中日新聞ほっとweb ロゴ

Report
No.48

和ろうそく職人 (磯部ろうそく店)

鬼師(株式会社伊達屋)
江戸時代から人々の暮らしを照らす
和ろうそくの魅力を教えてもらったよ!
坂本 遥奈
名古屋レッド
秋本 帆華
今回のリポーター
第48回目の訪問先は、和ろうそくの一大産地、岡崎市です。そこで江戸時代から和ろうそくをつくり続ける「磯部ろうそく店」の女将に、原料やつくり方、洋ろうそくとの違いなどを教えてもらいながら、日本伝統のあかりの魅力に迫りました!

そもそも……なんで岡崎市は
和ろうそくの一大産地なんだろう?

今回、リポーターのほのかちゃんが向かった先は、徳川家康公生誕の地で知られる愛知県岡崎市にある「磯部ろうそく店」。およそ300年前の創業当時は、岡崎城の信濃門すぐ近くに工房があったため、「堀端の三角屋敷のろうそく屋」と呼ばれてきたそうです。工房に到着したほのかちゃんは、さっそく「岡崎市と和ろうそくの関係を教えてください」と取材を開始!「和ろうそくは室町時代に中国から渡来し、江戸時代に最盛期を迎えた日本伝統のあかりです。岡崎市が一大産地となっている所以は、寺院の多い地域だから。徳川家康公が浄土宗を加護したことで、寺院が増えたからだと思われます」と教えてくれたのは女将です。現在、全国に20軒ほどある和ろうそく店のうち、3軒が岡崎市にあるといいます。さらに「当店は、江戸時代から長きに渡り和ろうそくをつくり続けているため、15〜16代ほど続いているものと思いますが、現存する文献によると現在の店主、磯部亮次は9代目となります」と教えてくれました。「江戸時代から続いているなんて、すごい!」と感心するほのかちゃんは、「私たちが普段、ケーキに立てるろうそくと、和ろうそくは何が違うのですか?」。「和ろうそくの原料は、ハゼの実から取れる櫨蝋(はぜろう)100%です。それに対して、ケーキに立てるろうそくは洋ろうそくと呼ばれ、石油が原料のパラフィンでできているんですよ」と女将。ウルシ科のハゼは日本特有の植物で、現在では九州地方にのみ生育しています。大きいものは7m以上にもなる大木で、ハシゴをかけて丁寧に実を採取していると聞き「和ろうそくの原料は植物なんだね!」と感心するほのかちゃん。さらに、櫨蝋はジャパンワックスとも呼ばれ、化粧品の原料としても人気と聞き、さらにびっくりです。
女将に話を伺い、工房では実際の製造工程を見学したほのかちゃん。最後に、和ろうそくに火を灯してもらうことに。「和ろうそくはススが少なく、溶けたロウが垂れないのが特徴です。三河地域でつくられる豪華な金仏壇もロウで汚さないので、重宝されたんですよ」と話す女将の手元で、パチパチと音を立てながらを和ろうそくに火が灯ります。あたたかい暖色系の炎が、ゆらめく様子を見て「オレンジ色の炎を見ているだけで、とっても癒されるね……」とほのかちゃん。和ろうそくの魅力を大満喫しました!
  • 女将の磯部有記枝さんと。「今日はよろしくお願いします!」

    女将の磯部有記枝さんと。「今日はよろしくお願いします!」

  • 「これが天然のハゼ。ウルシ科だから、ハゼの樹液に触れるとかぶれてしまうんだって!」

    「これが天然のハゼ。ウルシ科だから、ハゼの樹液に触れるとかぶれてしまうんだって!」

  • 専用の竹串に和紙と灯心草からできた芯を刺し、櫨蝋をまわしかけながら、少しずつ太くしていきます。

    専用の竹串に和紙と灯心草からできた芯を刺し、櫨蝋をまわしかけながら、少しずつ太くしていきます。

  • 「1層1層、ロウをかけていくから、仕上がりはまるでバウムクーヘンだね!」。

    「1層1層、ロウをかけていくから、仕上がりはまるでバウムクーヘンだね!」

  • 工房では9代目の実兄が、仕上げの工程「上がけ」を行っていました。

    工房では9代目の実兄が、仕上げの工程「上がけ」を行っていました。

  • 「上がけ」には緑色のブドウハゼを使用。「しっとり&つやつやに仕上げるのが、職人さんの腕なんだって!」

    「上がけ」には緑色のブドウハゼを使用。「しっとり&つやつやに仕上げるのが、職人さんの腕なんだって!」

  • 和ろうそくの大きさに応じて、竹串を使い分けるため種類もたくさん!

