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    No.88
  • 中日新聞 多治見東部専売店 田代新聞店

  • 中日新聞 多治見東部専売店
    田代新聞店
    【住所】岐阜県多治見市中町33-4
    【電話】0572-22-5172
    【FAX】0572-23-9512
    田代 伸一さん
    大学卒業後、大手カー用品店に就職。約3年間、販売や店舗づくりの経験を積む。その後実家の販売店に入店し、週休制やPCの導入で職場環境の改善に注力。そのほか、PTAや自治会などにも積極的に参加し、地域をサポートする。

すべてはお客様とスタッフのため
販売店店主の枠を超えて活動する2代目です。

美濃焼の町として発展してきた多治見市。まちの中心部に広がる本町オリベストリートには、古い商家や蔵などを利用したやきもの店やカフェなどが立ち並びます。そこから北に1本入った場所にあるのが今回ご紹介する、田代新聞店です。店舗では2代目店主、田代さんが出迎えてくれました。
販売店の創業は1970年、田代さんは10歳でした。当時、巨人ファンだった田代さんですが、「これからは、中日ドラゴンズを応援しなきゃ!」と子ども心に思い、選手名や背番号を一生懸命覚えたそうです。「いまでは、その頃覚えた選手たちに地元の野球教室を支えてもらうなど、ご縁を感じています」。小学生の田代さんは、朝から晩まで忙しい両親のため、率先して折込チラシの作業を手伝います。高校生のころには便利なチラシ折込機が導入されたため、手伝いの回数も徐々に減りますが「それでも休みなく働く両親を見て、販売店は継ぎたくないなと思っていました」。
高校卒業後、経済学部に進学した田代さん。4年間の大学生活で視野を広げると同時に、長男として実家の販売店を継ぐ決意を固めます。父親には「実家を継ぐ前に、外で見聞を広めたい」と気持ちを伝え、卒業後は大手カー用品店に就職。社会人として経験を積み、約3年後に実家の販売店に入店すると、待っていたのは寝る時間と起きる時間が逆転した生活でした。慣れない起床時間に苦労しながらも、早朝の配達をなんとかこなします。その後、約6か月の研修に参加し、再び実家の販売店へ。「研修から戻った私は、改革に前のめりすぎて、父とよく衝突したものです」と田代さんは当時を振り返ります。仕事に対して人一倍熱い気持ちを持つ田代さんと父親は、いまでもよく議論を交わすそうです。真面目な者同士ぶつかることも多い2人ですが、それでも父親の教えを大切に、スタッフとの信頼関係を構築してきました。配達時には、お客さまが新聞受けから取り出しやすいように新聞を入れるなどの工夫を凝らします。ほかにも、地域の一員としてPTAや自治会の役員を長年務めるなど、地域に密着してきました。最後に「父から受け継いだ『お客さま第一』の心を大切に、これからの時代を乗り切るための新しい挑戦を模索しています」と、にこやかに話してくれました。
  • 「大事なスタッフの健康と安全を守ることも重要な役割です」と話す田代さんと、スタッフたち。

  • 田代さん自ら配達用のバイクに試乗して、不具合をチェック。定期的にメンテナンスを行うことで、故障による危険を防いでいます。

  • 「NPO法人日本を美しくする会」の世話人として、地域の学校のトイレ掃除を通して人間形成のお手伝いをしています。

販売店エリアのおすすめスポット

■器の店 やままつ

本町オリベストリートに店を構える、美濃焼の小売店です。明治9年(1876年)創業の老舗卸問屋「山松加藤松治郎商店」が手がけるだけあって、店内には、織部、志野、黄瀬戸、瀬戸黒など、さまざまな美濃焼がズラリ。約50の窯元や作家による個性豊かな作品が、居心地のいい空間をつくりあげています。「どれも普段使いできるものばかりなので、気になるものがあればぜひ手にとって形や質感を確かめてください」と、店主の加藤さん。「土ものの器は、じっくり育てていただく器でもあります。5年後、10年後の表情の変化も含めて楽しんでくださいね」。そんな器好きな店主夫妻との会話を目的に訪れる方が多いのにも納得です。じっくり時間をかけ、器との一期一会の出会いを探しに出かけてみてはいかがでしょう。
【住所】 岐阜県多治見市本町6-53
【電話】 0572-22-9258
【営業時間】 10:00~17:00
【定休日】 なし(不定休)、12月29日〜1月3日
【駐車場】3台(無料)
【HP】 https://utsuwayamamaz.jimdofree.com/
  • 本町オリベストリートに佇む大正初期に建てられた卸問屋。奥に見える母屋は、役場としても活躍した築200年の建物です。

  • 昔、全国から買い付けに来た商人たちが寝泊まりした畳の部屋も、展示スペースとして利用されています。

  • 林英樹さん(鶴琳窯)の朝顔鉢(各2,500円・税込)。線刻という技法を使った模様や色鮮やかな釉薬など、斬新なスタイルが人気。

■菓匠庵 やまよね

多治見市役所本庁舎の駐車場の北側にある和菓子店です。明治時代に餅店からはじまり、現在は餅菓子や季節の和菓子などがショーケースを彩ります。一番人気は、多治見市観光協会推奨認定品でもある「山帰来 麸まんじゅう」(1個160円・税込)。モチモチと柔らかい食感がたまらない生麩の生地と、自家製のさっぱりとしたこしあんの相性が抜群。麩まんじゅうを包む山帰来(さんきらい)の葉は、殺菌効果があると言われています。ふわふわの生地に北海道産の小豆を使用した自家製のつぶあんとバターをはさんだ「うながっぱどら」(1個170円・税込)は、多治見土産にもおすすめ。市のマスコットキャラクター、うながっぱの焼印がキュートな一品です。
【住所】 岐阜県多治見市日ノ出町1-15-1
【電話】 0120-046-543
【営業時間】 8:30〜18:00
【定休日】 水曜、第3火曜
【駐車場】提携駐車場あり
【HP】 https://yamayone-tajimi.com/
  • 明るい店内には地元の人はもちろん、観光客など大勢の人が訪れます。

  • 人気商品は売り切れることも多いため、早めの来店がおすすめです。

  • 4代目店主のこだわりが詰まった「山帰来 麸まんじゅう」。生麩を使った生地の食感がたまりません!