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Report
No.47

鬼師 (株式会社伊達屋)

鬼師(株式会社伊達屋)
日本三大瓦の一つ、三州瓦の産地・高浜市で
鬼瓦に魅せられた若き職人に会ってきました!
坂本 遥奈
手羽先キミドリ
坂本 遥奈
今回のリポーター
第47回目の訪問先は、三州瓦や鬼瓦をつくる「株式会社伊達屋」です。日本家屋に欠かせない瓦、神社仏閣でよく見られる鬼瓦……それらをつくる職人って、どんな人なのかな?瓦の歴史や鬼瓦の役割、職人のこだわりなどを坂本 遥奈がリポートします!

瓦と鬼瓦では、なにが違うのかな?
そして、どのようにつくられているんだろう??

今回のリポーター、ハルちゃんは去年からはまっている「鬼」の付く職人に会いに行くと聞いて「『鬼師』ってかっこいい響きだね!ワクワクしちゃう」。向かった先は、愛知県高浜市の株式会社伊達屋です。工房では、全国最年少の女性鬼師・伊達 由尋(だて ゆひろ)さんが出迎えてくれました。「今日はよろしくお願いします」(ハルちゃん)。
さっそく、瓦について学びます。「高浜市でつくられている三州瓦とは、どんな瓦のことですか?」(ハルちゃん)。「三州瓦とは、石州瓦(島根県)、淡路瓦(兵庫県)と並ぶ日本三大瓦の一つです。ここ高浜市で瓦が作られるようになったのは、300年も前なんですよ」(由尋さん)。三州瓦は、愛知県より東のエリアに幅広く流通していて、全国シェア70%を占めるなど、多くの日本家屋の屋根に三州瓦が使われています。「ほかの瓦に比べて焼成温度が高く、硬く焼きしまっていて、強度に優れているため、寒暖差の大きい東北エリアでも重宝されているんですよ」との説明に、ハルちゃんは「瓦にも種類があるなんて、知らなかった!」と驚きです。ほかにも銀色を燻したような黒っぽい色が特徴なのですが「独特の色は、安城で採取される三河粘土によるもの。鉄分を多く含んでいるので、焼成時に酸素を含んだガスに反応して、黒っぽくなるんです」との説明に、再び驚くハルちゃん。「石州瓦や淡路瓦は、白っぽい色をしているんだって!今度、関西方面に行った時に屋根を見てみよう」(ハルちゃん)。
続いて、「そもそも、鬼瓦ってどんな瓦ですか?」とハルちゃん。「建築物の棟の端に設置される大きな瓦で、厄除けと装飾が目的です。神社仏閣の屋根に設置された『鬼面』(鬼の顔)を思い出してください」(由尋さん)。神社仏閣の屋根に設置されている鬼瓦は、鬼が睨みをきかせることで魔物が入ってこないようにする、いわばお守りのようなもの。一般住宅には、火災除けや天災除けなどに起因して、雲、植物などをかたどったものが多いそうです。「今度、おまいりに行った時に注意して見てみます!」(ハルちゃん)。
ほかにも工房では、実際に使う道具を見せてもらったり、ネームプレートの製作現場を見せてもらったり……三州瓦や鬼瓦を体感しました。「これから屋根をチェックするのが、とても楽しみです。今日はありがとうございました!」と大満足のハルちゃんでした。
  • 鬼瓦をつくる職人=鬼師の伊達 由尋さんと。「今日はよろしくお願いします!」

