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  • 第20回
  • 株式会社
    おやつカンパニー (三重県津市)

懐かしい思い出がいっぱいの
ベビースターラーメン♪
佐井さん
私が子どものころ住んでいた日進市では、毎年十五夜に「お月見どろぼう」というハロウィンのようなイベントが行われます。子供達がそろって「お月見どろぼうで~す♪」と各家庭を周り、お団子やお菓子をもらうというもの。そのイベントで、ベビースターラーメンがもらえた時の喜びと言ったら…!「◯◯ちゃん家、ベビースターがもらえたよ!」と、あっという間にウワサに(笑)。今回は、皆が大好きベビースターをつくるおやつカンパニーさんにお邪魔します♪

もったいない精神から
誕生したおやつ

おやつカンパニーは、もともと即席麺を製造・販売する会社でした。ベビースターラーメンが誕生したのは、乾麺をつくる工程の中、蒸した麺を竹網に並べて太陽の熱で自然乾燥させる天日干しという作業でのこと。天日干しをすると、どうしても竹網に麺がくっついて、かけらが残ってしまいます。製造段階で出るそのかけらに、創業者は注目。「捨てるのは、もったいない」と味付けをして、従業員に配るとおいしいと好評に!それならば、もっと多くの方に楽しんでもらおうと、1959年にベビーラーメンとして販売を開始。当時は、オレンジのレトロなパッケージで、子供のお菓子として10円で売られていたそうです。それにしてもまさか、もったいない精神からベビースターラーメンが生まれただなんて驚きだなぁ~♪
最初のターニングポイントは1988年。若い女性にアンケートをとったところ、ベビースターラーメンのパッケージが「古くさい」「子供っぽい」という意見が目立ちました。そこで思い切って、パッケージを刷新!キャラクターも一新し、皆さんご存知の「ベイちゃん」が登場しました! 1987年生まれの私は、もちろんベイちゃん世代です…。その後、客層の幅も広がり、売上も好調。「べイちゃん」もベビースターのキャラとして、一躍有名になったのです。
  • 会社の壁やトイレがとってもカラフルで、ウキウキで取材をする佐井なのでした♪

  • 開発・マーケティング本部課長の青江正さん。制服もカラフルで素敵です。

  • 今ではとても貴重なレトロパッケージ。横浜にあるラーメン博物館やベビースターランドなどで販売中!

  • オレンジから白基調のパッケージにチェンジ。その決断力に頭が下がる思いです。

時代と共に進化するおやつの数々

第2のターニングポイントは1999年。ベビースターラーメンをぎゅっと固めた「ベビースターラーメン丸」、幅広い麺が特徴の「ベビースタードデカイラーメン」、お酒の肴にぴったり!ピーナッツ入りの「ベビースターラーメンおつまみ」を販売開始。商品の種類を増やし、包装形態をそれぞれ変えることで、売り場のバリエーションを増やすことに成功しました。カップスナック売り場、ポテトチップス売り場、そしておつまみ売り場、それぞれに並ぶことで、新しいファンを増やすことにも成功。年代問わず、愛される商品が誕生したのです。めでたし、めでたし……と思いきや、2016年末に驚きの発表がありましたね!ベイちゃんの引退、そしてホシオくんの登場です。ベビースターラーメンを食べた時のワクワク感をさらに表現するため、ヘッドホンをつけたりマイクを持ったり…歌って踊れるホシオくん。表情や動きが、とっても豊かなんです♪大人になったベイちゃん世代も、ホシオくんの登場をキッカケにまたベビースターラーメンに注目したはず!私もそのひとりです。
新しい動きといえば、今年の春に発売された「プレッツェルみたいなベビースター」を忘れちゃダメダメ。外側はカリッ、中はサクッ、口どけも良くて新食感!この食感をだすために、粉の配合や生地の発酵にかなり苦労したとのこと。超おすすめなので、皆さんもぜひ味わってみてください!
そんなベビースターも、なんと60年目に入ります。おやつだけではなく、サラダにかけたり揚げ物の衣に使ってみたりと、ベビースターラーメンをもっと自由に食べてもらうためのプロモーションを計画中だそう。「皆が楽しめるコンテンツを準備している」と聞いて、今からワクワクしちゃいます♪
  • いろんな売り場に並べることで、新しいファンを獲得したとは…アッパレです!

  • ベイちゃん(左)の引退は寂しかったけど、次の世代にバトンタッチ!表情豊かなホシオくん(右)、これからよろしくね♪

  • こりゃ事件です!ってくらい美味しくて、取材後も食べ続けてしまった「プレッツェルみたいなベビースター」。とにかく食べてみて♪

  • 食べ方いろいろベビースター。そのままでも最高に美味しいけれど…いろいろアレンジして楽しむのも良いですね♪

おやつカンパニーの工場に
潜入しました!

