味しかったと言われることもあります。それによって、もっと美味しいものを届けたいと自然と向上心が湧いてくるはずです。
就職活動では、自己分析が大切。これまでの自分を振り返り、なぜこの行動を起こしたか…と掘り下げて考えるのが重要です。同様に企業分析もしっかり行ってください。実際に企業に足を運んで、先輩社員に話を聞いて、会社に自分があっているのか肌で感じてみてください。多くの企業と接した中で、候補の一つとして当社を選んでいただけると嬉しいです。
長塚裕也さんと今井彩那さん

人事部 部長付 鬼児島 温子さん

白井奈津の体験後記

白井奈津の体験後記アイコン
食パンを買うとき、みなさんは何枚スライスを買いますか?実は地域によって食パン分厚さの売れ行きが違うそうなんです!関西は5~6枚スライス、中部は6枚スライス、関東は6~8枚スライスが人気なんだそう。また愛知では、色々な種類があるサンドロールの中でも、小倉&ネオマーガリンが一番食べられているそうですよ。地域によって、愛され方が少しずつ違うのも面白いですよね。斬新なアイデアで、愛されるパンをつくり続けているPasco。お話を聞けば聞くほどパンが食べたくなる取材でした!
白井奈津の体験後記

小倉&ネオマーガリンが愛知で愛されているのは納得です!

COMPANY DATA

敷島製パン株式会社
https://www.pasconet.co.jp/

1920年に名古屋で創業したパンメーカー。食パン市場シェアNo.1の「超熟」をはじめとする、数々のロングセラー商品を生み、業界2位のシェアを誇ります。2003年には、創業以来広く親しまれてきた「シキシマ」ブランドと、おもに関東圏で浸透していた「Pasco」ブランドを統合。新生「Pasco」をスタートさせました。昨年20周年を迎えた超熟は、小麦粉を熱湯でアルファ化しさらに低温で長時間熟成させてから焼き上げる超熟製法により、もっちり、しっとり感を感じるパン生地を実現しています。

  • 佐井祐里奈プロフィール
  • 白井奈津

    愛知県名古屋市出身。ラジオ、テレビのリポーター、ナレーション、イベントの司会など、マルチに活躍。

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