水城あやのの「ほっと見聞録」【第四回】名古屋市 シヤチハタ


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2015年(平成27年)7月22日(水曜日)

日本の食の新たなる扉を開けたトマト翁。その足跡と未来への一歩に迫ります。


東海市のカゴメ上野工場内にあります

あ〜、お腹が空いた。オムライス、食べたいな〜。小さい頃、オムライスにトマトケチャップで名前を書いてもらうの楽しみだったもんな〜。今でも新婚さんは、ご主人の名前とか書くのかなー私は一切やったことないなー……なんて考えていたら……到着です。
第二回目の今回は、愛知県東海市のカゴメ記念館! ここでは、カゴメ株式会社の創業者、蟹江一太郎とカゴメの歴史に迫ります!

それでは、見聞録スタート!


正面玄関には、創業者蟹江一太郎の銅像と感謝の文字が。これは一太郎本人が書いたもので、この感謝の気持ちが偉大な功績を残す事になるのです。

実はこの記念館、カゴメの歴史や現在の製品の製造工程なども学べるんですよ。

ここで見聞録恒例(?)の豆知識コーナー。皆様、ご存知のカゴメの「カゴメソース ウスター」ですが、なぜウスターソースっていうかご存知ですか?

当たり前のように、焼きそばやハンバーグソースに使っていますが……。ヒントは「名古屋っぽい」。名古屋駅は名駅、名古屋城の公園は名城公園……。そう! 略語ですよ。


エントランスには一太郎さんの銅像と書が

ご案内は総務課の倉田さん

工場内ではこんなスタイルで衛生管理を徹底してます

ウスターソースはイングランドのウスターシャー州で誕生したソースで、明治初期には洋食として日本でもハイカラな人たちが口にするようになっていました。ウスターシャー州のソース、ウスターシャーソース、ウスターシャ……ウスターソース!
誰が名付けたかは、定かではないそうです。そのイングランドのソースが記念館にもあるのですが、これがすごいんです! 芳醇というには強烈すぎる酸味を感じますし、スパイスの香りも強い。

倉田さんによると、日本のように料理にかけるのではなく、お肉の下味や煮込みの調味料として使うそうです。それを日本人好みにしたのも蟹江一太郎なんですって! このままじゃなくてよかった。ありがとうトマト翁!



こんなものを使って製品チェックしますよ

私の家にもあるソース、こんな風にできるんだ!

おしゃれなラベル、嗅いでみていいですか?

ムッホッ…!お見苦しい顔、すみません。でも強烈!

ゴホゴホ!……大変失礼ながら、これは食べられるんですか?

続いて記念館の二階へ。ここには、実際に一太郎が使っていた道具や当時の写真が展示されています。

明治32年、農家の跡取りであった蟹江一太郎が、兵役義務を終えて帰郷。軍隊の上官の勧めで西洋野菜の栽培に着手します。トマトをはじめキャベツ、ニンジンなど丹精込めて作った野菜は大豊作。

しかし一般家庭にはまだまだ馴染みもなく敬遠されますが、ホテルや洋食店には歓迎されます。トマト以外は……。今でこそ大人気のトマトですが、当時は売れなかったんです。残っちゃったんですって。

確かに海外でも生でトマトを食べる人が少なかった時代ですからね〜。仕方がないといえば、そうなんですよね……。

でも、失敗なくして成功は生まれない! 「そのトマト、アメリカでは加工して食べるそうだよ」そんな声を農業試験場で耳にしたことから、大きく状況が変わります!

その後、一太郎は一家総出でトマトを煮詰めトマトソース(今のトマトピューレ)を完成。これが舶来品に負けない美味しさと高評価を受けます。さらに日本人の味覚に合うよう、香りも味もマイルドにしたウスターソース、トマトケチャップを続けて開発。特にウスターソースは大ヒットしたんです!

そして大正3年、一太郎は仲間達に呼びかけ「愛知トマトソース製造合資会社」を設立。その3年後、三角を二つ組み合わせた、トマトの収穫にも使う籠の目をモチーフにしたカゴメ印を商標登録します。


貴重なものもたくさん〜

一太郎が作った野菜の種類。トマトだけ余っちゃたそうなんです……

この大きな瓶でソースを熟成させていたそう。

新商品も紹介されています

震災で親を亡くした子ども達を助ける基金にも参加

一家や地元の皆様の協力が成功を生んだんです、と倉田さん


当時のラベルも レトロで素敵〜


ほら!カゴメ印!オシャレだな〜


キャンペーンカー!当時はとても目立ったでしょうね


さらに大正12年、社名を「愛知トマト製造株式会社」と改め、数々のヒット商品を誕生させていきます。

創業者の一太郎は昭和46年96歳で永眠しますが、トマト翁が遺した情熱や優しさは今の製品にも息づいているそうです。

余談ですが、96 歳までご存命だった一太郎さん、この時代ではかなり長生きですよね。やっぱりトマトの抗酸化作用、リコピンパワーかな、なんて思ってしまいました。

よし、今日の夕飯はトマトとトマトソースをいっぱい食べよう♪

原料となるトマトの開発はもちろん、保存料や着色料、化学調味料を使わず野菜のうま味を生かして製品作りをしているカゴメ。そんなカゴメの新しい挑戦を取材するため、名駅に移動です。

でも、本当にお腹が空いたな〜。

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2015年(平成27年)7月22日(水曜日)

トマトの可能性は無限大です!

