中日新聞ほっとweb ロゴ

中日新聞ほっとWeb HOME > 教えて!河合塾 > 新しい学習指導要領のポイントを 分かりやすく解説!
河合塾 数学・算数科講師
西川 浩
先生
2.内容の改善
 
 新しい時代に必要となる資質・能力を踏まえた教科・科目等の新設や目標・内容の見直しも図られています。

 代表例としては、第一に外国語教育の教科化が挙げられます。
 これまでの小学校5・6年生の外国語活動は「聞くこと」「話すこと」を中心とし、外国語に慣れ親しみ、学習の動機付けを高めるためのものでした。新学習指導要領においては、この「外国語活動」が小学校3・4年生に前倒しされ、小学校5・6年生においては「読むこと」「書くこと」の学習が段階的に加えられ、「外国語」として正式な教科となります。
小学校の外国語に関する授業時数

(1単位時間は45分)

 第二に、プログラミング教育の導入を挙げることができます。
 ICTを用いた情報活用能力を言語能力と同様に「学習の基盤となる資質・能力」と位置付け、文字入力など基本的な操作の習得、プログラミング的思考の育成が小学校の教育における目的とされています。ただ、前述の外国語のように教科化されるわけではありません。
 新学習指導要領の「総則」に、各教科の特性を生かし、教科横断的な視点から教育課程の編成を図ると記載され、算数・理科・総合学習の場面における例示にとどまっています。具体的内容、導入する学年などについては明示されておらず、学校の裁量に委ねられる範囲が大きいといえます。

 他にも理数教育、伝統や文化に関する教育、体験的な活動等において、社会との結び付きを重視した改善点が示されています。
3.学び方
 1に述べた「資質・能力」を育むために、新学習指導要領では内容の改善だけでなく、アクティブ・ラーニングに代表される「主体的・対話的で深い学び」を重視しています。
 具体的には、

【主体的学び】

 学ぶことに興味や関心を持ち、自分の進路や職業と関連づけながら、見通しを持って粘り強く取り組み、自己の学習活動を振り返って次につなげるような学び

【対話的学び】

 子ども同士が目標を共有し力を合わせて活動したり、先生や地域の人との対話や先人の優れた考え方を手掛りに考えたりすること等を通じ、自分の考え方を広げ深めるような学び

【深い学び】

 各教科の特質に応じた「見方・考え方」を働かせながら、知識を相互に関連付けてより深く理解したり、情報を精査して考えを形成したり、問題を見出して解決策を考えたり、思いや考えを基に創造することに向うような学び
を指しています。

menu1
まとめ

 文部科学省が実施する「全国学力・学習調査(全国学力テスト)」において、得た知識のみで対応できる型にはまった問題は解決できるが、得た知識を活用して初めて見るような問題を解決することには課題が残るという結果が示されています。
 学習指導要領の改訂では、この課題を解消するために、ひとつひとつの知識のつながりを図ることの大切さや、学校で学んだことを日常生活で活用したり、家庭や地域での経験を学校生活に生かしたりする能力を身につけることの重要性を強調しているものといえます。