発売当時はラーメン屋さん同様、鶏ガラをグツグツと炊き出したスープに醤油や砂糖などの調味料を加えて味付けをしていたというベビースターラーメン。今もその当時の味を再現するべく、こだわりがたっぷり詰まったオリジナルのチキンスープで味付けをしています。
  • 小麦粉などの材料を配合して、生地から作るのもこだわりのひとつ。手間ひまかけてるなぁ〜。

  • できた生地は、ローラーで徐々に薄く伸ばしていきます。絶妙な歯ごたえを生むためには、薄すぎず厚すぎずがキモです。

  • 生地をカットした麺が、続々と出てきます。独特のちぢれは、生地を機械に通すスピードを調整することによって、生まれるんですって!

  • 麺は蒸した後、こんがりキツネ色になるまで油で揚げます。生地にしてからここまで、なんと50メートルもつながっているんですって!

  • こんがり揚がったベビースターラーメンをカットすることで、ようやく見慣れた姿になります。口を開けてこの機械の下で待っていたいくらい!

  • 可愛らしいキリンのクレーンの名前は「キッチリくん」。子どもを対象とした工場見学のための、ステキな工夫です。

人事担当者からのメッセージ

おやつカンパニーに必要な人材は、「たっぷりたのしいおやつと夢の創造」という企業理念に共感してもらえることを前提に、自分の頭で考えて行動できる方、主体的に問題解決できる方です。
入社前に必要な資格や知識はありませんが、在学中は色々なことに興味を持ち、フットワーク軽くアクティブに動くことが大切だと考えます。一つのことに集中するのはもちろん大切ですが、時代とともに進化するためには、流行りをつかみ次に動くことが重要だからです。
営業職は入社して数ヶ月後には、会社の顔として他企業と交渉するチャンスがあります。もちろん先輩のバックアップはありますが、自分の交渉が結果につながると、大きなやりがいを感じていただけるはず。
開発職はトータルプロデュースといって、パッケージから中身まで一つの商品をチームで作り上げます。我が子のように育てた商品が、売り場でカゴに入れられる瞬間を見るのはこの上ない喜びです。
就職活動中は悩むこともあると思いますが、良い勉強・良いチャンスだと捉えて恐れずぶつかっていってほしいです。自分がどう成長したいのかじっくり考え、目標を持って取り組んでみてください。そうすることで、ご縁が広がるはずと信じています。
島田明展

常務執行役員 人事総務部長 島田明典さん

佐井祐里奈の体験後記

佐井祐里奈の体験後記アイコン
お客さんの声を聞いてパッケージを変えてみたり、幅広い年代の方に手にとってもらえるよう商品のバリエーションを増やしたりと、ベビースターラーメンを愛してもらうための工夫のひとつひとつに感動しました。お馴染みのキャラクターを変える勇気、時代とともに変化していく柔軟性が、おやつカンパニーの魅力に繋がっているのかなぁ。進化し続けるベビースターラーメンのふるさとが、三重県にあることは東海地方出身者の誇りです!そして、ベイちゃん世代代表として、次のホシオくんの動きもしっかりチェックしますよ。いつか子どもができたら、ホシオくんの前にベイちゃんがいたことも話しますからね~♪
佐井祐里奈の体験後記

工場見学の後、出来立てホヤホヤのベビースターラーメンを特別にいただきました。あぁ…やっぱり美味しい。今度は、自分だけの食べ方を見つけてみよ!

COMPANY DATA

株式会社おやつカンパニー
https://www.oyatsu.co.jp

設立70年の食品メーカーで、スナック菓子やカップラーメンを製造する。代表商品である「ベビースターラーメン」は、インスタントラーメンの製造工程で出る麺のかけらをスナック菓子にしたもの。創業者の「もったいない」精神によって誕生した、ロングセラー商品だ。小麦粉など原料の配合からミキシング、生地の発酵、焼成まで、すべての工程を自社で手がけるなど、製造にもこだわっている。

  • 佐井祐里奈プロフィール
  • 佐井祐里奈

    ツイッター:@yunna_s31 愛知県日進市出身。大学卒業後、宮崎放送(MRT)のアナウンサーとして活躍。2013年から拠点を名古屋に移し、テレビのリポーター、ラジオのパーソナリティ、イベントの司会など、活躍の場を広げる。趣味はアイドル研究。