酒器づくりに挑戦するのは、「市之倉さかづき美術館」に隣接する「幸兵衛窯 作陶館」。200年以上の歴史を持つ幸兵衛窯と同じ土と釉薬を使って、作陶体験ができるんですよ!
ここでちょっと、幸兵衛窯のマメ知識を……。初代加藤幸兵衛さんが開窯した当時(1804年)は、江戸城本丸などに染付食器を納める御用窯でした。その後、代々にわたり名品を生み出し、6代加藤卓男(故)さんが人間国宝に認定。現在は、多治見市無形文化財保持者である7代加藤幸兵衛さんをはじめ、30人以上の職人さんが活躍しています。
ちなみに「幸兵衛窯 作陶館」では、7代加藤幸兵衛さんによる特別ワークショップも定期的に開催。気になる方はHPをチェックしてくださいね!
今回、私が参加したのは「手びねり・ろくろ体験コース」。約1kgの粘土を使って、2~3個の器をつくることができます。
実は、意外と手先が器用な私(って、自分で言っちゃった……照)。ちょっと上級者向けの電動ろくろで、世界に一つだけの焼酎のお湯割用の酒器をつくります。イメージとしては、ロックグラスよりひと回り大きくて、手にしっとりと馴染む器。決して、一度にたくさん飲める酒器って、ワケではございません(笑)!
今回、指導してくださるのは、主任の加藤恒太郎さん。いざ、電動ろくろに挑戦です!
まずは両手を濡らして、粘土を包み込みます。その後、左手の親指で真ん中を凹ませていくと……。
ほら、ちゃんと器のカタチになってきたでしょう~! うわ~、これは楽しい~!
完成した器は、糸を使ってそっとろくろから外します。慎重に、慎重に……。
焼酎のお湯割用の酒器ができあがったところで、まだまだ粘土が余っています。ということで、続いて煮物を盛りつける小鉢づくりに挑戦です。
今度はスムーズに、小鉢っぽいカタチが完成(やっぱり私、陶芸の才能あるかも……笑)。
って、調子に乗っていたら、腰のあたりがちょっとつりそうになっちゃった! 気づかないうちに、緊張していたのかしら?
ろくろの作業が終わると、素焼き、釉薬、焼き上げの作業に入ります。ここはもちろん職人の方にお願いするため、私は釉薬の種類を選びます。
深い緑が特徴の織部や、素朴な黄色がステキな黄瀬戸など、10種類以上から選ぶことができます。う~ん、どれにしようか、迷っちゃう……。
そして、焼き上がりまでは約1か月。どんな大きさ、色で焼き上がってくるのか、首を長~くして待ちましょう!
電動ろくろでつくった焼酎用の酒器と小鉢。焼き上げると、15%ほど小さくなるそうです。
釉薬の見本を手に取りながら、酒器と小鉢の色を選びます。
焼き上がりを想像しながら、釉薬を選ぶのも楽しい時間。どれもとっても魅力的で、相当悩みました!
じゃーーーーん!焼き上がりがコレ。自分でつくった器って、とっても愛着がわきますね。
途中、腰がつりそうになりながらも、オリジナルの酒器づくりに思わず夢中になってしまった私。
やっぱり、ものづくりって、楽しいですね。
焼き上がった器を手に取って、うれしさもさらに倍増です。何ていったって、世界に一つだけの器。
これから家飲みがさらに楽しくなりそう!うーん、今日も早く家に帰って、おいしい煮物をつまみに焼酎のお湯割をグビッといきたーい(笑)!
今度は手びねりや玄人好みの蹴ろくろにもチャレンジしたいな!
【住所】岐阜県多治見市市之倉町4‐30‐2
【電話】 0572-22-0509
【開館時間】10:00~17:00(受付は~15:30)
【休館日】火曜日、年末年始
【入館料】手びねり・ろくろ体験コース一般3,000円
【HP】http://www.sakutoukan.com/
愛知県名古屋市出身。元宝塚歌劇団・月組男役スター。高校生の時に初めて観た宝塚に魅せられ、1994年、宝塚史上もっとも倍率の高い年に宝塚音楽学校に入学。1996年、宝塚歌劇団入団。数々の舞台を経て、2009年退団。退団後は、女優・タレントとして活動。バラエティ番組にも多数出演し、活躍の幅を広げている。
舞台 | 『アニー』(2016年) 『エリザベート』(宝塚歌劇団2009年) |
映画 | 『はなちゃんのみそ汁』(2015年) |
ドラマ | 『癒し屋キリコの約束』(2015年) |
CM | 『豆腐よーぐるとぱっく 玉の輿(盛田屋)』 |