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  • 第29回
  • フジテック株式会社 (滋賀県彦根市)

身近なエレベータが進化し続けているって、ご存知ですか?
佐井さん
今回の取材はなんと、滋賀県へ!名古屋駅から新幹線に乗り、あっという間の25分。初めて降り立った、米原駅。名古屋より寒いかも…なんて思いつつ、周囲ののどかな風景にほっこり。
駅から乗ったタクシーでは、運転手さんがひときわ目立つ高い建物の説明をしてくれます。「あちらが、滋賀が誇るフジテックさんのエレベータ研究塔!琵琶湖が一望できるほど背の高い研究塔だけど、“安全・安心”で揺れないらしいから楽しんできてね~」と。もしかして…フジテックの方ですか?!と聞きたくなるくらい、熱心に説明してくれる様子に、地元に愛されているんだなぁ…と実感。そんな「フジテック株式会社」の魅力を体感してきました!

世界が求める品質の
ひとつ上を行く先進技術でお届け!

エレベータ・エスカレータの専業メーカー、フジテックの創業は1948年。創業して以来、エレベータとエスカレータ「ひと筋」で研究・開発を続けてきたのだそう。エレベータやエスカレータの技術って、他に生かすこともできるのでは…?!なんて個人的には思っちゃったのですが、意識を分散させることなく、真っ直ぐに情熱を注ぎたいという気持ちの表れなんですって!
そんなフジテックの歴史を振り返る上で注目すべきは、早くから海外に進出し、世界各地に営業拠点、生産拠点を設けたこと。1964年のはじめに打ち出された理念、「世界は一つの市場」が国際戦略のキーワードです。半世紀前には、初のグローバル拠点としてフジテック・ホンコンを設立。以来、24の国と地域に事業を展開しています。現在も、海外での販売先を年々拡大。売上高に占める海外比率が6割を超えるまでになったとのこと!すごい~。
もちろん、海外進出には苦労も多かったそう。文化や生活習慣、考え方の違いに戸惑ったり、国によってエレベータに求められる機能や仕様が違ったり……。取引先として信用してもらうのに、時間がかかったり…。それでも「使う身になってつくれ、最高の品質」という一貫した企業姿勢が評価され、世界から認められるようになりました。まさに日本の誇りだなぁ。
世界に先駆けた独創的な新技術・新商品を創出し続けるフジテックの大事な場所と言えば、エレベータ研究塔です。エレベータ研究施設として世界最大級の高さと規模を誇り、超高速機種をはじめとした、さまざまな次世代技術の開発を行っているとのこと。早速お邪魔してきました!写真と一緒にご案内します♪
  • こちらがエレベータ研究塔。高さは約170メートル。抜群の存在感!とにかく目立つ~♪

  • 天井が透明になっていて、かごが吊り上げられているところやおもりがよく見えたよ~♪それにしても、ものすごいスピードでした!

  • 上にぐんぐんと上昇していくと同時に、おもりが降りてきました!これで、バランスをとっているそうです。ちなみにワイヤーは何重にもなっているので安心♪

  • あっという間にエレベータが展望室に到着!扉が開いた瞬間、目の前に広がる絶景に思わずため息…。琵琶湖も遠くの山々も…、対岸には福井県の山々も見られます♪

  • すごいスピードで動くエレベータですが、揺れがほとんどなくて快適。その証拠にご覧ください。床の上に立てた10円玉が倒れなかったの…!

  • エレベータホールからは、かごが通り過ぎていく様子が確認できます。瞬きをしたら見逃しそうなスピード!なのに、かごの中はとても静かでした。おそるべし技術力。

フジテックらしさ溢れる商品の魅力と
最新機能に注目!

続いて、技術研究部の廣畑圭司朗さんにフジテックの強みである「一貫体制」について話を伺いました。研究・開発から販売、生産、据付、保守、そしてリニューアルまで、一貫体制で行うメリットは、現場の悩みや困りごとをスピーディーに解決できること。お客様のニーズも把握しやすく、それをダイレクトに商品に反映させられるんですって!さらに、“安全・安心”に徹底的にこだわることで、世界の都市機能の未来を創造しています。有難いなぁ~。
そんな廣畑さんが10年ほど前に手がけたのが、「ドアエッジセンサー」という機能。こちらは、数ミリの薄さのワンちゃんのリードにも反応するレーザー方式のセンサーのこと。もし、リードに繋がれたワンちゃんだけが乗場に取り残されてしまっても、センサーが感知して扉が開いてくれるので安心です。なんと、開発当時は業界初だったんですって!さらに、2012年には「走行お知らせ音」という機能も商品化。目の不自由な方でも、エレベータが今何階を通っているのか分かるように音が鳴るというもの。もちろん、こちらも業界初!
そんな、より“安全・安心”な機能を開発し続けられる理由は、今のエレベータに足らないところはなにかを常に考えているから。プライベートでも、エレベータの中では自然と仕事のことを考えちゃうんですって!
最後に機器開発部の中山陽介さんに、今まさに開発中のエレベータについて話を伺いました。
なんと…2022年北京冬季オリンピックの競技会場に設置される、昇降行程が世界最長となるエレベータ 3 台をフジテックが受注したのだそう!
エレベータの昇降路は、競技会場内の標高 2,159 メートルの山の麓から、山の中心部分をくりぬいて建設されるとのこと。昇降行程638 メートルの世界最長エレベータって、スゴすぎる。海外で開催されるオリンピックで日本のエレベータが使われるなんて、とっても素晴らしい!いまから完成が楽しみです。
  • ドアエッジセンサーのプロモーション動画を廣畑さんに見せていただきました。開発された方から直接お話が聞けるなんて光栄すぎる~。

