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第10回
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九重味淋
(九重みりん時代館/石川八郎治商店/レストラン&カフェ K庵) (愛知県碧南市)

現存する日本最古のみりん醸造元が
愛知県にあるって、ご存知ですか?
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三河エリア担当リポーター
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松下 凪

思わずSNSにアップして自慢したくなっちゃう場所や、話題の新スポットなどを、地元女子5人がリポートする「ほっとりっぷ」。今回は、三河エリア担当の私、松下 凪が2018年7月にオープンした「レストラン&カフェK庵」をご紹介。現存する日本最古のみりん醸造元、九重味淋の敷地内にあるレストランで、本みりんを使ったお料理が自慢なんです。料理を美味しくする調味料として江戸時代にも親しまれていたみりんの魅力を、美味しいものに目がない私がしっかりとリポートします!
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みりんの秘密を知るために、九重みりん時代館へ。昔、みりんの運搬に使用された常滑焼の一斗甕(いっとがめ)が、オブジェのように積み上げられています。
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九重みりん時代館に入ると、ふわりと甘い香りが鼻先をくすぐります。最初に、パネルを使ったスタッフさんの解説に、フムフムと耳を傾け…。
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「佐瀬式圧搾機」という昔ながらの機械を用いて搾る、伝統的な作業の様子を窓から見学します。
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2階の展示室では、約5分間の映像を見た後、歴史的な資料を見学します。
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三河みりん、九重味淋の祖・石川家に伝わる古い道具や古文書がズラリ。壁には多くの賞状が飾られています。
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私が左手に持っているのが昔の酒袋、右手が現在の酒袋です。昔は酒袋の耐久性を増すために柿渋を塗っていたんですって。
お待ちかねのレストランへ!
お買い物を楽しんだ後は、待ちに待ったレストランへ。築200年以上になる創業家の旧邸宅をリノベーションした空間では、ステキな中庭を眺めながらお食事がいただけます。今回は「みりん角煮御膳(1,620円)」を。じっくりコトコト煮込まれた豚の角煮はもちろん、ご飯やみそ汁にもみりんを使っているんですって。調理を担当する桒原シェフにみりんを使うコツを伺うと…「当レストランでは、みりんの風味や上品な甘さを味わっていただくため、砂糖をできるだけ減らし、その代わりにみりんを使用。みりんを使うと、味がよく浸透し、煮くずれを防いでくれます。ただし、使いすぎると素材が締まりすぎてしまうので、注意してくださいね」と優しく教えてくださいました。さらに、精米してから少し時間が経ったお米を炊く際、少しみりんを加えると、ツヤともちもち感、甘みがアップするんですって。最近では、食後の血糖値の上昇がゆるやかな低GI食品としても注目を集めるみりん。皆さんもぜひ、みりんの歴史に触れ、レストランでその美味しさを実感してくださいね!
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石川八郎治商店には、熟成期間の異なるみりんを展示。熟成期間が長いほど、より濃い琥珀色になるんですって。
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熟成期間が約1年の九重櫻(500ml 939円)は、九重味淋を代表する商品です。これで、お雑煮を作ったら、美味しそう!
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実はこれも、砂糖を減らしてみりんの甘さを生かした商品なんです。私のお気に入り「芋けんぴ(395円)」です!
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みりんの試飲にも挑戦。右から九重櫻(約1年熟成)、純三河本みりん(約1年熟成)、まろりか(1年熟成後、ウイスキー樽で熟成)、御所櫻(3年熟成)。
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照りも彩りも美しい「みりん角煮御膳」。地元の碧南野菜や、三河粘土を使った器など、地産地消にもこだわっています。
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食後には「みかわぷりん(432円)」を。煮切りみりんシロップをかけて、いただきます。


九重味淋株式会社
【住所】
愛知県碧南市浜寺町2-11
【駐車場】
あり
【HP】
https://kokonoe.co.jp/
<九重みりん時代館>
【電話】
0566-41-0708
【営業日&時間】
平日10:00〜、15:00〜
【見学時間】
30〜40分
【HP】
https://kokonoe.co.jp/kengaku
※3日前までに、電話かお問い合わせフォームにてご予約が必要です。
<石川八郎治商店>
【電話】
0566-45-7998
【営業時間】
9:30~17:30
【定休日】
月曜日(臨時休業あり)
<レストラン&カフェ K庵>
【電話】
0566-45-5999
【営業時間】
11:00〜17:00(LO16:30)
【定休日】
月曜日(臨時休業あり)
※価格は税込表記です。