    和ろうそくの大きさに応じて、竹串を使い分けるため種類もたくさん!

  • 「こんなにやさしい炎なのに、風に強く消えにくいなんて、すごいな……」

    「こんなにやさしい炎なのに、風に強く消えにくいなんて、すごいな……」

  • 風がない室内でも炎がゆらめくのは、芯に空洞があり、空気が対流するからだと言われています。

    風がない室内でも炎がゆらめくのは、芯に空洞があり、空気が対流するからだと言われています。

  • 芯も含めてすべて100%植物性、天然素材を使用した和ろうそく。「消した後の煙、懐かしい香りがするな……クンクン」

    芯も含めてすべて100%植物性、天然素材を使用した和ろうそく。「消した後の煙、懐かしい香りがするな……クンクン」

  • ガラス越しに作業風景が見学できる店内には、和ろうそくやお香などの商品がずらりと並びます。

    ガラス越しに作業風景が見学できる店内には、和ろうそくやお香などの商品がずらりと並びます。

  • 「和ろうそくはじめて物語」(2,980円)など、気軽に和ろうそくが楽しめるセットも販売。

    「和ろうそくはじめて物語」(2,980円)など、気軽に和ろうそくが楽しめるセットも販売。

和ろうそくの頭切り(芯出し)に挑戦したよ!

  • 「まずは竹串から和ろうそくを抜きます!(ポッキーみたいで、美味しそう)」

    「まずは竹串から和ろうそくを抜きます!(ポッキーみたいで、美味しそう)」

  • 「続いて、ロウに隠れている芯を出します!じょうずにできるなか(ドキドキ)」

    「続いて、ロウに隠れている芯を出します!じょうずにできるなか(ドキドキ)」

  • 「電熱ヒーターを使って、ロウを少しずつ溶かして……」※大きな和ろうそくは職人が包丁で芯を出します。

    「電熱ヒーターを使って、ロウを少しずつ溶かして……」
    ※大きな和ろうそくは職人が包丁で芯を出します。

  • 「じゃーん!完成です。ちゃんと和ろうそくのカタチになったよー!!」

    「じゃーん!完成です。ちゃんと和ろうそくのカタチになったよー!!」

体験の様子を動画でもCHECK!

取材後記
取材に体験に一生懸命がんばった
ほのかちゃんの感想は……?
アザーカットで奮闘の様子をCHECK!


企業情報

磯部ろうそく店

江戸時代から、変わらぬ原料と変わらぬ技法で和ろうそくをつくり続ける老舗です。地下のギャラリー「燈庵」では、和ろうそくの灯火体験、女将による和ろうそくや岡崎の歴史の話などが楽しめます。
岡崎でつくられる和ろうそくは、「三州岡崎和蝋燭」として国から愛知県の地域資源に認定。2009年には愛知県より「郷土伝統工芸品優秀技術者表彰」を受け、「愛知ブランド企業」に認定されています。

【住所】愛知県岡崎市八幡町1-27
【電話】0564-24-0245
【営業時間】10:00〜18:00
【定休日】水曜日・日曜日
※見学や体験については事前にお問い合わせください。
【HP】https://www.isobe-r.jp/

SHACHIプロフィール

TEAM SHACHI

スターダストプロモーション内スターダストプラネット所属、愛知県出身の秋本帆華、咲良菜緒、大黒柚姫、坂本遥奈 からなる女性グループ。
前身グループである「チームしゃちほこ」から、2018年10月23日にチーム名を変更。「super tough strong energy positive exciting soul from nagoya」を掲げ、Zepp Nagoyaにてフリーライブを敢行しライブデビューを果たす。

【オフィシャルサイト】
https://teamshachi.nagoya/