第5回
金印(愛知県名古屋市)


ツンと辛いだけじゃな~い!名脇役&縁の下の力持ち!

「お寿司のワサビ、ラーメンのメンマ、カレーライスの福神漬けのようなアナウンサーになりたいです!」

前へ前へと出すぎることはないのだけれど、いないとな~んか物足りない。そして何より主役の良さをしっかりと引き出せるアナウンサーになりたい。そんな気持ちから、就職活動中はお寿司のワサビを目指していた佐井祐里奈(笑)です。今回は、そんな私も憧れた(?)、富士山が描かれた大きなワサビの缶と…運命の…再会?!さぁ、ワサビの魅力を大解剖です!

信用は無形の財産なり!まさかの二択から全ては始まった?!

まずは、総務本部総務部主任の岡本達也さんに創業当時の話を伺います。

初代社長の小林元次さんは、昭和4年に青果を扱う小林商店(後の金印)を創業。当初はみかんを販売する予定だったのですが、出店費用で資金がつきてしまったのです。そこで、元次社長は、なんとハッピと前掛け姿のまま静岡のみかん農家に、元手のかからない「委託販売」のお願いをしに足を運んだそう。急な訪問の上、当時としては珍しい産地直送というスタイル…果たして…上手くいくのか?!そんな心配をよそに、元次社長の誠実な若者らしさと意欲と真剣さがみかん農家の心を動かし交渉成立。

金印わさびの社訓に「信用は無形の財産なり」の一節があるそうですが、この時に元次が深く肝に銘じたことに由来しているとのこと。深イイ~~。そして、委託販売も大成功!順調なスタートを切りました。

運命の再会?!金印の有名すぎる業務用ワサビの缶!おっき~~い。一度見たら忘れられない立派な富士山のパッケージですよね。

しっかりと優しく丁寧に話してくださった岡本さん。誠実な雰囲気が素敵!元次社長もきっと似た雰囲気の方だったんだろうなぁ~♪

食べ比べてみました!本わさびはすりおろし後、約3~5分で香り・辛味のピークを迎え、美味しく食べられるのは30分程度とデリケート!

生わさびの香りと辛味を逃さない「超低温すりおろし製法」でつくった製品は、本格派!辛いだけではなく、旨味と爽やかな甘みも感じます。って、カラッ!

順風満帆と思われた小林商店。しかし、お値打ちにたくさん販売したため、他の青果業者などから「死活問題だ!」と青果商をやめて欲しいとの申し入れが!おまけに周辺エリアの長老からは「レンコンかワサビの商売ならOK」とのいきなりの提案…。まさかの二択を迫られたのです。元次社長は悩んだ末、争うべきではないと考え、なんとなくひかれたワサビを取り扱うことに。

正直売れるものではないと思ったそうですが、ところがどっこい、昭和12年には「わさび乾燥機」を開発。高品質な粉わさびの量産に成功し「金印わさび」の名前をつけて発売します。そして昭和27年には、現在の金印わさびを設立。それ以来、長きにわたり製品の開発に力を注ぎ、昭和44年にはからし粉を使用しない純粋品「金印粉わさび」を発売。その後も「金印ねりわさび小袋」「金印生すりわさび」「金印生おろしわさび」と業界初となる大ヒット商品を連発!ひゃ~~さすが加工わさびメーカーのパイオニアです。わさびとの出会い方には驚きましたが、前向きにトライし続け、大成功をおさめた元次社長の姿勢に感服しました。

ただの薬味ではない!ものすごいポテンシャルの持ち主、わさび!

