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  • 第28回
  • カクダイ製菓株式会社 (愛知県名古屋市)

かわいい勘違い(!?)が生んだクッピーラムネ
佐井さん
幼い頃、近所の駄菓子屋さんで買ってもらった「クッピーラムネ」(懐かしい!)。みなさん、クッピーラムネの名前の由来をご存知ですか?
カクダイ製菓でつくられていたラムネ菓子は、はじめ、「固形ラムネ」「ビンズラムネ」という名前で売られていたそう。ラムネを詰める箱に梱包する検品紙にエンゼルフィッシュ(熱帯魚)のイラストが描かれていたことから、「グッピーのラムネ」と呼ばれるように。でも、グッピーラムネだと濁点がついていて呼びにくいという理由で「グ」の濁点をはずして、「クッピーラムネ」という名前に♪可愛くて親しみやすいと、今では商品名にもなっています。えっ!なんで「エンゼルフィッシュ」が「グッピー」なのかって?それは、スタッフさんのかわいい勘違い(笑)!でも……「エンゼルフィッシュラムネ」じゃ、ちょっと長すぎるもんね…?!今回は、そんな「クッピーラムネ」をつくり続けるカクダイ製菓にお邪魔しま~す♪

100年の歴史だけじゃない!面白い挑戦もたくさん!!

カクダイ製菓のはじまりは、1919年。ちょうど今から100年前に、名古屋市中村区で半生菓子(和菓子)をつくる個人商店「増進堂」として創業。1948年には西区に移転。「有限会社大橋商店」とし、アメやショウロ(餡子を固めて砂糖をまぶしたお菓子)、羊羹などを製造していました。ラムネをつくるようになったのは、1950年。2代目社長がラムネ菓子屋さんで働きながら、作り方を学んだことがきっかけだったそう。その年に社名も「カクダイ製菓」に変更。「大橋商店」からなぜ「カクダイ製菓」になったのかというと……。当時の屋号が大橋の「大」を四角で囲んだものだったから。みんな、その屋号を見て「カクダイ」と呼んでいたんですって!愛称をそのまま社名にするって、懐が深いなぁ~♪
発売当初、ラムネ菓子はくじのハズレ景品になることが多かったのですが、パッケージにキャラクターを起用することで、もっとみんなに親しんでもらおうと、あのリスとウサギが誕生したんだそう!「クッピーラムネ」としてデビューした1963年に、あのお馴染みのキャラクターもデビュー♪当時は、お菓子のパッケージにキャラクターがついているのは、珍しかったとのこと。現在まで少しずつ絵のタッチが変わっているらしいのですが(気づかなかった!笑)、今もずっと愛されているのが素敵だなぁ♪
そんなカクダイ製菓の大きなターニングポイントが、1965年に製造現場にオートメーションを導入したこと。それまでは仕込みやラムネ成型など、ほぼ手作業の体力勝負だったというから驚き。オートメーション化で生産量もグンと上がり、より多くの人にラムネは愛されるようになりました。
ところで、クッピーラムネをつかった面白いレシピが提案されているのをご存知ですか?「愛知県ブランド企業」として認定を受けたのをきっかけに、愛知みずほ短期大学の学生たちの前で出前講座を行った際、学生たちが“クッピーラムネを使用したレシピ”を発案してくれたんですって。例えば、ラムネ大福や油淋鶏など……。気になるレシピはHPをチェックしてね♪その他にも大学生とコラボレーションをして、クッピーラムネのPRムービーや絵本を作るなど、新しいことに挑戦をし続けるカクダイ製菓さん。面白い取り組みがあるからこそ、みんなに愛され続けるんですね!
  • 歴史を話してくださった、阿部昭夫さん。なんと阿部さんご自身も、5.6キロの金型を使って、ラムネをつくっていたことがあるとのこと。

  • 時代に合わせて少しずつ味を変化させているというクッピーラムネ!昔と比べると、酸味を減らして甘くなっているなんて、気づかなかったです!※写真は一部商品

  • 東京にあるカルビーのお菓子セレクトショップ「Yesterday’s tomorrow」で、こちらのクッピーラムネグッズが購入できるそうです♪

  • ラムネといえばクッピーラムネ!ということで、いろんなコラボ商品も。みんなから愛されるクッピーラムネだからこその楽しいコラボだなぁ♪

  • クッピーラムネのキャラクターが登場する絵本。幼稚園や保育園、病院の小児科に無償で配布したとのこと。もちろん販売もしていますよ♪

  • 関西ではこちらのパッケージのラムネが主流。飲み屋さんなどでラムネをおつまみに、ウイスキーを飲むお客さんがいるそうです!マネした~い♪笑

いざ、クッピーラムネ製造工場へ潜入!

