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Report
No.42

人形師 (九代玉屋庄兵衛)

人形師(九代玉屋庄兵衛)
江戸時代から続く「玉屋」の九代目に
からくり人形の魅力を教えてもらったよ!
秋本 帆華
名古屋レッド
秋本 帆華
今回のリポーター
第42回目の訪問先は、愛知県名古屋市北区にある「九代玉屋庄兵衛」です。日本唯一の人形師の家柄として、江戸時代からからくり人形の製作、修復・復元を続ける「玉屋」の九代目、玉屋庄兵衛さんにお会いしました。リポーターの秋本 帆華が、からくり人形の歴史や魅力、職人としてのこだわりを探ります!

からくり人形の歴史や魅力、
人形師の役割を教えてください!

今回、リポーターのほのかちゃんが向かった先は、愛知県名古屋市北区にある「九代玉屋庄兵衛」の工房です。「からくり人形の実物を見るのははじめてだから、とっても楽しみ!」と話すほのかちゃんを、九代目の玉屋庄兵衛さんが笑顔で出迎えてくれました。さっそく「からくり人形の歴史や魅力を教えてください!」と取材をスタート!
「からくり人形のはじまりは、江戸初期までさかのぼります。1600年代には、大阪の道頓堀で『竹田近江からくり芝居』という人形一座が旗揚げ。道頓堀から京都、尾張、そして全国へと人形芝居が広まりました」(九代)。「400年も前からあるなんて、びっくり!どんなからくり人形だったんだろう?」(ほのかちゃん)。「人形一座が披露していたのは『芝居からくり』です。舞台の下に人が入って、糸を引いたり、空気を送ったりして、舞台上の人形を動かしていました。これが後の歌舞伎や文楽、そして尾張地方の山車からくりへとつながっているんですよ」と九代の言葉に、「山車からくりとは?」とほのかちゃん。「山車からくり」は、伝統的な祭りに華を添える山車に乗せられたからくり人形のこと。山車の上で、逆立ちや肩車、乱杭渡り、弓射りなど、さまざまな妙技を披露します。そして、からくり人形を大別すると、もう一つ「座敷からくり」があります。織田信長、豊臣秀吉なども楽しんだからくり玩具で、公家や大名への献上品として発展。「茶運人形」や「弓曳童子」などが代表作品です。「どれも江戸時代につくられたものですが、人形を動かす仕掛けは機械そのもので、まさに『木製ロボット』。からくり人形の発展が、この東海エリアのものづくり精神を育んできたと思っているんですよ」と九代が話してくれました。
からくり人形の歴史を学んだほのかちゃんは、続いて「一人前の人形師になるまで、どれくらいかかりますか」。「七代目である父に弟子入りしたのが25歳の時。もともとものづくりは好きだったのですが、ひと通りできるようになるまで、15年ほどかかりました」(九代)。人形の顔づくりから仕掛けの考案、衣装の制作はもちろん、使う道具の製作までそのすべてを一人で担う人形師。九代にとって一番難しい作業は、人形の顔づくり。修行時代にはいくつもの能面を彫って、技術を磨きました。「一つの面でさまざまな表情を見せるのが、職人の腕の見せどころ。10人が見ても、100人が見ても『いい顔だね』と言ってもらえるのが目標です」。現在は、歴代の「玉屋庄兵衛」が手がけたからくり人形の修復や復元のほか、オリジナルの創作からくりの製作にも邁進。「自分で考えたからくり人形が完成して、それが皆さんの前で披露される瞬間がなによりの喜びですね」と教えてくれました。
  • 愛知県名古屋市北区にある工房で、九代目の玉屋庄兵衛さんと。「今日はからくり人形のことをいろいろ教えてください!」

