中日新聞ほっとweb ロゴ

河合塾 英語科講師
濱田 昌志
先生

menu4
受験英語

 実際の入試問題はどうでしょうか。公立高校、私立高校入試ともに、中心となるのはいわゆる「読み・書き」の筆記検査です。大学受験で最終的に受験をしなくてはならない国公立大学の二次試験、私立大学の入試もやはり長文読解が中心の筆記検査が実施されます。4技能と言われてはいますが、受験、特に一般入試では、英文を読んでその内容を理解することができる、文法的に正しい英文をきちんと書くことができるといった「読む・書く」の能力がとても重要なのです。
外国語(英語)筆記検査

※参考資料「2020年度 愛知県公立高校入試問題 Aグループ 筆記[1]英作文」

menu5
受験英語を克服するには

 「読む・書く」の能力を身につけるのに欠かせないのが語彙力と英文法です。覚えるべき英単語について、新学習指導要領では、小学で学習する600~700語に加え、中学ではこれまでの1200語程度から1600~1800語程度に語彙数が増加しています。よって、高校入試ではこれまで以上に難易度の高い長文読解が出題される可能性があります。覚えた単語の数は多ければ多いほど有利になります。単語の意味がわかる、正確に書くことができる、きちんと発音ができるという3点を意識して、お子様の語彙数を小学生のうちからどんどんと増やしていきましょう。
 そして長文読解、英作文の問題を解くにあたり最も大切なのが英文法です。英文があり、せっかく単語の意味がわかっても、どこまでが主語で、何が修飾語句で、どのような構文が用いられているのかなどがわからなければ、文全体の意味を把握することはできません。それが2、3文続いてしまえば、もうその長文の内容を理解するのは困難になります。内容がわからないのに、それについて思考したり判断したりすることはできないのです。また、最近は多くの高校入試や中学校の定期試験で自由英作文が出題されています。「書く」ということは確実な英文法を把握している必要があり、なんとなくこんな感じ、では通用しません。冠詞のミス、時制のミス、文法のミスのすべてが減点対象となってしまいます。この英文法を身につけるのに、重要となるのが品詞の概念です。主語となる名詞はどれか、副詞や形容詞が何を修飾しているのかなどを意識して英文を読み書きできるよう、単語を覚える際には品詞も一緒に覚えるように心がけてください。

 語彙を増やし、英文法を確実に身につける―この2点ですが、実は「聞く・話す」というコミュニケーション能力強化にも欠かせません。実際に外国人と英語で会話をするのであれば、ジェスチャーや辞書を使ったりもできますし、文法にこだわらず、単語を並べても意思疎通はできます。しかし受験のリスニングテストとなると、語彙力がなければ、いくら英語を聞いたとしても何を話しているのか理解をすることができませんし、聞き返すこともできません。また、小学英語のようにフレーズの丸暗記では、これからおこなわれるであろうさまざまなスピーキングのテストに対応することができません。文法力があってこそ、自分の話したい内容をテストにも通用する正しい英語で話すことができるのです。

menu1
これからの英語教育

 日本人=英語ができないというイメージを払拭すべく、日本の英語教育は変わりつつあります。ただ今後、高校入試、大学入試がどのように変わっていくのかはなかなか実態がつかめていません。今のところ、「読む・書く」を中心とした英語学習をきちんとおこなったうえで、さらに「話す・聞く」といったコミュニケーション能力も求められているというのが現状です。小学生のうちからそのことを意識し、英語の学習をすすめていきましょう。