カクダイ製菓のラムネ工場は、名古屋市とあま市に2か所あります。私は4階建ての名古屋の本社工場で、クッピーラムネをつくっているところを特別に見学させていただきました♪工場内には、入った瞬間から甘ぁ~い香りが漂います。はじめに、砂糖・コーンスターチ・ばれいしょでん粉などの原料を「元練り機」というミキサーで混ぜ合わせます。続いて「練り機」という機械で、混ぜ合わせた原料に砂糖・クエン酸などの酸味・香料を加えていきます。ここでのポイントは、ダマにならないようにすること。ダマになるとラムネのカタチに成型するのが難しくなるんですって。
その後、しっかりと「フルイ機」にかけて、サラサラにしていきます。サラサラになった粉を「錠剤機」に投入。型抜きをしていきます。ちなみに、この時はまだ水分を多く含んでいるのでまだ柔らかい「生ラムネ」の状態。仕上げにオーブンのような「乾燥室」で、約25分じっくりと乾燥させていきますよ~。おしまいに完成したラムネを「包装機」で包装して完成!と思いきや、包装前に「検品」の作業を忘れてはいけません。割れているものやひびが入っているものを、手作業で丁寧に取り除いていきます。見ているだけでも気が遠くなるほど大変な作業…。流れていくラムネを見て、瞬時に割れなどを探し当てる姿、かっこよかった~!機械だけではなく、人の手もやっぱり大切なのですね♪
  • 元練り機です。白→黄→赤→オレンジと、薄い色から濃い色の順番につくるのが綺麗な色のラムネをつくるポイントです。

  • よく混ぜ合わせたラムネ生地をフルイ機へ。生地のダマ(固まり)を取り除きます。サラッサラになる様子を見ているのは気持ち良いな~♪

  • 乾燥させる前のいわゆる「生ラムネ」。特別にいただいたのですが、手でつまむのも大変なほどやわらかく、口に入れた瞬間に溶けてなくなりました♪新食感!

  • 包装されて出てきたばかりのクッピーラムネたち!製品になったラムネは、キャラクターが描かれたかわいいトラックで配送されます。

佐井祐里奈の体験後記

佐井祐里奈の体験後記アイコン
小さなお子さまやアレルギーのある方でも安心して食べられるようにと、一昨年の秋に発売したのが「無添加クッピーラムネピュア」。着色料・香料・酸味料を一切使わず、素材の味を生かしたやさしいレモン味のクッピーラムネです。レモン果汁30%で、優しい酸味と甘さが絶妙でした。
カクダイ製菓は、今年創業100年(おめでとうございます♪)。それを記念して、開発部の方々が、まさにいま、新しいラムネをつくろうと研究に励んでいます。ドキドキワクワクしますね~!あっと驚くラムネができるかもしれないとのこと、こちらも楽しみにしていましょう♪どんなラムネと出会えるのかなぁ~♪
佐井祐里奈の体験後記

いつかクッピーラムネの絵本を子どもに読み聞かせてあげながら、クッピーラムネを一緒に食べたいなぁ~!

COMPANY DATA

カクダイ製菓株式会社
http://www.kuppyramune.co.jp/

甘酸っぱくて口どけのいい「クッピーラムネ」を製造。ラムネ専業メーカーとしては、湿式ラムネのシェアは全国一。1963年に登場したキャラクター、うさぎの「クッピー」とリスの「ラム」が目印です。
現在は、伝統製法を守りながらも、技術開発力・商品ブランド力を生かし、100周年記念の新商品を開発中。詳細は決まり次第HPにアップされるので、乞うご期待!!

  • 佐井祐里奈プロフィール
  • 佐井祐里奈

    ツイッター:@yunna_s31 愛知県日進市出身。大学卒業後、宮崎放送(MRT)のアナウンサーとして活躍。2013年から拠点を名古屋に移し、テレビのリポーター、ラジオのパーソナリティ、イベントの司会など、活躍の場を広げる。趣味はアイドル研究。