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  • 第35回
  • 株式会社NOYES (愛知県名古屋市)

名古屋生まれ、
名古屋育ちのソファメーカー!
	白井さん
部屋の中で一番目立つ存在といっても過言ではないソファ。空間をおしゃれに演出したり、疲れて帰ってきた体を包み込むように支えてくれたり、休日の活動拠点になったり…。私たちを癒してくれる存在でもありますよね。今回は、名古屋のソファメーカー、NOYESさんにお話を伺ってきました!
ここだけの話、NOYESさんのことを海外のおしゃれメーカーだと勘違いしていた白井。名古屋生まれで名古屋育ち、そして全国へ展開する純日本産のソファメーカーを直撃します!

NOYES誕生までの道のりと現在。
そして、社長が二人いる訳とは…?

今から30年ほど前。地元のソファメーカーの営業として活躍していたのが、創業者である牧 雄之介さん。現社長である牧 謙次郎さんのお父さまにあたります。雄之介さんが45歳の時、がんを患い闘病生活へ。一度は職場に復帰するものの、最終的には退職という道を選びます。そんな時、営業時代に親しくしていたお客さまから「ソファをつくって欲しい」と依頼が。もともと仕事熱心だった雄之介さんは、その要望に応えるため、エヌワイ工業を立ち上げます。そんなお父さまの熱意に打たれ、その時まったく違う仕事をしていた長男の潤一郎さんが仕事を手伝うことに。創業当時のエヌワイ工業は、ソファメーカーの下請けとして、さまざまなソファを手がけるようになります。
そんな中、時代は中国でのものづくりに大きくシフト。エヌワイ工業も時代の波に乗って、約2年間中国での製造に挑戦しますが、日本の職人技術の継承に悪戦苦闘。どうしたものかと悩んだ末、当時東京でミュージシャンとして活躍していた弟の謙次郎さんに相談します。謙次郎さんからの提案は、その頃まだ主流ではなかったインターネットでソファを販売するという画期的なもの。周囲は「ソファのような大きな買い物は、インターネットでは難しい」と冷ややかでしたが……。中国撤退後、実店舗を持たないまま、本格的にインターネットでの販売をスタートさせます。
父と子で話し合った「長く使えるソファを適正価格で販売する」という想いが広がり、次第に売り上げもアップします。同時に、ソファを直接見たいという声もたくさん届くようになったため、ショールームをオープン。順調に見えるその裏では、「これまで下請けとしてものづくりに取り組んでいたため、直接お客さまに商品を届けるという意識が薄かった。社内では、職人の意識改革が急務でした」(潤一郎さん)。1つの工場で職人と販売員がコミュニケーションを取りながら、1つ1つ課題をクリア。売り上げと同時に、品質のアップを成功させます。名古屋はもちろん東京、大阪、仙台とショールームを展開するまでに大きくなりました。
現在は、製造部門を担うエヌワイ工業と、販売部門を担うNOYESを分業化。エヌワイ工業の社長は兄の潤一郎さん、NOYESは弟の謙次郎さんが代表取締役を務めています。これはお父さまからの「兄弟でやっていくなら、会社を2つに分けたほうがいい」の遺言を守ってのこと。2つの会社になっても、お客さまの反応をすぐに職人に伝えて、商品に反映するというスピード感が持てるのは、兄弟社長の成せる技ですね!
  • 右が兄の潤一郎さん、左が弟の謙次郎さん。NOYESのソファを支えるお二人です。

  • お話を伺っていても全く性格の違うお二人。笑い声が大きくなるところはそっくりでした!絶妙なバランスですね☆

  • まだショールームがなかった頃、個性的なお店が集まるさくらアパートメントの一部屋に出店した時の様子。

  • 第一号としてオープンされたショールーム。徐々に進化しているのが分かりますね!