    愛知県名古屋市北区にある工房で、九代目の玉屋庄兵衛さんと。「今日はからくり人形のことをいろいろ教えてください!」

  • 七代のころから70年以上使われる彫刻刀。新潟の職人に作ってもらう刃以外は、柄の取り付けなどはすべて人形師が自ら行います。

    七代のころから70年以上使われる彫刻刀。新潟の職人に作ってもらう刃以外は、柄の取り付けなどはすべて人形師が自ら行います。

  • 400年前から人々を楽しませる「茶運人形」。目の前で動く姿を見て、「かわいい動きに、思わずキュンキュンしちゃう!」とほのかちゃん。

    400年前から人々を楽しませる「茶運人形」。目の前で動く姿を見て、「かわいい動きに、思わずキュンキュンしちゃう!」とほのかちゃん。

  • 衣装を取り除いた貴重な「茶運人形」も拝見。「歯車の動く様子がよくわかるよ。それにしても、これが江戸時代の技術なんて驚き……」。

    衣装を取り除いた貴重な「茶運人形」も拝見。「歯車の動く様子がよくわかるよ。それにしても、これが江戸時代の技術なんて驚き……」。

  • これぞ、人形師の腕の見せ所!人形の顔を上下に動かすと、不思議と表情が変わって見えます。

    これぞ、人形師の腕の見せ所!人形の顔を上下に動かすと、不思議と表情が変わって見えます。

  • うつむき加減の人形は、微笑んでいるように見えませんか??

    うつむき加減の人形は、微笑んでいるように見えませんか??

  • からくり人形の最高傑作といわれる「弓曳童子」。春慶塗りや金糸刺繍、べっこう、象牙などを用いて、九代が忠実に再現したものです。

    からくり人形の最高傑作といわれる「弓曳童子」。春慶塗りや金糸刺繍、べっこう、象牙などを用いて、九代が忠実に再現したものです。

  • 「今日は貴重なお話、ありがとうございました!お祭りで山車を見かけたら、からくり人形のスゴ技に注目しますね!!」

    「今日は貴重なお話、ありがとうございました!お祭りで山車を見かけたら、からくり人形のスゴ技に注目しますね!!」

からくり人形の操作に挑戦!

  • からくり人形の基本の動きを体験します!

    からくり人形の基本の動きを体験します!

  • 顔や手、足など、それぞれのパーツをこの人形糸で操ります。

    顔や手、足など、それぞれのパーツをこの人形糸で操ります。

  • 「最初は思うように動かせなかったけど、だんだんじょうずになってきたよ」

    「最初は思うように動かせなかったけど、だんだんじょうずになってきたよ」

  • 「右向いて、左向いて……。わぁ!思ったように動かせると、おもしろい!」

    「右向いて、左向いて……。わぁ!思ったように動かせると、おもしろい!」

「茶運人形」を体験!

  • カタカタ……とほのかちゃんに小さな茶碗を運びます。

    カタカタ……とほのかちゃんに小さな茶碗を運びます。

  • ほのかちゃんがお茶をいただき茶碗を返すと、元の場所に戻っていきます!

    ほのかちゃんがお茶をいただき茶碗を返すと、元の場所に戻っていきます!

「弓曳童子」を体験!

  • 矢を親指と人差し指でつまみ、的にねらいを定めて……。

    矢を親指と人差し指でつまみ、的にねらいを定めて……。

  • 「わぁ〜すごい!弓を射ったあとの誇らしげな表情がかわいいね」

    「わぁ〜すごい!弓を射ったあとの誇らしげな表情がかわいいね」

体験の様子を動画でもCHECK!

取材後記
取材に体験に一生懸命がんばった
ほのかちゃんの感想は……?
アザーカットで奮闘の様子をチェック


企業情報

九代玉屋庄兵衛(くだい たまやしょうべい)

享保18年(1733)、京都で活躍していた初代が、名古屋市伝馬町の山車「林和靖車」のからくり人形を製作。鶴の操り方を町内の人に指導するために名古屋に呼ばれたことから、名古屋玉屋町(現在の錦三丁目)に移住。町名にちなみ、玉屋庄兵衛と名のるようになりました。多くのからくり人形は1点もので図面が残されていないため、その修復・復元には経験が必要とされます。
近年は、名古屋港水族館の「浦島太郎伝説」(八代作)や、愛・地球博の愛知県館モニュメント「唐子指南車」(九代作)など、創作からくりも製作。江戸時代の伝統を継承しつつ、新しい風を送り込んでいます。

SHACHIプロフィール

TEAM SHACHI

スターダストプロモーション内スターダストプラネット所属、愛知県出身の秋本帆華、咲良菜緒、大黒柚姫、坂本遥奈 からなる女性グループ。
前身グループである「チームしゃちほこ」から、2018年10月23日にチーム名を変更。「super tough strong energy positive exciting soul from nagoya」を掲げ、Zepp Nagoyaにてフリーライブを敢行しライブデビューを果たす。

【オフィシャルサイト】
https://teamshachi.nagoya/