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Report
No.45

伊賀くみひも職人 (藤岡組紐店)

伊賀くみひも職人(藤岡組紐店)
三重県伊賀市の伝統的工芸品に
新風を送り込む若き職人にお会いしました!
坂本 遥奈
手羽先キミドリ
坂本 遥奈
今回のリポーター
第45回目の訪問先は、昭和14年(1939年)に創業した「藤岡組紐店」です。奈良時代に仏教と共に大陸から伝えられたといわれる組紐を、4代にわたって作り続ける老舗のこだわりや、若き職人の新しい挑戦など、坂本 遥奈がリポートします!

伝統的工芸品の伊賀くみひもって、
どんな時に使われるのかな?

リポーターのハルちゃんが向かった先は、伊賀流忍者発祥の地として有名な三重県伊賀市です。今回は、経済産業大臣指定の伝統的工芸品である伊賀くみひもについて、「藤岡組紐店」の4代目・藤岡潤全(ひろはる)さんに話を伺います。「忍者のふるさとでつくられる『伊賀くみひも』って、どんな紐なのかな?張り切ってリポートしてくるね!」(ハルちゃん)。まずは、その歴史から。「奈良時代に大陸から伝えられた組紐ですが、伊賀では忍者の刀の下げ緒として使われていたんですよ。明治に入り廃刀令が出されたことにより、着物の帯締めへと姿を変えていきました」(4代目)。「伊賀流忍者たちが使っていたなんて、すごい歴史!伊賀くみひもの魅力ってなんですか?」(ハルちゃん)。「美しく染め上げられた絹糸を1本ずつ手で組み上げるので、しなやかな締め心地と繊細な光沢が表現できるんですよ。その中で藤岡組紐店は、高台といわれる組台を使った緻密な柄を得意としています」(4代目)。「高台ってなに?」(ハルちゃん)。絹糸や金銀糸などの糸を手で組み上げる伊賀くみひもは、角台、丸台、綾竹(あやたけ)台などの伝統的な組台が使われます。その中で一番大きな組台が、高台です。「高台は70種類以上の糸を使って組み上げるので、目がとても細かいのが特徴。複雑な柄が組めるのも、高台ならではなんですよ」(4代目)。組み方は200種類以上あるといわれますが、藤岡組紐店では「高麗組(こうらいぐみ)」を追求。その組み方を記した、組み紐の設計図である綾書きは、店の財産でもあり門外不出です。「伝統的な手法を継承しながら、新しいことにも挑戦しているんですよ」(4代目)。「新しい挑戦って、なんですか?」(ハルちゃん)。「絹糸が当たり前の世界に、モケモケとした糸を使って帯締めを作ってみたんです」(4代目)。7年ほど前、4代目が遊び心で作ったモケモケの帯締め。最初は受け入れられるか不安だったといいますが、今ではすっかり店の看板商品に。「伝統的な柄もステキだけど、このモケモケは写真映えするね!」(ハルちゃん)。
着物の仕上げに欠かせない帯締めの伊賀くみひもが出来上がるまでには、とても長い時間を要します。最初に絹糸の本数と長さをそろえ、八丁と呼ばれる「撚りかけ車」で糸によりをかけ、染め上げるまでに2か月かかることも。そこから糸を高台にセットし、黙々と組み上げること数日。複雑な柄になると、1週間かけて組み上げることもあるそうです。「組み紐の難しいところは、ただ時間をかければいいわけじゃないんです。しなやかで使い心地のいい帯締めに仕上げるため、正確に素早く組むことが重要。職人の仕事に終わりはありません」と、4代目が教えてくれました。
  • 店舗兼工房で4代目・藤岡潤全さんと。「今日はよろしくお願いします!」

