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  • 第19回
  • カリモク家具株式会社 (愛知県知多郡東浦町)

とっても居心地のよい我が家のダイニング
佐井さん
家族みんなが集まる我が家のダイニングには、大きな丸いテーブルがあります。食事はもちろん、ウトウトとお昼寝をする時、さらにこの原稿を書いている今でも、自然とこのテーブルに吸い寄せられちゃうのです。しっとりした肌触りに、木ならではの温かさが感じられるテーブル。実は、今回の取材先であるカリモク家具のものだったんです!そんなステキな家具を作っている、カリモク家具の秘密を探ってきます!

時代に寄り添い変化を続ける
カリモク家具

今回も、まずは歴史を振り返ります。江戸時代から続く材木商の五男として生まれた創業者の加藤正平氏は、木材を見て育ってきたこともあり、木を加工して商いをしようと1940年に愛知県刈谷市に木工所を創業。戦争により従業員がバラバラになったこともありましたが、1947年には刈谷木材工業株式会社を設立します。当時は、木を加工する下請けとして、ミシン台の天板やピアノの鍵盤など、高度な技術が求められる加工にも果敢にチャレンジし、木工技術を磨き続けます。1959年には対米輸出家具の木製部の生産を担うまでに。なんとかして、自分たちのブランドを持ちたい、と思いから1962年には自社ブランドとしての国産家具の生産販売を開始。1964年にカリモク家具販売株式会社を設立すると、その名は全国へと羽ばたいていきます。1970年代には、日本にトータルコーディネートという概念を提案。海外の様式を取り入れたハイクオリティブランド「ドマーニ」を1983年に発表するなど、多彩な商品ブランドを展開し、次々とお客様のニーズに応えます。その後も生産の合理化や、それまで不透明だった納期を明確にするなど、家具業界に変革を起こします。バブル崩壊後は、全国の6分の1の家具店が廃業する中、次々とショールームを設立し、現在までに26か所のショールームを完成。実際にふれてその良さを確かめられるショールームを展開することで、新たなビジネスモデルを確立させます。カリモク家具にかかれば、ピンチはチャンス!時代に丁寧に寄り添い、柔軟に変化を続けているのがよくわかりますね。私も見習いたい~っ!現在も常にお客様の立場に立ち、市場のニーズや販売傾向、国内外のトレンドなどを取り入れた新製品の企画や開発に取り組んでいるんですよ!
  • 私たち取材クルーにつきっきりで、とっても熱心に話をしてくださった カリモク家具株式会社 営業推進部常務取締役 山田郁二さん。

  • 「フシ」とは、枝が落ちてできた後のカサブタのようなモノのこと。「生きブシ」といって細胞が生きているフシは、丈夫で堅いのだとか!

  • 天然木は湿度によって3~5㎜も伸び縮みするんですって!そのため、家具の材料にするためには乾燥をさせることが大事とのこと。

  • 1962年に販売されてから多くの方々に愛されているカリモク60のロビーチェア。オシャレでとっても座りやすいよ~♪

体にフィットする…究極の座り心地を追求!

カリモク家具では、2003年にエルゴノミクス(人間工学)を木製椅子に取り入れるなど、座り心地の研究を開始しました。きっかけは、人にとって快適に座るとはどういうことなのか、というシンプルな疑問から。大学の専門機関でエルゴノミクスを学んだ社員が中心となり、研究を進めています。開発までに1000人近くの方に協力してもらい、サンプルデータを収集。「人体寸法計測」「体圧分散測定」「血流測定」などに基づき、身体への負担を軽減する椅子の開発に取り組みました。さらに「脳波」や「脈波」を計測することで、ついに最高峰の座り心地を極めた「ザ・ファースト」を発表!10人中10人が満足できる心地よさを目指した「ザ・ファースト」は、座ってびっくり。リクライニングに、レバー操作が必要ないのです。体重をかけるだけで楽に連動して、背もたれと座面とヘッドレストが最適な角度に変化してくれます。身体を優しく支えてくれる究極の椅子です。
続いて、今年の2月にオープンしたばかりの「Kテラス」を訪問。1階は食堂で、2階は工場や商品などの紹介や展示を行うギャラリーになっています。1階の食堂には、カリモク家具のカラフルなインテリアが並んでいて、とってもオシャレな空間!私がスタッフだったら、どこの席に座ろうか絶対に迷っちゃいます~(笑)。今後、ランチルームの導入を検討されている企業の方には、カリモク家具を実際に使った食堂を見て、雰囲気を掴んでいただけるそうですよ。
  • カリモク家具の座り心地研究は、これからもまだまだ進化を続けるそうです!もう十分素敵な椅子なのに、さらに進化するなんて信じられないよ~。

