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    No.92
  • 中日新聞 豊橋佐藤町専売店 さとうちょう新聞店

  • 中日新聞 豊橋佐藤町専売店
    さとうちょう新聞店
    【住所】愛知県豊橋市佐藤1-4-7
    【電話】0532-63-2537
    【FAX】0532-62-1097
    鈴木 伸介さん
    上海の大学を卒業後、実家の販売店に入店。その後、1年間の研修に参加し、営業や実務のスキルを修得。2008年に店主として就任し、地域密着をテーマに愛される店づくりに精を出す。

人に寄り添う取り組みで
時代に求められる販売店へ。

今回の取材先は、豊橋駅から車で10分ほどの場所にある「さとうちょう新聞店」です。閑静な住宅地に佇む店舗では、2代目店主の鈴木さんが笑顔で出迎えてくれました。「父が販売店を始めた頃は、辺り一面に田んぼや畑が広がるのどかな場所でした」。
鈴木さんの父親が販売店を始めたのは、1988年のこと。自宅周辺で行われる区画整理に合わせ、新たに販売店を設立する話が持ち上がります。そこで白羽の矢が立ったのが、自宅でクリーニング取次店を営んでいた鈴木さん一家でした。「店名の『さとうちょう』は、区画整理前の地名の名残です」。当時、本社直営店で新聞配達をしていた母親の支えもあり、父親の勝彦さんは30年間勤めた会社を辞め、新たな挑戦を決意します。その後、自宅の車庫を作業場に改装し、販売店をスタート。3人兄弟の真ん中だった鈴木さんは、もともと活発だった性格もあり、率先して仕事を手伝います。「配達や領収書の宛名書きを見よう見まねで手伝う私を、スタッフのみんながかわいがってくれました」。そんな環境の下、自然と販売店を継ぐことを意識し始めますが……。工業高校卒業後に「もっと広い世界を見てみたい」との思いから、海を飛び越え上海の大学に進学。「いま思えば、工業高校で黙々と機械を触っていた反動だったのかも知れません(笑)」。
大学では中国の歴史や文化、言語を学ぶ中、現在の奥さまとの出会いも訪れます。卒業後は現地での就職も考えたと言いますが、本気で打ち込める仕事が見つからなかったそう。そこで、奥さまと2人で帰国し、実家の販売店に入店します。1年間の研修を終え戻った鈴木さんは、業務の効率化をめざし、さまざまな取り組みに着手しますが……。ベテランスタッフの中には、新しいやり方に難色を示す人も。しかし、父親の教え「スタッフがいてこそ成り立つ仕事」を胸に、敬遠されがちな営業先を率先して回り、腱鞘炎に悩むスタッフのために、チラシの組み込み機を導入するなど地道に努力を重ねます。その思いが実り、いまでは元気な高齢者をはじめ長期勤務のスタッフが大勢います。「当店では定年を設けていないため、希望する方には長く一緒に働いてもらいたいと思っています」と、鈴木さんは語ります。
そして、強く地域密着を掲げる鈴木さん。コロナ禍では、得意の中国語を生かして輸入したマスクや消毒用アルコールをお客さまに販売するなど、お客さまが必要とするものを独自のルートで仕入れて提供。さらに、宅配サービスの利用が増える中、対面での接触機会を減らすことを目的に、店舗に宅配ボックスの設置を検討するなど、いまの時代に即した取り組みも積極的に進めています。最後に、「お客さまにはいつも笑顔でいてもらえる施策を、スタッフにはより働きやすい環境を整備したい」と話してくれました。
  • 看板には「community based(地域密着)」の文字が。かわいいイラストもポイントです。

  • お客さまが必要とするものを販売することで、感謝の声が数多く届きます。

  • チラシの組み込み機を導入し、スタッフの負担を軽減。働きやすい環境づくりにも注力します。

販売店エリアのおすすめスポット

■Cafe Accordiana(カフェ アコーディアナ)

コーヒー焙煎士とアコーディオン奏者の夫婦が営む、おしゃれなカフェ。緑に囲まれた店内には、音符や五線譜など、音楽をイメージした空間が広がります。お店の自慢は、自家焙煎したスペシャルティーコーヒーです。しっかりとした苦みの濃口タイプ「古(いにしえ)の音色」、さわやかな酸味が広がる中濃口タイプ「ルンバのリズム」など、味わいもさまざま。好みの一杯を見つけたら、コーヒー豆を購入することもできます。そのほか、手作りのアップルパイも人気。すっきりとした甘さにシナモンがほどよく香る、ちょっと大人のスイーツです。7〜9月限定で登場するかき氷は、名古屋市の老舗和菓子店から受け継いだ新感覚のひんやり感が楽しめます。
【住所】 愛知県豊橋市佐藤3-11-3
【電話】 0532-62-7305
【営業時間】9:00~18:00
【定休日】水曜・第3木曜
【駐車場】13台
【HP】 https://cafe-accordiana.com/
※価格は税込表記です。
  • アップルパイ(420円)と自家焙煎スペシャルティーコーヒー(520円〜)。

  • 上質なコーヒー豆を店内で丁寧に焙煎しています。

  • 地元の有名建築家が手がけた店内には、しっとりとした大人の時間が流れます。

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