名古屋おもてなし武将隊が、中日新聞販売エリア統一を目指し、平成の世に誕生した新しいスポットを巡ります。毎回、中日新聞の地方版ごとに分けられたエリアをたずね、そのエリアを代表するスポットをご紹介(制覇)。
第十回目は、徳川家康が「飛騨版エリア」を訪れました。
城下町や町屋が広がる「飛騨の古都=高山」の街ブラ&手づくり体験スポットをご紹介!
今回、家康が訪れたのは名古屋から北に約160km、四方を山々に囲まれた高山市。
江戸時代に築かれた城下町や町屋の風情を色濃く残し、国内はもちろん海外からも大勢の観光客が訪れる人気のスポットです。
「飛騨国の高山といえば、信長殿や秀吉殿に仕えた金森長近が原型をつくった町じゃ。
ワシにとっては初めての高山を隅々まで、存分に堪能いたそう!」
文武両道といわれる金森長近が、京都の町並みを模してつくった高山には、独特の文化が根づいています。まずは、観光名所のひとつでもある「宮川朝市」をブラリと散策。
「いざ、出陣~!ワシに続くのじゃ~!!」
鍛冶橋の東詰から宮川に沿って、約350m続く「宮川朝市」。毎朝7:00から12:00まで開催しています。
※冬期は8:00〜12:00、天候により異なる。
朝市がスタートした50年前から、同じ場所で店を開くおばあちゃん。「この赤かぶの漬け物、絶品じゃ〜!」
「飛騨高山の伝統野菜を発見じゃ!」。長ニンジンを麹ベースの自家製ディップにつけて、いただきます!
続いて、情緒あふれる高山の町を人力車で巡ります。「なんとも、風流ではないか。これより、よろしくお頼み申す」
「駕篭(かご)は揺れるが、人力車は揺れも少なく景色も楽しめ快適じゃ!」。宮川にかかる朱塗りの橋・中橋は、高山のシンボルです。
「飛騨国が徳川幕府の直轄地だった時の、役所じゃ!」日本に唯一現存する陣屋、高山陣屋には、徳川家の家紋である葵の御紋の入った提灯や幕がかかげられています。
人力車を降りた家康が何かに誘われフラフラ〜。「犯人はみたらしだんごじゃったか。醤油ダレの香ばしい匂いが罪よのぅ〜」
「ここが、さまざまな体験ができるという館じゃな」。古民家風の館内で、いざ手づくり体験に挑戦です!
「どの色のさるぼぼにいたそうか……」。5色から家康が選んだのは、健康運に御利益がある緑色のさるぼぼです。
「まずは頭に黒い頭巾をかぶせるのじゃな」。スタッフの説明を聞きながら、真剣に作業を進めます。
形もさるぼぼらしくなってきました。「あとひと息じゃ。立派なさるぼぼをつくってみせるぞ!」
さるぼぼに腹当てとちゃんちゃんこ、お守りを取り付けて完成です。「背中には、ワシからの重大なメッセージをこっそりと記しておいたぞ!」
次に挑戦するのは、手焼きせんべい体験です。「このうるち米でできた生地を焼くのじゃな! こんがりと焼いてみせる。待っておれ!」
専用の道具で生地をはさみ、昔ながらの釜の中で焼上げます。 「おぉ。みるみるうちに、生地が膨らんできたぞ!」
「見よ! このきれいなキツネ色に焼き上がったせんべいを」。丸くきれいに焼き上がったせんべいを手に、大満足の家康です。
「ふふふ……。体験はまだまだ終わらぬぞ」。モノづくりの魂に火がついた家康は、続いてぼぼ鈴の絵付けに挑戦です。
なんの迷いもなく、さるぼぼの形をした鈴を黄色に塗る家康。「ワシのセンスを皆に見せつけてくれよう!」
「じゃん! これで完成じゃ。ワシの意図が読み取れるかのぅ?」劇画タッチ(笑)に仕上げられた鈴は、名古屋おもてなし武将隊の誰かがモデルになっています。……この立派な眉毛はっ!?
手づくり体験を完遂した家康は、隣に広がる集落博物館、飛騨の里へ向かいます。「4万坪もの敷地に、国の重要文化財にも指定される貴重な民家などが移築復元されておるそうじゃ」
里内では、竹馬やけん玉、こま回しなど、昔ながらの遊びが体験できます。「竹馬は昔から大得意なのじゃ」。
里内には7棟の茅葺き民家が移築されています。「囲炉裏に毎日火を入れて害虫を駆除するなど、この茅葺き民家を大切に管理しておるそうじゃ」。