  • 座ったらもう立ち上がりたくなくなる~。気持ちよすぎて動けない~Z z z...。取材を忘れて、本当に寝ちゃいそうでした(笑)。

  • Kテラスについて話をしてくださった、カリモク家具株式会社 総張工場 管理部次長 神谷政志さん。「Kテラス」という名前は社員さんからの公募で決まったんだって♪

  • カリモク家具のインテリアって、本当にステキ。アレもコレも欲しいなぁ〜。ずっとお洒落な食堂でご飯を食べていたいです…(笑)。

カリモク家具こだわりの製造現場

「100歳の木を使うなら、その年輪にふさわしい家具をつくりたい」その思いを支えてきたのは、1940年の創業以来、変わらず受け継がれてきた「品質至上」の精神です。
カリモクの家具は厳選された天然素材をもとに職人の熟練の技と感性、そして最新のテクノロジーによって作られています。今回はなんと特別に、職人スピリットが行き届いた確かなモノづくり現場を覗かせていただきました!
  • たくさんありますが、これでもほんのごく一部なのです!立派な木に育つのに70年~100年かかっていると思うと感慨深いものがあるなぁ~。

  • 傷や割れているところがないかを一枚ずつチェックをして、チョークで印をつけていきます。貴重な材料を無駄にしないよう丁寧に丁寧にチェックしていました。

  • ペーパーで研磨をして、細かい調整をしていきます。まさか手作業だとは…!滑らかな触り心地の秘密はここにあったのですね。

  • 木ネジの上の木栓を滑らかにする作業です。コンマ何ミリの世界…。ちなみにこの方お一人しかこの作業はできないとのこと。まさに神技!

  • 工場内では、家具が吊り下げられてグルグル回り、お客様が選んだ色に塗り分けられていきます。某アニメの世界で似たような光景を見たことがあるなぁ~♪

  • 使う刃物はおよそ6,000本あるそうです!ちなみに、刃物を研ぐ作業も自社で9割行なっていることのこと。 何から何まですごいなぁ~。

人事担当者からのメッセージ

お客様のニーズが多様化しているインテリア・家具業界は、求められる変化のスピードも年々速くなっています。それに対応するためにも、当社のスタッフには、自ら進んで自分自身を変えていける方、改善できる方が理想です。
デザイナーや設計など専門職以外であれば、学部・学科は不問。入社前に必要な知識は特にありません。必要な知識、資格は入社してから、通信教育制度など社内サポート制度を利用して、取得していただけます。
さらに当社では、若いからチャレンジできないということはありません。若いからこそ、いろんな仕事にチャレンジできる環境が整っています。入社1年目の社員がデザインしたサインマークが採用されたり、入社半年でデザインした家具が採用されたりと、入社後は自身の成長するスピードを感じていただけるはず。 就職活動中はインターネットだけで情報を得るのではなく、リアルな情報も大切。当社では全国のショールームを活用して会社説明会を行っています。実際に商品に触れ、体感することでカリモク家具の技術を理解していただけたらと思います。みなさんが「好き」だと強く感じられる会社に、出会えることを祈っています。
富奥良人

総務部総務課係長 富奥良人さん

佐井祐里奈の体験後記

佐井祐里奈の体験後記アイコン
カリモク家具では、家具のリペアサービスの希望者が年々増えているそうです。決して安価ではないそうですが、家族の想い出がたくさん詰まった大事な家具を長く使いたいと考える方が増えているみたい。「子供がつけた傷はあえて残してほしいな~」など、細かい要望にも応えてくれるそうですよ♪購入した後も、私たちの日々の生活に寄り添い、しっかりサポートしてくださるカリモク家具はまるで家族の一員だなぁ~。私の体重だけではなく(笑)、家族の想い出や歴史を支えてくれるカリモク家具。人生の大事な節目に、1つずつ集められたら最高ですね。そのために今日から貯金するぞ~!!!
佐井祐里奈の体験後記

私もすっかりお気に入りの「ザ・ファースト」。もう立ち上がりたくない究極の座り心地…。自宅にも欲しいよぉ~。

SHOP DATA

カリモク家具株式会社
http://www.karimoku.co.jp/

家具の製造から卸までを手がける、家具業界の最大手。「カリモク」は、設立時(1947年)の社名「刈谷木材工業」の略称。ミシンや楽器、電化製品の木製部品を製造していた際の技術を生かし、1962年にオリジナル家具の製造を開始。木材の加工からデザイン、製造、販売、メンテナンスまでを一貫して行うほか、近年は人間工学に基づいた座り心地研究にも力を入れる。全国にショールームを26か所展開。

  • 佐井祐里奈プロフィール
  • 佐井祐里奈

    ツイッター:@yunna_s31 愛知県日進市出身。大学卒業後、宮崎放送(MRT)のアナウンサーとして活躍。2013年から拠点を名古屋に移し、テレビのリポーター、ラジオのパーソナリティ、イベントの司会など、活躍の場を広げる。趣味はアイドル研究。