    店舗兼工房で4代目・藤岡潤全さんと。「今日はよろしくお願いします!」

  • 高台に座り、実際の作業の様子を見せてもらいました。「これは68本の糸を使って、組み上げています」(4代目)。

    高台に座り、実際の作業の様子を見せてもらいました。「これは68個の玉を使って、組み上げています」(4代目)。

  • 糸に張りを持たせるため、先には玉と呼ばれるおもりが巻き付けられています。

    糸に張りを持たせるため、先には玉と呼ばれるおもりが巻き付けられています。

  • 帯締めのオモテとウラの柄を同時に組み上げるためには、長年の経験と職人技が必要です。

    帯締めのオモテとウラの柄を同時に組み上げるためには、長年の経験と職人技が必要です。

  • 竹ベラで目をきれいに詰めていきます。左右均等に力を入れなければ、真っ直ぐに組むことも難しいといいます。

    竹ベラで目をきれいに詰めていきます。左右均等に力を入れなければ、真っ直ぐに組むことも難しいといいます。

  • 「こんなに細かい目を一つひとつ手で組み上げるなんて、気の遠くなる作業だね……」(ハルちゃん)。

    「こんなに細かい目を一つひとつ手で組み上げるなんて、気の遠くなる作業だね……」(ハルちゃん)。

  • 少しずつ柄が姿を現します。「糸を染める時点で、柄や色の組み合わせを考えているなんて、職人さんの頭の中はどうなってるの?」(ハルちゃん)

    少しずつ柄が姿を現します。「糸を染める時点で、柄や色の組み合わせを考えているなんて、職人さんの頭の中はどうなってるの?」(ハルちゃん)

  • これが話題のモケモケシリーズ。「ワンピースのアクセントにしてもかわいいね!」(ハルちゃん)。

    これが話題のモケモケシリーズ。「ワンピースのアクセントにしてもかわいいね!」(ハルちゃん)。

伊賀くみひもの製作体験に挑戦したよ!

  • 「丸台を使って、伊賀くみひもを組んでみたいと思います!初心者向けの8玉に挑戦です」

    「丸台を使って、伊賀くみひもを組んでみたいと思います!初心者向けの8玉に挑戦です」

  • 「まずは緑色の糸を右回りに、2個先の糸まで移動させて……」

    「まずは緑色の糸を右回りに、2個先の糸まで移動させて……」

  • 「次はピンクの糸を左周りに、2個先の糸まで移動させて……。あってるかな?」

    「次はピンクの糸を左回りに、2個先の糸まで移動させて……。あれれ…あってるかな?」

  • 少しずつ、カラフルな組紐が組み上げられていきます、

    少しずつ、カラフルな組紐が組み上げられていきます。

  • 「4代目に飲み込みが早いって、褒められちゃった!」

    「4代目に飲み込みが早いって、褒められちゃった!」

  • 組み上げた組紐は、最後はキーホルダーに加工。「みんなもぜひ、体験してみてね!」

    組み上げた組紐は、かわいいキーホルダーに加工。「みんなもぜひ、体験してみてね!」

体験の様子を動画でもCHECK!

取材後記
取材に体験に一生懸命がんばった
ハルちゃんの感想は……?
アザーカットで奮闘の様子をCHECK!


企業情報

藤岡組紐店(ふじおかくみひもてん)

昭和14年(1939年)の創業以来、最も緻密で格調高い組紐を組むことのできる高台を用いて、着物の帯締めを中心に製作。工房兼店舗では、伝統的な伊賀くみひもの帯締めはだけでなく、モケモケシリーズの帯締め、バッグなど和装小物全般を幅広く紹介しています。ハルちゃんも挑戦した伊賀くみひもの制作体験は、事前にお問い合わせください。

【住所】三重県伊賀市上野農人町422
【電話】0595-22-8551
【営業時間】11:00~18:00
【定休日】月曜(祝日の場合は翌火曜)
【HP】https://fujiokakumihimo.com/

SHACHIプロフィール

TEAM SHACHI

スターダストプロモーション内スターダストプラネット所属、愛知県出身の秋本帆華、咲良菜緒、大黒柚姫、坂本遥奈 からなる女性グループ。
前身グループである「チームしゃちほこ」から、2018年10月23日にチーム名を変更。「super tough strong energy positive exciting soul from nagoya」を掲げ、Zepp Nagoyaにてフリーライブを敢行しライブデビューを果たす。

【オフィシャルサイト】
https://teamshachi.nagoya/