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    No.60
  • 中日新聞 新所原専売店 宮崎新聞店

  • 中日新聞 新所原専売店
    宮崎新聞店
    【住所】静岡県湖西市新所原2-6-23
    【電話】053-577-0468
    【FAX】053-577-3939
    宮崎 俊さん
    自動車部品の製造・販売メーカーに勤務し、機械の設計を担当する。31歳で会社を退職し、奥さまの実家が営む販売店に入店。現在は2代目店主として、実務者である息子とともに販売店を切り盛りする。

設計図をコツコツ仕上げる元職人が
義父を助けるため販売店に入店。

今回の訪問先は、オープン階段を配したオシャレな販売店、宮崎新聞店です。静岡県と愛知県の県境にある店舗では、2代目店主の宮崎さんと息子の豪さんが出迎えてくれました。

現在の販売店に入店する前の宮崎さんは、地元のメーカーで機械の設計図を担当。元来、細かい作業や手で描くことが好きだったことから、仕事に没頭する日々を送ります。そんな中、娘が生まれた年に、奥さまの実家である販売店を継ぐ話が浮上。「義父の体調が思わしくないと知り、すぐに入店を決心。しかし妻からは、職人気質の私に販売店が務まるのかと心配されたのを覚えています」。その後、会社勤めを続けながら、朝刊の配達を経験。早朝2時過ぎにJR新所原駅で新聞を受け取り、バイクで配達した後、会社に出勤するという激務を約2年間続けます。31歳で会社を退職した後は、実務者として販売店に入店。「不在の義父に代わり、必至になって目の前の仕事に取り組みました」。設計技術を生かし順路帳を作成するなど、手探りで仕事を進める宮崎さんにはこんな武勇伝も。深夜、腹部に激痛が走り病院に行ったところ、盲腸との診断。医師からはその場で手術をすすめられますが、目の前の仕事が大事だと、点滴で治療を受けながら翌朝も朝刊を配達。別の日には、宮崎さんの運転するバイクの側面にクルマが衝突。一瞬は気を失うものの、病院には行かず、再び朝刊を配達……。息子の豪さんは幼い頃、そんな仕事ひとすじの父を見て「何をしているんだろう?」と感じていたそう。その後、奇遇にも父親と一緒のメーカーに就職し、生産管理として活躍を始めます。「当時は、実家の販売店を継ぐとは考えていませんでした」。しかし、社会人として何度目かの長期休暇を満喫する中、ふと父親が25年以上がむしゃらに働き続けていることに気がつきます。「すぐに助けてあげなくては!と思いました」。現在、豪さんは実務者として販売店をサポート。地元の情報が満載のミニコミ紙「朝刊太郎」の取材などに精を出しています。他にも、長年の悩みだった人手不足を解消するため、一日おきに朝刊配達をするシフト制を新たに導入するなど、さまざまな取り組みをスタート。前職での経験を生かして、新たな店づくりに大きく貢献しています。そんな息子の活躍を、宮崎さんは目を細めてうれしそうに見守ります。
  • 「父を見ていると、簡単には音を上げられません」と話す息子の豪さん。

  • 地元の幼稚園や小学校の話題も満載のミニコミ紙「朝刊太郎」。

  • 60歳で始めた趣味の油絵は、地元の飲食店に飾られるほどの腕前です。

販売店エリアのおすすめスポット

■天竜浜名湖鉄道

【イベント列車】
●6月9日(土)/ 沿線かたりべ列車 大人3,900円ほか
●7・8月の土曜日※8月4日は除く / 御殿場高原ビール列車 大人4,900円
静岡県掛川市の掛川駅と、湖西市の新所原駅を結ぶローカル鉄道。総距離67.7kmの路線には、駅舎やプラットフォームなど36の国登録有形文化財を有し、昭和の鉄道遺産を楽しみ、懐かしむ人の姿が多く見られます。天竜浜名湖鉄道の本社がある駅、天竜二俣駅構内では、扇形車庫や転車台の見学ができる「転車台・鉄道歴史館見学ツアー」を毎日開催。ほかにも、季節ごとに運行されるイベント列車も人気です。
  • 車窓に広がる浜名湖の景色とともに、のんびりと列車旅を楽しめます。

  • デンソーに吸収合併された自動車部品メーカー「アスモ」の名前が残された駅。

  • 全39駅分の駅名キーホルダー(500円)。特に「アスモ前(明日も前)駅」が人気です。

■湖西連峰ハイキングコース

【住所】静岡県湖西市梅田(梅田親水公園)ほか
【電話】053-576-1230(湖西市観光協会)
浜名湖の西岸から北岸に続く山並みの中間に位置する宇利峠から、南西に続く山並みを「湖西連峰」と呼びます。ハイキングコースには、約1,400年前に作られた古墳群や、平安時代の寺院跡地、不動の滝などの見どころが点在。地元の児童らも気軽に楽しめる低山ハイキングとして、シーズンになると大勢の人でにぎわいます。
メインの登山口である梅田親水公園では、3月下旬に「湖西連峰山開きイベント」を開催。メジロ、ヤマガラなどの野鳥やトキワマンサクなどの自生植物が、人々を出迎えます。おちばの里親水公園付近でホタルが舞う、6月頃もおすすめです。
  • 梅田親水公園の北側に設置されたハイキングコース入口。

  • ハイキングコースの途中には、浜名湖の絶景が楽しめるポイントも多数。

  • 空気の澄んだ日には、嵩山頂上など各所から富士山と南アルプスの絶景が楽しめます。