    鬼瓦をつくる職人=鬼師の伊達 由尋さんと。「今日はよろしくお願いします!」

  • 「鉄分の多い三河粘土は、粘り気の少ない粘土です。砂利などを混ぜて、使うんですよ」と由尋さん。

    「鉄分の多い三河粘土は、粘り気の少ない粘土です。砂利などを混ぜて、使うんですよ」と由尋さん。

  • 粘土を削るのも、最後の仕上げも、すべてヘラで行います。「こんなにたくさんのヘラがあるんだね」とハルちゃん。

    粘土を削るのも、最後の仕上げも、すべてヘラで行います。「こんなにたくさんのヘラがあるんだね」とハルちゃん。

  • 鬼瓦の技術を生かして、ネームプレートの製作も行っています。「細かい作業だなぁ……」(ハルちゃん)。

    鬼瓦の技術を生かして、ネームプレートの製作も行っています。「細かい作業だなぁ……」(ハルちゃん)。

  • ベテランから若手までそろった、株式会社伊達屋の鬼師のみなさんと。

    ベテランから若手までそろった、株式会社伊達屋の鬼師のみなさんと。

  • 高浜市役所で1月29日まで展示されている「鬼師×鬼滅の刃鬼コラボ 」の瓦モニュメント。由尋さんの作品も展示されていました!

    ©KG/S, A, U
    高浜市役所で1月29日まで展示されている「鬼師×鬼滅の刃"鬼コラボ" 」の瓦モニュメント。由尋さんの作品も展示されていました!

    ※由尋さんは、三州瓦工業協同組合の一員として 鬼コラボ に参加しています。

ミニ鬼瓦の製作体験に挑戦したよ!

  • 「うまくできるかな……ドキドキ。由尋さん、ご指導お願いします!」

    「うまくできるかな……ドキドキ。由尋さん、ご指導お願いします!」

  • 「まずは粘土をこねこね……。この感触、久しぶりだなぁ」

    「まずは粘土をこねこね……。この感触、久しぶりだなぁ」

  • 「みてみて!ツルツル、きれいなお団子の出来上がり!!」

    「みてみて!ツルツル、きれいなお団子の出来上がり!!」

  • 「親指を使って、粘土をしっかりと型に押し込みます」

    「親指を使って、粘土をしっかりと型に押し込みます」

  • 「釣り糸やヘラできれいにならしたら、ウラには名前を彫るよ」

    「釣り糸やヘラできれいにならしたら、ウラには名前を彫るよ」

  • 「残りの粘土を丸めて、スタンプみたいにペタッと……」

    「残りの粘土を丸めて、スタンプみたいにペタッと……」

  • 「じゃーん!じょうずに型から外せました。鬼の表情もバッチリでしょ」

    「じゃーん!じょうずに型から外せました。鬼の表情もバッチリでしょ」

  • 「焼きあがると、こんな色になるんだね!渋くてかっこいい!!」

    「焼きあがると、こんな色になるんだね!渋くてかっこいい!!」

体験の様子を動画でもCHECK!

取材後記
取材に体験に一生懸命がんばった
ハルちゃんの感想は……?
アザーカットで奮闘の様子をCHECK!


企業情報

株式会社伊達屋

全国最年少の女性鬼師、伊達由尋さんをはじめ、熟練の鬼師が活躍する三州瓦&鬼瓦の工房。高浜市で天才鬼師といわれた浅井長之助を祖先にもち、伝統的な技術と精神を継承しながらも、ネームプレートの製作など新しい分野にも積極的に取り組んでいます。幼い頃から、女性鬼師の第1号である祖母の製作現場で遊んで過ごしたという由尋さん。20歳の時に鬼師をめざし、2017年に愛知県鬼瓦技能製作士(鬼師)評価試験に合格。「一番たいへんだけど、仕上げの作業が好き」という若き職人の活躍に注目です。

SHACHIプロフィール

TEAM SHACHI

スターダストプロモーション内スターダストプラネット所属、愛知県出身の秋本帆華、咲良菜緒、大黒柚姫、坂本遥奈 からなる女性グループ。
前身グループである「チームしゃちほこ」から、2018年10月23日にチーム名を変更。「super tough strong energy positive exciting soul from nagoya」を掲げ、Zepp Nagoyaにてフリーライブを敢行しライブデビューを果たす。

【オフィシャルサイト】
https://teamshachi.nagoya/