次に訪れたのが、名古屋駅に昨年オープンした「トラッツィオーネ ナゴヤ ウィズ カゴメ」。ジェイアール東海フードサービスとコラボしたお店です。

ここで詳しくお話を伺うのは、カゴメの斉藤さんです。お願いします!

まずは、お店オープン時の苦労をたずねると……。一番の課題は、トマトメニューと通常メニューのバランスだったと言います。カゴメブランドを反映させてトマトに特化したメニューを多く出したい、けれども様々な年代の人が行き交う名駅。若い女性だけに受けそうなヘルシーなトマトメニューのお店にならないよう、気を配ったそうです。

そしてついにオープン。お店は老若男女、また海外からの観光客でいつも賑わっています。そんな「トラッツィオーネ ナゴヤ ウィズ カゴメ」のこだわりの新メニューをいただく事に。ヤッター! 待ってました。

それが「プレミアムオムライス」。お皿の中央には、名古屋コーチンのフワフワオムレツ。その真ん中をカットすると、プルフワ玉子がライスを覆い尽くす……。オムレツの黄色と、トマトケチャップライスの赤のコントラスト。何という絶景、素晴らしい画です。

オシャレな外観。赤が印象的な素敵なお店!
トマト大好き斉藤さん。社内のオムライス検定2級です.

料理長、ありがとうございます!

そこにカゴメトマトケチャッププレミアムを、た〜っぷり、かけて……
そして、お味は……。流石名古屋コーチン、味が濃厚です。バジルがアクセントのトマトケチャップライスの中にも、名古屋コーチンのもも肉が。こちらも弾力がありしっかりしたお味。で、何より驚いたのがトマトケチャップのおいしさです!
この「プレミアムオムライス」に使われているのが「カゴメトマトケチャッププレミアム」。ポルトガル産の味の濃いトマト、沖縄産のサトウキビを原料とした砂糖を使った、とってもプレミアムなケチャップです。お酢もこのトマトケチャップ専用に作られたもので、トマトのおいしさを引き立てます。
このトマトケチャップ、もちろん販売もされているので、チェックしてみてくださいね。レストランで気に入って、買って帰る方もいらっしゃるとか。

トマトを知りつくした、カゴメにしか作れないトマトケチャップですね

いただきます!

ん!玉子、ライス、そしてトマトケチャップ。おいしー!

しかし驚くのはこれだけじゃなかったのです。
「トマトの事なら何でもカゴメに」。トマトの可能性を追求するカゴメのチャレンジングスピリットを感じるメニューがあったんです。

それが「トマトモヒート」に「トマトジェラート」。

えーっと。いくら何でもやりすぎではありませんか、斉藤さん。

ジェラートは爽やかな香りが特徴のアメリカ産のトマトペーストを使用。世界中のトマトの特性を知り尽くしているからこそ、できるメニューですよね。甘いスイーツというというよりは、さっぱりした味わいなので男性のリピーターも多いとのこと。うん、納得です。

モヒートもミントの香りが涼やかで、さらっとした飲み心地が最高。

この夏はトマトジェラート、モヒートで暑さをしのぐ、なんてオシャレかも! さらにトマトを使ったメニューをまだまだ開発中だとか。


楽しみにしています!


トマトモヒート(右)、トマトジェラート(左)

うわー、爽やかでおいしさです。

水城あやのの体験後記

「トマトの事なら何でもカゴメに」という精神、まさしくそれは創業者・蟹江一太郎の心そのものですよね。まだ誰もこの地方では育てたことのないトマトの種を前に、大きな可能性をみた一太郎。それを受け継ぐカゴメスピリット。トマトと向き合うひたむきな姿勢は、今も同じなんですね。食卓に新しいおいし

今回取材した企業様

カゴメ株式会社

(公式サイトはこちら)
トマトケチャップをはじめとしたトマト加工品や、ソースなどを製造する食品メーカー。
「自然を、おいしく、楽しく。KAGOME」を企業理念にかかげ、素材を生かした飲料なども人気。本社は名古屋市中区。

カゴメ記念館

【住所】 愛知県東海市荒尾町東屋敷108
【電話】 052-603-1161
【営業時間】 10:00〜11:00、13:30〜14:30
【休館日】 土曜、日曜、祝日、工場休日、年末年始
【入館料】 無料、1週間前までに要予約
【駐車場】 あり

 

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水城あやのPROFILE

大学を卒業と同時にリポーターとしてメディアデビュー。
以来、ナチュラルで飾らないキャラクターと誰からも愛される笑顔を武器に、活躍の場を大きく広げる。テレビ、ラジオのみならず、イベント、式典、パーティーなど、あらゆるシーンにおいて、どんなことでも対応できるマルチタレントとして活躍。現在は、CBCテレビ「ゴゴスマ」、スターキャット「アマチンアワー」にレギュラー出演中。
また、一女の母として、児童虐待防止を訴えるオレンジリボン活動にも取り組んでいる。

セントラルジャパンHP http://www.central-j.com/
水城あやの ブログ http://ameblo.jp/mizuki-ayano/