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  • vol.09
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レモンの恵みを丸ごといただける!
無農薬栽培を実践する農家さんを直撃しました

色とりどりの野菜に、みずみずしいフルーツ……毎日の食卓をゆたかに彩る新鮮な農産物。
「ほっとマルシェ」では、伝統野菜や新顔野菜、全国にほこる野菜など、意外と知られていないご当地の農産物を紹介します。地元で生産されているものを知るだけで、毎日の食卓がさらに楽しくなるかも!?
第9回は、豊橋市で栽培される無農薬レモンをご紹介。レモンの産地といえば、広島県の瀬戸内が有名ですが……。実は、日本でレモンの無農薬栽培にいち早く挑戦したのが、今回お邪魔する河合果樹園です。老舗農家の5代目である河合さんが、レモン栽培に着手して約30年。無農薬栽培だからこそできる、新しいレモンの楽しみ方をいろいろ教えてもらいました!

レモンの豆知識

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インドのヒマラヤ地方が起源とされるレモンは、10世紀にアラビア半島へ、12世紀にはスペインに伝わります。その後、十字軍の移動とともに、ヨーロッパに広がり、1493年のコロンブスの航海で、大西洋を越えてアメリカに渡ります。
日本には明治はじめの1873年、静岡県の熱海に来ていた外国人がレモンの種をまいたのが始まりといわれています。
最近では、ビタミンやカリウム、フラボノイドなど、多くの成分を含むレモンが見直され、健康志向の高まりとともに人気も上昇。皮にも多くの成分が含まれているため、皮ごと食べられる国産の無農薬レモンに注目が集まっています。
※レモンの起源については諸説あり
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あふれる情熱で無農薬栽培に取り組む
「河合果樹園」の河合浩樹さんからのメッセージ

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私が就農したのは、昭和60年の頃。当時は稲作と温州みかんを手がけていたのですが、経営はかなり苦しかった。それを打開するため、温室みかんを導入するなど、「食える農業」を目指して試行錯誤する中、敷地の隅に植えられていた1本のレモンの樹を見て、これだ!と直感的にひらめいたんです。

実は農業って、直感がとても大切。特に近年は気候変動が激しく、昨年成功した方法が今年も上手くいくとは限らない。毎年同じことをやっていてもダメなんです。私とレモンの出会いは、まさに第六感。毎日農地に出て、自然とふれあうことで磨かれた直感が、レモンに導いてくれたように思います。

平成5年に、2アールのハウスを新設してレモンの苗木を購入。ちょうどその頃、輸入レモンの収穫後に使用される農薬、ポストハーベストが問題に。効率の良さを追求するあまり、安全性を犠牲にした農業のあり方に疑問を感じ、レモンの無農薬栽培に挑戦することに。レモン栽培の難しさも知らない私が、さらに困難とされていた無農薬栽培に取り組むという姿は、周囲に非常識に映ったことでしょう。
販売にこぎつけたのは、平成8年のこと。それまでは本当に苦難の連続でした。毎年の気候変動や虫の発生に柔軟に対応するため、「こだわらないことにこだわる」。これまでの成功にとらわれない、ニュートラルな姿勢で取り組みました。当園が確立した無農薬での栽培法は、おそらく研究者や農家の方々にとっても、非常に興味深いものではないでしょうか。

現在はレモンとレモネーディアの2種類を栽培しています。レモネーディアは昭和40年代に国内で栽培されていたのですが、人気がなく廃れてしまった品種です。しかし、一般的なレモンに比べ酸味が5分の1しかない上に、歯ごたえと香りが格別。レモンの酸味が苦手な人にも受け入れられると思い、平成22年頃から販売しています。いまでは、レモンを上回る人気なんですよ。

当園では、出荷の時期によってレモンの味わいも変わります。さわやかな香りのグリーンレモンから、まるでフルーツのような味わいの樹上完熟レモンまで。ぜひ、安心で安全な無農薬レモンを毎日の食事に取り入れてください。
  • 現在は、約1,100鉢のレモンを栽培しています。

  • レモンの四季咲き性を高めるため、鉢植え栽培を採用。

  • ハウスのレモネーディアも無農薬で栽培。香りの成分、リモネンが豊富に含まれています。

  • レモネーディアは、深さ約10cmの土中にシートを敷いて根域制限しているので、根が盛り上がっています。

  • 無農薬栽培なので、安心して皮ごと食べられるのがポイント。酸味が少ないレモネーディアのスライスは、それだけで感動もの!

  • 河合果樹園で栽培したレモネーディアと女神のほほえみ(米)を使用したクラフトビールが、道の駅とよはしで限定発売中!

  • レモンとレモネーディアで作った「初恋レモン」。身体に優しいてんさい糖を使用しています。

  • 長野県の飴職人が作った、レモン入りの飴。シュワっと溶けるさわやかな味わいです。

DATA

河合果樹園

【住所】
愛知県豊橋市中原町字南37-1
【電話】
0532-41-2033

9月から12月に収穫されるレモンはグリーンレモンと呼ばれ、抗アレルギー成分のヘスペリジンを多く含みます。1月から翌年4月に収穫される黄色いレモンは、ほのかな甘みが楽しめるフルーツレモンです。河合さんオススメの食べ方は、薄切りにしたレモンをのせたサラダ。ドレッシングをかけなくても、レモンの果汁と香りが野菜を引き立たせてくれます。ほかにも、ぜんざいに皮をすりおろしていただくと、驚きの美味しさです!

購入は河合果樹園のネットショップ、
またはこちら(http://kawaikajuen.jp/kawaikajuenkaerumise.html)でご確認ください。