  • 若手社員の中山さん。北京オリンピックの準備に向けて、日々頑張ってらっしゃるとのこと

  • 体感させていただいた「EZ-SHUTTLE(イージーシャトル)」。どれに乗れば一番効率が良いのか、乗るエレベータを指定してくれるという素晴らしい機能。ストレスフリーだね♪

  • こちらが噂の世界最長エレベータの紹介パネル。受注したエレベータの速さは毎分720 メートル!このエレベータに乗るために、北京オリンピックに行きたいなぁ…。

  • ワンチャンのリードに反応してドアが開きます。万が一の事故を防いでくれる機能は、本当に大切です。

  • 社員の皆さんは普段から、エレベータやエスカレータにどんな機能があれば良いか、考えているのだそう!

人事担当者からのメッセージ

当社はグローバルに事業を展開しているため、いろいろな国や地域の方々と円滑にコミュニケーションがとれる方、幅広い視野を持っている方を募集しています。特にコミュニケーション能力の高い方、行動力のある方が力を発揮しやすい環境です。専業メーカー・一貫体制が特徴の会社なので、社内でもいろいろな部門の方々との交流も必須となります。
入社後には、若手のうちから仕事を任せてもらえるような環境が整っているので、働きながら自分の成長を実感できることが多々あります。これが、やりがいに繋がっているのではないでしょうか。実際、駅やホテルなどの公共の場で自社製品を見かけるたび、社会の役に立っていると感じられ、嬉しい気持ちになります。
就職活動をする上で大切なのは、まず自分の軸をしっかり持つこと。そのためには自己分析が欠かせません。たくさんの会社を調べるのも大切ですが、ネットの情報だけに頼らず、インターンシップや会社説明会などで実際に会社の雰囲気を肌で感じることが重要です。長期にわたる就職活動ですが、自己分析・企業研究をしっかり行い、自分に自信を持ちポジティブに頑張ってください。応援しています。
河栗 弘明さん

人事部 松田圭介さん

佐井祐里奈の体験後記

佐井祐里奈の体験後記アイコン
フジテックでは地元の小学生を招いて、エレベータ・エスカレータの仕組みを解説したり、正しい乗り方を教えたりと、社会貢献活動も積極的に行なっています。
突然ですが、ここで問題!最近よく話題になるエスカレータの基本的なマナー、皆さんはご存知ですか…?駅などで注意喚起のポスターが貼ってあるのを見かけことがある方も多いのでは。チクタクチクタク。答えは…、エスカレータでは「どれだけ急いでいても歩かない」でした。とてもシンプルな事ですが、意外とエスカレータで歩いている人を見かけます。転倒など思わぬ事故に繋がる可能性もあるので、皆さん気をつけましょうね♪“安全・安心”、そしてとっても便利なフジテックのエレベータ・エスカレータがこれからも増えていきますように。
佐井祐里奈の体験後記

エレベータ研究塔の展望室にあった透明の床。高所恐怖症ではないけれど、さすがにドッキドキしたよぉ~。

COMPANY DATA

フジテック株式会社
https://www.fujitec.co.jp/

エレベータ・エスカレータを世界中に届けるリーディング・カンパニー。1948年に大阪で創業。1964年の香港を皮切りに次々と海外進出を果たす。同時に、最先端の技術開発で、業界を牽引。2006年には、滋賀県に本社・研究開発・生産の各機能が統合した「ビッグウィング」が完成。創業70周年を迎えた2018年には、2022年北京冬季オリンピックの会場のエレベータを受注。世界最長の昇降行程となるエレベータの開発に取り組んでいる。

  • 佐井祐里奈プロフィール
  • 佐井祐里奈

    ツイッター:@yunna_s31 愛知県日進市出身。大学卒業後、宮崎放送(MRT)のアナウンサーとして活躍。2013年から拠点を名古屋に移し、テレビのリポーター、ラジオのパーソナリティ、イベントの司会など、活躍の場を広げる。趣味はアイドル研究。


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