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中日新聞ほっとWeb HOME > ほっとマルシェ > 祖父江ぎんなん(愛知県)
  • vol.10
  • 祖父江ぎんなん

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    名産品

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江戸時代より屋敷を守り続けるイチョウの木から、
一流料理人にも愛される大粒のぎんなんが収穫されます

色とりどりの野菜に、みずみずしいフルーツ……毎日の食卓をゆたかに彩る新鮮な農産物。
「ほっとマルシェ」では、伝統野菜や新顔野菜、全国にほこる野菜など、意外と知られていないご当地の農産物を紹介します。地元で生産されているものを知るだけで、毎日の食卓がさらに楽しくなるかも!?
第10回は、祖父江町(愛知県稲沢市)で栽培される祖父江ぎんなんをご紹介。ぎんなんとは、イチョウの木になるオレンジ色の果肉の中身、つまり種子のこと。あの独特の匂いを放つ果肉を取り除き、種子の殻を割ると現れる胚乳を、私たちはぎんなんとしていただいています。祖父江ぎんなんの特徴は、なんと言っても他の産地に比べ粒が大きいこと。東京の一流料亭でも高い評価を得るなど、全国的にも名を馳せるブランドです。モチモチとした食感と甘ほろ苦い一粒を、自宅でも気軽に味わってみませんか。

祖父江ぎんなんとは

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1万本を超すイチョウの木が植えられている祖父江町。もともとは江戸時代に、耐火性のあるイチョウの木を防災や防風のために屋敷周りに植えたのが始まりとされています。
ぎんなんの栽培が始まったのは、いまから100年ほど前。屋敷周辺のイチョウの木になるぎんなんを名古屋で売ったところ、非常に高値で売れたことから、集落全体にぎんなんの栽培が普及。そのため祖父江ぎんなんは、別名「屋敷ぎんなん」とも言われています。
町内にはその当時に接ぎ木された樹齢100年以上の大木が多く存在し、11月下旬には町中が黄葉したイチョウの木で黄金色に染まります。毎年開催される「そぶえイチョウ黄葉まつり」(今年は11月23日〜12月1日)は、その絶景の中でさまざまな催しが楽しめる人気イベントです。
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4代続くぎんなん農家を支える
光田二郎さんからのメッセージ

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我が家では、35アールの畑で約40本のイチョウの木からぎんなんを収穫しています。ぎんなん農家を始めたのは、私の曽祖父。祖父江町が原産とされる金兵衛、栄神(栄信)、久寿(久治)と、藤九郎の4種類を栽培しています。ぎんなんは品種によって、収穫時期や特徴が異なるんですよ。

① 金兵衛・・・粒は中粒でやや縦長。殻が固くなるのが早く、8月中旬から出荷が可能。
② 栄神・・・貯蔵性に優れ、ぎんなんの中で最も抗酸化力が高いと注目の品種。
③ 久寿(久治)・・・粒は大粒で丸みがある。もっちりしていて、食べやすい品種。
④ 藤九郎・・・岐阜県瑞穂市が原産。滑らかで光沢のある大きな粒と、通に好まれるほろ苦さが特徴。貯蔵性に優れる。

祖父江ぎんなんは、木曽川がもたらした肥沃な土地で育つため、大粒でもっちりとした食感が特徴です。私たち農家は、毎年イチョウの木が芽吹く前に枝を剪定したり、年に4回ほど肥料を与えたり、その美味しさを愛情深く守り続けています。
ぎんなんと聞いて、茶碗蒸しの中の黄色い一粒を思い浮かべる人も多いかもしれません。祖父江ぎんなんは、収穫が始まる9月ごろはとてもきれいな翡翠色をしています。さらにみずみずしく、モチモチとした食感が特徴です。収穫が終わるころには、美しい黄金色へと変化するんですよ。
ぎんなんは購入したら生鮮野菜と同様、冷蔵庫の野菜庫で保管してください。そして、できるだけ早めにいただくのが、美味しく食べるコツです。我が家では、電子レンジで1分間加熱して、毎日朝夕といただいています。これが私たち夫婦の健康の秘訣です。皆さんの食卓にも、美味しい祖父江ぎんなんが並ぶことを願っています。
  • 自宅すぐ前の畑には、樹齢100年以上のイチョウの木がそびえ立ちます。

  • 木の下にネットを敷き、竿を駆使してイチョウの木からぎんなんを落とします。

  • ネットの上に、ボトボトっと大粒の実が落ちてきます。

  • 一緒に落ちてきた葉っぱだけを風で飛ばし、実を拾い集めやすくします。

  • 専用の機械を使って、ぎんなんの果肉から種子を取り出します。

  • むしろの上にぎんなんを広げ、丸1日天日干しにします。

  • 3L、2L、L、Mとサイズ別に選別。収穫された多くが、2 L以上の大粒です。

  • おすすめの調理法は、殻に割れ目を入れたぎんなんと塩を封筒に入れ、電子レンジで加熱するだけ!
    ※ぎんなん10粒前後で1分の加熱が目安です。

DATA

祖父江ぎんなん

【電話】
0587-97-1131(祖父江ぎんなんブランド推進協議会)

(光田二郎さんの畑)
山崎園芸出荷組合の組合長として活躍。畑には、樹齢100年を超えるイチョウの木(金兵衛×1本、栄神×1本、久寿×4本)を含む計40本が植えられ、秋になると夫婦そろって収穫から出荷までの作業に奮闘します。取材時、「ぎんなんは雌の木になるのですが、雄の木には毎年4月20日ごろにかわいい花が咲くんです。藤の花のような小さな花なのですが、ほんの数日しか咲かないので、その時期になったら近所のイチョウの木を注意深く観察してみてくださいね」と教えてくださいました。


▼▼▼購入はこちらから▼▼▼ ●JAタウン
https://www.ja-town.com/shop/c/c-ginnan/

●販売所(愛知西農業協同組合 産直広場一色下方店)
【住所】 愛知県稲沢市一色下方町218-1
【電話】 0587-36-6780
【営業時間】 9:00~18:30
【定休日】 水曜日、1月1日~5日