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第11回愛知ドビー株式会社(名古屋市)

ずっと気になっていた、世界最高の鍋「バーミキュラ」

インスタグラムなどのSNSでも話題沸騰のバーミキュラ。最大の特徴は無水調理を可能にする非常に高い密閉性。野菜の水分やうま味を逃さないから、調味料をほとんど使わずにおいしく仕上がるそうです。嫌いな食材もバーミキュラを使って調理すると食べられるようになる…そんなエピソードを皆さんも耳にしたことがあるのでは?なんと愛知ドビーの社長である土方邦裕さん自身も、バーミキュラで苦手だったニンジンを克服したとか…。そんな魔法みたいな鍋、存在するの~?と期待半分疑い半分(笑)。自宅で取材の準備をしていると…「お!まさかバーミキュラの取材か?お父さんも欲しくて調べたことがあるんだよ。スゴイ鍋なんだよ!」と父が驚きの発言(笑)。普段ほとんど料理をしない父ですら欲しがる魔法の鍋バーミキュラ、気になる~!早速調査してきますよ~♪
素材本来の味を引き出す鍋の開発ストーリー
愛知ドビー株式会社の創業は1936年。当時は「ドビー機」という繊維機械を作るメーカーとして発展を遂げたそうです。しかし繊維産業の衰退によって、工業製品の下請け工場として存続していました。2001年、鋳造部門を立て直そうと邦裕さんが愛知ドビーに入社。職人たちと一緒に「鋳造」の現場に入り技術を習得。その5年後には、弟である現副社長・智晴さんも入社し、精密加工の技術を身につけていきました。おかげで愛知ドビー本来の強みである「鋳造」、そして鋳造したものを精密に削る「精密加工」、両方の技術が改めて認められるようになりました。さらに、智晴さんは職人たちにメーカーとしての誇りを取り戻させたいと、「世界にまだないもの」を新しく作ろうと考えます。その時に出会ったのがカラフルな鋳物のホーロー鍋!使う鍋が違うだけで、食材の甘みの感じ方が違うと感動したんだそう。しかし、当時世界一という評価を受けていたのは無水調理ができるステンレス製の鍋。そこで「愛知ドビーの二つの技術を使えば、無水調理可能な鋳物ホーロー鍋ができるのでは」とひらめきました。開発期間は約3年。鋳物にホーロー加工を施す技術が日本にない中、兄弟と職人たちは情報収集を重ね試作を繰り返しました。どうにか開発の目処はたったものの、続いて困難を極めたのは鍋のフタと本体の密閉性。精密加工の工程でいくら手間をかけて密閉性を高めても、ホーロー加工の段階で釉薬を吹き付け800度の窯で焼くと鋳物自体が熱で歪んでしまうのです。開発への想いが砕けそうになることもあったそうですが、一万個以上の試作を重ね、数百という細かな製造ポイントを全て洗い出すことに成功し、2010年2月にバーミキュラが完成しました。「世界一、素材本来の味を引き出す鍋」はあっという間に大人気に!2016年12月にはバーミキュラの究極の無水調理をいつでも完璧な火加減で楽しめるバーミキュラ ライスポットを発売。炎が鍋を包み込むかまどのような加熱を、指先ひとつで実現する夢のような鍋を完成させました。
  • 代表取締役副社長の土方智晴さん(左)。代表取締役社長の邦裕さん(中央)。

  • フタと本体に取り付けられたダブルハンドル。持ちやすくて重さを感じにくいです♪

  • 指先ひとつで設定可能、スマートタッチキー。30度から95度まで、1度刻みの温度設定が可能!

  • やさしい色、フタの裏や鍋の底の形状など、ひとつひとつに意味がありますよ。これまでに27万台以上売れてるんだって!

「バーミキュラ ライスポット」の調理体験&試食!
バーミキュラ ライスポットが1台あれば、炊飯だけでなく手軽に料理を楽しめる♪と、いうことで…ここ最近料理をほとんどしていない佐井祐里奈、果たして本当に美味しい料理がつくれるのか!?早速バーミキュラ ライスポットを使ってお料理をしていきましょう!お手伝いしてくださるのは、愛知ドビー専属シェフの吉見将宏さん。「絶対失敗しません!誰でも出来ます、大丈夫です♪」と力強く背中を押してもらい、まずはポトフづくりから。
①食材を切ります。②ポットに玉ねぎを敷き詰め、上に他の食材を並べます。③塩・胡椒などで味を整えてフタをして、弱火で50分加熱します。④完成です!
あっという間に出来上がりました♪驚いたのはコンソメなどのダシを一切使わないこと!なぜなら、野菜やベーコンから充分に甘みやうま味が出てくるから。食べてビックリ、シンプルな味つけだからこそ実感できる食材ひとつひとつの美味しさ。あぁ、こんなに野菜って甘くて濃厚な味わいで香り高いんだなぁと実感できます。嫌いな食べ物が食べられるようになる、そんな逸話も心から理解できました。その他、炊きたてのご飯にローストビーフ、炒飯に炒め物など…。どれを食べても感動の美味しさ!お米ってこんなに一粒一粒が立っていてモチモチして甘いんだなぁ…。炒飯は具材の美味しさが調和していてお米もパラパラで絶品。ローストビーフは今まで食べてきた中で一番美味しくて感動!自分でつくった炒め物は…。玉子はフワフワ、野菜はシャキシャキ、お肉は柔らかい!完璧な出来栄えでした♪嬉しい~♪楽しい~♪美味しい~♪
  • 本当にバーミキュラ ライスポットで簡単に美味しいお料理が作れるのか、大調査です!

