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Report
No.44

岐阜うちわ職人 (住井冨次郎商店)

岐阜うちわ職人(住井冨次郎商店)
室町から続く岐阜の伝統工芸の一つ、
岐阜うちわの工房におじゃましました!
大黒 柚姫
むらさきパープル(仮)
大黒 柚姫
今回のリポーター
第44回目の訪問先は、明治中期に創業した岐阜うちわ専業店「住井冨次郎商店」です。室町時代の文献にも記述があるという「岐阜うちわ」。その起源や特徴、製造工程など、大黒 柚姫がリポートします!

「岐阜うちわ」ってどんなうちわ?
普通のうちわとは、違うのかな??

今回、リポーターのゆずきちゃんが向かった先は、鵜飼が行われることでも有名な清流、長良川沿いに工房を構える老舗「住井冨次郎商店」です。人気観光スポットでもある川原町エリアの一角にあり、周囲には格子戸のある古い街並みが続きます。工房では、4代目の住井一成さんが笑顔で出迎えてくれました。ゆずきちゃんは「岐阜うちわの歴史を教えてください!」と、さっそく取材をスタート。「岐阜の伝統工芸の一つで、 室町時代の文献にも記述がある歴史のあるうちわです。当時は寺から幕府に献上され、さまざまな儀式に使われていたようです。その後、江戸時代には、うちわをあおいで涼をとるようになったんですよ」と、住井さんが答えてくれました。「江戸時代より前の室町時代から作られているなんて、すごい歴史を感じますね」と、驚くゆずきちゃん。続いて、岐阜うちわの種類について尋ねます。「岐阜うちわには、渋うちわ、塗りうちわ、水うちわの3種類があるんですよ」(住井さん)。渋うちわとは、柿渋を塗って仕上げるうちわで、破れにくく丈夫なのが特徴。鰻店や焼鳥店の火起こしに使われます。「渋柿を絞って発酵させた『柿渋』には、防虫や防水効果もあるんだって!」(ゆずきちゃん)。塗りうちわは、お座敷などで涼をとる道具として使われるなど上品な雰囲気。仕上げには漆が使われていましたが、近年はカシューナッツの油分が代用されています。「赤色の染料が、シックだね」(ゆずきちゃん)。さらに、ゆずきちゃんが一番気になった水うちわの話を伺います。「水うちわって、飴細工みたいに繊細!いったい、何でできているんですか?」(ゆずきちゃん)。「雁皮紙(がんぴし)という非常に薄い和紙を貼り、専用のニスを塗って仕上げてあるのが大きな特徴です」(住井さん)。一般的な和紙に使われる楮(こうぞ)や三椏(みつまた)ではなく、雁皮(がんぴ)から作られる雁皮紙は、金箔を打ち延ばす際の打ち紙としても使われ、最近では脂取り紙としても人気です。しかし実は……昭和40年代に雁皮紙に絵を刷る技術が廃れてしまい、水うちわの製造もストップ。しかし、十数年前にその技術が復活し、現在では岐阜の伝統工芸の一つとして、贈り物や土産に人気です。「こんなにきれいな水うちわが無くならなくて、本当によかった!」(ゆずきちゃん)。最後に住井さんの夢を尋ねると「うちで作ったうちわを20年以上使い続けてくれる方もいるので、これからも1本1本丁寧に作り続けるのが夢であり目標です」と話してくれました。
  • 店舗兼工房で4代目と。「今日はよろしくお願いします!」

    店舗兼工房で4代目と。「今日はよろしくお願いします!」

  • 向かって左から、塗りうちわ、水うちわ、渋うちわです。

    向かって左から、塗りうちわ、水うちわ、渋うちわです。

  • 「向こうが透けて見えるほど薄い!」と雁皮紙の薄さに驚くゆずきちゃん。

    「向こうが透けて見えるほど薄い!」と雁皮紙の薄さに驚くゆずきちゃん。

  • 「持ち手や骨は、1本の竹を割いて作っています。骨の本数によって、あおいだ時の風が違うんですよ」

    「持ち手や骨は、1本の竹を割いて作っています。骨の本数によって、あおいだ時の風の具合が違うんですよ」

  • 雁皮紙を貼る糊には、小麦のでんぷん糊を使用。「米より小麦の方が、虫に食われにくいんです。昔の知恵ですね」と住井さん。

    雁皮紙を貼る糊には、小麦のでんぷん糊を使用。「米より小麦の方が、虫に食われにくいんです。昔の知恵ですね」と住井さん。

  • 雁皮紙を貼った骨を1本ずつ、抜き型を使って抜きます。「この木槌、すっごく重いよ!」

    雁皮紙を貼った骨を1本ずつ、抜き型を使って抜きます。「この木槌、すっごく重いよ!」

  • 向かって左がニスを塗った水うちわ。右がニスを塗る前。「透明度が違うでしょ!不思議〜!!」

    向かって左がニスを塗った水うちわ。右がニスを塗る前。「透明度が違うでしょ!不思議〜!!」

  • ニスを塗った水うちわは、7〜10日乾かしたら完成です。

    ニスを塗った水うちわは、7〜10日乾かしたら完成です。

岐阜うちわをあおぎ比べ!

  • 「よーく見ると、竹骨の本数が違うでしょ!それだけで、あおいだ時の風が全然違うんだよ!」(詳しくは動画をCHECK!)

    「よーく見ると、竹骨の本数が違うでしょ!それだけで、あおいだ時の風が全然違うんだよ!」(詳しくは動画をCHECK!)

  • 「こんなに大きいと、あおぎにくいなぁ……って、これは人にあおいでもらうための、塗りうちわなんだって!」

    「こんなに大きいと、あおぎにくいなぁ……って、これは人にあおいでもらうための、塗りうちわなんだって!」

  • 「この豆うちわは、海外ではコースターや豆皿の代わりに使われているそう。なんか、オシャレだね!」

    「この豆うちわは、海外ではコースターや豆皿の代わりに使われているそう。なんか、オシャレだね!」

体験の様子を動画でもCHECK!

取材後記
取材に体験に一生懸命がんばった
ゆずきちゃんの感想は……?
アザーカットで奮闘の様子をチェック


企業情報

住井冨次郎商店(すみいとみじろうしょうてん)

岐阜市内に唯一残る、岐阜うちわ専業店です。現在は、明治中期から続く工房を4代目が継承。昔ながらの手作業で作る岐阜うちわが干される風景は、夏の風物詩。水うちわは、植物樹脂から作られたニスを雁皮紙に塗ることにより、涼しげで繊細な1本に仕上がります。浴衣のお供はもちろん、インテリアとしても人気です。

【住所】岐阜県岐阜市湊町46
【電話】058-264-4318
【営業時間】9:00〜18:00
【定休日】日曜 ※鵜飼期間中は無休
【HP】http://www.ccn.aitai.ne.jp/~gf-utiwa/

SHACHIプロフィール

TEAM SHACHI

スターダストプロモーション内スターダストプラネット所属、愛知県出身の秋本帆華、咲良菜緒、大黒柚姫、坂本遥奈 からなる女性グループ。
前身グループである「チームしゃちほこ」から、2018年10月23日にチーム名を変更。「super tough strong energy positive exciting soul from nagoya」を掲げ、Zepp Nagoyaにてフリーライブを敢行しライブデビューを果たす。

【オフィシャルサイト】
https://teamshachi.nagoya/