接客はソファがしてくれる!?
長く愛されるソファを作る職人さんの
高い技術力

続いて、NOYESのソファを支えている凄腕の職人さんについて伺いました。その中で驚いたのが、幅広い年齢層!一番若い方は20歳、そして一番ベテランの職人さんはなんと75歳!ベテランの一人である山田さんは、中学を卒業してからソファ作り一筋で、今もソファの生地を張っているNOYESのマスコット的存在なんですって。ベテランの職人さんも大切にしながら、その下で若い世代が頑張れる環境作りを大切にしているからこそですね。さらに、職人さんの仕事に対するモチベーションを保つため、2年に一度、国家資格である椅子張り技能検定を受験。現場で7年以上の経験を積んだ職人さんが、学科と実技に挑戦して、確実に合格者を輩出しています。国家資格は自信につながり、なによりもお客さまに信頼していただける。その思いで、皆さん奮闘されているんですって!
最後に、NOYESのソファの特徴をご紹介。一般的に、高級なソファは張り込みタイプでカバーが外せないものがほとんど。その見た目はピシッとしていて、とってもステキです。それに対して、NOYESのソファは、ほとんどがフルカバーリング。カバーが外せるので、生地にシワがよってしまいがちなのですが……。そこは職人技!NOYESのソファは、フルカバーリングでも、張り込みのようなきちっとしたラインがでるんです。もちろん、カバーを外して洗うことができるので、ソファはいつも清潔。またクッション1つから販売しているので、必要に応じて買い替えて、長く同じソファを使い続けることも可能。「長く使えるソファ」というNOYESの信念は、技術力で成り立っているんですね。ちなみに、いいソファのポイントは、座り心地の良さだと教えてもらいました。座り心地の良いソファは、長い時間座っても疲れないそうです。「いいソファであれば、お客さまが座るだけで分かっていただける。こちらが説明しなくても、ソファが接客してくれるんです」なんて素敵な名言も聞けちゃいました!
  • 職人さんがソファを作るときに欠かせない道具の数々!一番右のタッカーは、大きなホチキスのようなものだそう。

  • こちらはソファの中身!バネの上に布を敷いて数種類のウレタンを重ねます。こんなに何層も…知りませんでした!

  • 私が触っているのはソファの中身、ウレタンです。何種類もあって硬さも触り心地も全然違うんです!これがソファの座り心地の要!

  • 両手ですりすりしながら座らせていただいたのは、一番売れ筋のソファです!実際に座ってみると、その座り心地の良さに虜に♡

  • こちらはハイエンドモデルソファ。最高峰のくつろぎが得られる特別なもの。頭まで支えてくれる背もたれも高いタイプ。

  • 来年春発売予定の新作ソファ。またデザインも可愛らしい!ほ、欲しい…座り心地にも期待です!

人事担当者からのメッセージ

NOYESが求めているのは「誰かのために…」に喜びを感じる人です。インテリアや販売の経験がなくても、「お客さまのために」という企業理念に共感していただければ大丈夫。さらに、個人の考えを大切にしているので、接客マニュアルは用意していません。入社後の研修で、マナーや製品の基礎知識など多くのことを学んでいただいた後、一人ひとりが自主性を持って仕事に取り組んでください。 ただ、30シリーズのソファや生地の特徴などをすべて覚えるには、1年ほどかかります。そのため、何事もコツコツ取り組める方に向いている仕事だと思います。
現在は、選択肢が豊富にある時代です。就職活動では、ぜひ自分の熱量に合った会社をとことん探してください。そして自分と会社が合っているかどうか、職場見学や面接で見極めてください。面接では、「自分はこういうことを求めていて、どこを目指している」という思いをしっかり伝えていただければ、短い時間でもお互いのことをよく知ることができると思います。
長塚裕也さんと今井彩那さん

秘書室 室長 岡田 彩子さん

白井奈津の体験後記

白井奈津の体験後記アイコン
辛抱の時こそあきらめずに進んできたNOYES。今でも販売はインターネットが幹で、ショールームは枝葉であるとおっしゃっていました。弟の謙次郎さんは「インターネットで売るものだからこそ、信頼できるエヌワイ工業のソファしか売らない。兄が作るソファだけ売るという信念は、今後も変わらない」と話してくださいました。お互いに尊敬し合う兄と弟だからこそ本音で言い合えて、その思いが会社全体に伝わる。そんな素敵な会社が製造して販売するNOYESのソファ、ぜひショールームでその座り心地を体感してください!
白井奈津の体験後記

名古屋のショールームに展示してある生地の数々。色も触り心地も様々です!ショールームに行くとこだわりがたっぷり伝わってきますよ!

COMPANY DATA

株式会社NOYES
https://www.ny-k.co.jp/

デザインから生産、販売まで、一貫して国内の自社で行っている国産ソファ専門店です。テーマは、ソファの本質を追求し長く愛され続ける価値のある「普遍的な機能美」。部材も徹底的にこだわり、ソファの心臓部となる木枠はデザインに応じて構造から設計、バネは約12〜13万回の耐久試験を実施、張り地は強度試験をクリアしたものを使用。カバーの張り替えはもちろん、最長で10年間の保証が付くなど、アフターフォローも充実しています。

  • 佐井祐里奈プロフィール
  • 白井奈津

    愛知県名古屋市出身。ラジオ、テレビのリポーター、ナレーション、イベントの司会など、マルチに活躍。

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