加工わさびの歴史を創り上げた金印。正しいわさび文化を伝えたいと、いまでは世界進出も!ウェブスター辞典やオックスフォード辞典に掲載されるなど、世界に認知されています。

そして、もっとわさびの理解を深めたいと、本わさびや西洋わさびの生産、さらには研究にも力を入れているのです。

続いて、開発本部名古屋研究所課長の奥西勲さんに話を伺いました。

わさびは、奈良県明日香村で出土した木簡によると、約1300年前から薬草として伝統的に用いられていたとのこと。そこで、「薬味」としてだけではないわさびのポテンシャルを生かそうと、機能性に注目し研究をスタート。

幾度となくトライ&エラーを繰り返し、「ワサビスルフィニル」というワサビの根茎に含まれる貴重な健康成分の高濃度抽出に成功!さらに、動脈硬化やがん・生活習慣病を引き起こす原因と言われる活性酸素の発生を抑制する「抗酸化作用」があることが解明されました。野菜ナンバーワンの解毒パワーを持ってるんですって。わさびパワー恐るべし。

特別に粉末の「ワサビスルフィニル」をパクッ。体に良さそうな味~!それにしても、わさび一筋の金印だからこそ特許製法で抽出できたんだろうなぁ…。

失敗談も交えて楽しく話をしてくださる奥西さん。「ワサビスルフィニル」は約100本の本ワサビから小さじ1杯程度しか抽出できないんですって!

辛み成分が入ったまま、大量に摂取するとお腹を壊しちゃうんだよ~大変だったよ~と失敗談も話してくださいました(笑)。

こちらの化粧水、サラッとしているのにのびがよくて使いやすい!シワ改善効果が期待できるとのこと。わさびの香りはしません(笑)。

さて、わさびに素晴らしい成分が含まれているとわかったところで…どのように摂取すれば良いのでしょう?!奥西さんに伺うと、毎日本わさびを5g食べれば良いとのこと。しか~し、毎日5g食べるのは大変。わさびを使うメニューも限られてきますよね。おまけに、チューブや小袋タイプでは、健康成分を効率よく摂取できないとのこと。

どうすればいいのー?!

そこで奥西さんがじゃじゃーんと取り出したのは、「わさび&オリーブ」というサプリメント!3年かけて研究・実験を繰り返し、辛み成分を除去し有効成分のみ抽出させることに成功したんだそう。「ワサビスルフィニル」だけでなく、デカペプチドなど3つのこだわり成分もプラスされています。

その他にも、わさび農家の方々のきれいなお肌に着目と研究を重ね、「ワサビフラボン」という、肌に重要なコラーゲン産生を促す成分を発見!今後も育毛効果や認知症の改善など、わさびの素晴らしいパワーの解明・研究は広がっていくそうですよ!ワクワク。

佐井祐里奈の体験後記

取材をしてみて、他にも知らなかったことが…!多くのチューブのわさびには、本わさびと西洋わさびがブレンドされているのです。本わさびは、日本原産で古くから渓流などを中心に自生していたもの。見た目も全く違う西洋わさびは、東ヨーロッパ一帯が原産地といわれ、英名は「ホースラディッシュ」仏名は「レフォール」。爽やかな香りと辛みが特徴の本わさびと、シャープな辛みが特徴の西洋わさび。それぞれの良さをギュギュッと凝縮しているんですね!

それにしてもわさび一筋80年余り…「金印」さんの一途なわさび愛には脱帽です。これからもっと大切に味わおう!

右が本わさび。左が西洋わさび。見た目も味も違うんですよ♪ 「わさび=辛い」だけではない、甘みや旨み、さらにその奥に秘められた健康成分にも感動しました。

今回取材した企業様
金印株式会社
昭和4年、創業者・小林元次が柳橋中央市場で小林商店を創業。その後、青果からわさびの卸商に転業。業界初のからし粉を混合しない「金印粉わさび」を発売するなど、わさびのパイオニアとして邁進。
現在は、「人類の健康づくりと世界の食文化の向上に貢献しよう」という経営理念のもと、ロサンゼルス、ニューヨーク、フランクフルトなど、65か国に出荷している。
【HP】http://www.kinjirushi.co.jp/

佐井祐里奈プロフィール

愛知県日進市出身。大学卒業後、宮崎放送(MRT)のアナウンサーとして活躍。2013年から拠点を名古屋に移し、テレビのリポーター、ラジオのパーソナリティ、イベントの司会など、活躍の場を広げる。趣味はアイドル研究。

ツイッター:@yunna_s31

この記事を共有する
ページの先頭へ