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  • vol.06
  • しのおかの桃

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    名産品

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大正時代から続くブランド桃は
香り高い果肉とあふれる果汁がたまりません!

色とりどりの野菜に、みずみずしいフルーツ……毎日の食卓をゆたかに彩る新鮮な農産物。
「ほっとマルシェ」では、伝統野菜や新顔野菜、全国にほこる野菜など、意外と知られていないご当地の農産物を紹介します。地元で生産されているものを知るだけで、毎日のお料理がさらに楽しくなるかも!?
第6回は、大正時代から小牧市で栽培されているブランド桃「しのおかの桃」をご紹介します。粘土質の赤土が広がる丘陵地で育つ桃は、芳醇な香りとあふれんばかりの甘い果汁が特徴。最盛期には、高級フルーツ店からの注文が引きも切らない人気ぶりで、「しのおかの桃を食べたら、もうほかの桃が食べられない」なんて声も聞こえてくるほど。暑い夏のデザートに、地元で収穫された甘〜い桃なんて、いかがですか?

しのおかの桃とは

小牧市東部の旧 篠岡村(しのおかむら)で栽培が始まった桃のこと。現在の産地は篠岡地区を中心に、小牧市東部一帯に広がっていますが、生産者向けの勉強会を積極的に開催するなど、この貴重な桃を守り続けています。
栽培がスタートしたのは大正時代。特徴はなんと言っても、香り高い味わいです。シーズン中は、直売所の外まで桃の甘〜い香りがただよってくるほど。その美味しさをつくりだすのは、丘陵地の赤土(粘土質)です。果樹の根が細部まで張りやすく、さらに水をたくさん蓄える土壌のため、桃はジューシーかつ甘く仕上がります。
最盛期には高級フルーツ店を通して全国に流通するなど、高い人気をほこりましたが、現在は後継者不足のため生産量も減少傾向に。そのため市場への出荷量も少なく、なかなか目にすることのない貴重な桃となりつつあります。
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4代にわたり「しのおかの桃」を栽培する
「ヤマト果樹園」山田さんからのメッセージ

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私の曽祖父がこの地で桃の栽培をはじめたのが、大正8年の頃。当時は辺りの丘陵地を開墾しながら、蚕を育てる養蚕や富有柿の栽培などを手がけていました。そんな中、隣村(現在の春日井市)で盛んだった桃の栽培に着手。現在は2ヘクタールの果樹園で、12品種の桃を栽培しています。
美味しい桃を育てるためのこだわりはたくさんあるのですが、やはり粘土質の赤土があってこその「しのおかの桃」。この土壌をよりよくするため、有機堆肥をたっぷりと使い、土をしっかり肥やすことに力を注いでいます。ほかにも父の代から草生栽培をスタート。果樹園に下草を生やして、地表面を被覆保護することで、草の根による深耕効果、有機物補給効果などが得られるだけでなく、環境にも優しい農法を実践しています。しかし、下草をベストな状態に保つため、定期的に刈る必要があるなど、手間がかかるのも事実です。父が始めた当時は、除草剤の使用が一般的だったため、周囲からはなかなか理解されなかったそうです。しかし、それを乗り越え継続してきたことで、現在は地熱の管理がしやすくなり、安定して美味しい桃を栽培することができるのです。
そんな当園こだわりの桃は、毎年6月下旬から直売所に並びます。収穫してすぐに店頭に出せる直売所のメリットを生かし、ギリギリまで木の上で成熟させた桃は本当に美味しいですよ。収穫期には、果樹園の外まで桃の甘い香りが漂うほどです。
直売所では、ほかにも当園の桃をたっぷり使用した自慢のジェラートを販売。生の桃を食べているかのような美味しさのジェラートは、白桃の「愛知白桃」と黄桃の「こまきゴールド」の2種類。実は…どちらも当園が発見した桃なんですよ。特に「こまきゴールド」は、2018年に品種登録の出願が受理されたばかりの新品種。本格的に販売するまでには少し時間がかかりますが、この美味しさは桃業界があっと驚く大発見だと思っています。愛情をいっぱい込めた自慢の桃とジェラート、どちらもぜひお試しください!
  • 古い木ほど良い実がなると言われますが、ヤマト果樹園には樹齢40年を超える現役の木も存在します。

  • 実がまだ小さいうちに、1つ1つ丁寧に袋がけされた桃。ほかにも、木の剪定や実の間引きなどを行い、美味しい桃に育てます。

  • 上からも下からもしっかり太陽の光が届くように、果樹の下には反射シートを敷いています。

  • ギリギリまで木の上で成熟させることで、糖度がグンとアップします。

  • 4年前に就農した息子の耕大朗さんは、ヤマト果樹園の5代目です。

  • きれいに色づいた桃からは、甘〜い香りが漂います。

  • 直売所には、栽培する桃の品種一覧が掲げられています。赤色の矢印は、その時収穫されている品種を指しています。

  • 桃の甘さだけでなく、かすかに感じる酸味まで味わうことのできるジェラートも大人気です。

DATA

ヤマト果樹園(直売所)

【住所】
愛知県小牧市大字大草字高根5577
【営業期間】
6月下旬〜8月中旬
【営業時間】
10:00ごろ〜18:00ごろ 
※桃がなくなり次第、終了
【定休日】
期間中は無休
6月中旬から収穫が始まる早生(わせ)の品種は市場を中心に出荷されますが、より甘みの強い品種の収穫が始まる7月上旬以降は、すべてを直売所で販売。一度食べると忘れられない味に、お客さまの多くはリピーターです。6月下旬には、直売所で宅配の受け付けもスタート。宅配は数量限定のため、早めの注文がおすすめです。
(桃の保管方法)
購入した桃は常温で保管し、食べる直前に冷蔵庫で冷やしてください。桃は皮をむくと茶色く変色しやすいため、むいたらできるだけ早めにお召し上がりください。