  • ハイパワーIHコイルが鍋底を均一に加熱するから、炒め料理もムラなく理想的に仕上がります♪

  • ポトフはコンソメなどのダシを使わず、玉ねぎ・じゃがいも・にんじんなどの野菜とベーコンやソーセージをつめただけ…。

  • イイ香り~~♪スイッチを押して待つだけでポトフが完成!信じられない簡単さ…。

  • 家庭でつくるにはハードルの高いローストビーフも、この通り!絶妙な火加減が必要な低温調理を誰でも楽しめます♪

  • バーミキュラ ライスポットで手軽にできるご馳走メニューがズラリ。ホームパーティみたい♪

バーミキュラができるまで
世界最高の鍋、バーミキュラの工場にお邪魔しました!
誇り高きメイドインジャパン。一切の妥協を許さない職人さんの素晴らしい技術に涙が出そうでした。
  • 鋳造工程です。厳密な成分調整と鉄を流し込むスピードや温度の管理が大切とのこと。約1500度、暑いよ~!熱いよー!

  • 一つひとつ職人さんが丁寧に作り上げていきます。完成までに何千回とトライ&エラーを繰り返したそうです。

  • 精密加工工程です。職人さんの経験と勘で繊細な調整を繰り返し0.01mm以下の精度で削り込んでいきます。

  • どの方向からも紙を通さないのです!フタと本体の設置面を精密に削る技術力の高さに震えました。

  • ホーロー工程です。職人さんの手作業でバーミキュラ全体にガラス質の釉薬を吹き付けます。気温や温度に応じて塗り方を変えるとのこと。

  • 焼成の工程。約800度で焼き上げます。なんと、「釉薬の吹き付け・乾燥・手仕上げ・焼成」の工程は3度繰り返されるそうです。この後厳しい検査を経て、やっと完成~!

メッセージ

人事担当者からのメッセージ
当社では、実際に募集をしていなくても、やる気に満ちた方であればウェルカムです。今年に入って、中途採用ですでに6名の方に入社してもらいました(2017年7月5日現在)。その他、通常の採用活動はHPなどをチェックしてください。
求める人物像としては、変化の多い会社ですので、その変化を素直に楽しめる方。新卒採用でもキャリア採用でも「これがやりたい」と凝り固まった意見を持つのではなく、状況によって変わる会社の方針に一緒に向き合っていけるのがベストです。
入社前に必要な知識はほとんどありません。料理の知識も必須ではありません。それよりも、相手の立場に立って物事を考えられることが大切だと思います。
また、規模が大きすぎないため、その分やりがいも大きいです。こんなことまで自分でやれるのかと感じるのか、こんなことまでやらなければいけないのかと感じるのか、心持ちひとつで変わってきます。年齢や立場に関係なく、社長や副社長とも話をして仕事をすることも多いです。そんな状況を一緒に楽しめる方、お待ちしております!

常務取締役経理総務担当 森祐介さん

佐井祐里奈の体験後記

すっかりバーミキュラの虜になった私は、まだ予定はないけれど嫁入り道具にぴったりとバーミキュラ ライスポットを注文しちゃいましたよ。このバーミキュラで胃袋をつかむ作戦で婚活も頑張ろうかしら(笑)。そんな私の得意料理、これからは「ローストビーフ」です♪簡単につくれることは秘密にしたいけれどね…(笑)。それにしても早くお料理がしたいな~♪と、やる気も生み出すバーミキュラ。「手料理と、生きよう」というブランドスローガンがぴったり。そんな「暮らしを変える鍋」がこれからも多くの人のライフスタイルを豊かにしてくれると思うとワクワクします。まさに、魔法の鍋ここにあり!間違いなく日本の誇りです。一人でも多くの方にこの美味しさを体感してもらいたいなぁ~!ご馳走をつくってホームパーティしようかなぁ~♪

「世界一、素材本来の味を引き出す鍋」を日本の職人の手で作りたいという強い想いが、誰にも真似できないホーロー鍋を生んだのですね。

SHOP DATA

■愛知ドビー株式会社 http://www.vermicular.jp/company/ 1936年に愛知県名古屋市で創業された老舗鋳造メーカー。メイド・イン・ジャパンの鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」は、3代目の兄弟の「町工場から世界最高の製品を作りたい」という想いから誕生した。
「一生大切に使って欲しい」との願いから、古いホーローを全て剥がして再ホーローコーティングする、リペア(再ホーローコーティング)サービスも実施。ほかにも、メッセージや名前を型から削り出して鋳物の文字を作り、世界にひとつだけのバーミキュラをオーダーできる、ネーミングサービスなどもある。

PROFILE

佐井祐里奈 ツイッター:@yunna_s31 愛知県日進市出身。大学卒業後、宮崎放送(MRT)のアナウンサーとして活躍。2013年から拠点を名古屋に移し、テレビのリポーター、ラジオのパーソナリティ、イベントの司会など、活躍の場を広げる。趣味はアイドル研究。