• 2016年
    (平成28年)
    06月08日
    (水曜日)

    なんでもござれ!な大須商店街で妖しい店々に酔いしれる!?

    「もう見たくない!」って言われても、今回もやらせていただきます!アメ横ビルを背景にした、編集長の右頬に注目! はい、お粗末さま。

     大須界隈を歩いていると、ちょっとばかり奇妙な形をした信号が浮かんでいるのを見つけた。浮かんでいるというのも変だが、交差点の中央の頭上に設置されているのでそう感じてしまうのだ。正方形で、さほど広くない道同士の交差点で、わりと低めの位置にあるので、普段はあまり意識しない信号機の巨大さを感じる。四角の内側が歩行者用、外側が自動車用で、作りは合理的なのだ。聞くところによると地元名古屋の会社が製造しているらしい。もともとここには信号がなく、事故が多発していたので地元の要望で設置されたそうだ。この地中に水道管などの既存の設備が這い回っていたので、影響しないための消極的選択で隠れた名所ができたのだとか。(2013年7月24日付中日新聞による)

    編集長の視線の先にある、ちょっと変わった信号。慣れていない人には、ちょっと見にくいかも!?
    この合理的なつくりの信号機に、困惑気味の編集長。

     引き続き大須商店街を彷徨く。
    何かフォークロアでファンキーなシャッターが目に入った。
    いささか懐かしい感もある
    「ラッスンゴレライ」かと思ったが違った。
    「チャランゴレッスン」だった。
    「チャランゴレッスン!
     チャランゴレッスン!」と足踏み手拍子でつぶやいたが、語呂が悪かった。
     この日は休みのようだが、開いていればきっと入ったに違いない不思議な店だ。

     ある店舗の表に、ショッキングピンクの看板があって、「お蕎麦とお酒のDEN」と書いてある。両方とも大好物なのだが、勇気が湧かず失敬した。
    確かに。蕎麦と日本酒の店なのに、なぜショッキングピンクの看板なのか? ご存知の方はご一報を!
     エスニックの食材、それもスパイスを数多く取り揃えている店を発見!きっとこのあたりのアジア料理店の皆さんが利用するのだろう。店先にはトルコのお守りが妖怪目目連(もくもくれん)のようにこちらを睨んでいるので一瞬逡巡したが。 結構な品揃えだった。しかし、私が探しているタマリンドのパウダーは見つからず。
     スパイスの香りを嗅いでしまったところで、もう口がカレーになってしまった。これは仕方がない事だ。
     以前名古屋でカレーうどんを食べた事があるのだが、ずいぶんと美味かったことを思い出し、近くに美味いカレーうどんが食べられるところをサーチすると、近年開店して人気だという店に案内していただいた。「鯱市」というらしい。 トルコのお守り、ナザールボンジュウに睨まれながらも(?)、勇気を振り絞って店に入る編集長。
     海老一は聞いた事があるが、それは染之助染太郎だ。名古屋だけに、鯱鉾の鯱なのだろうか。
     市は何だろう。名古屋市の市か。そんなわけがない。
     内装は洒落ているが、うどん店のそれとは思えない趣味性の強い感じ。きっとオーナーの好みなのだろうなあ。 ここは味噌煮込みうどんの老舗とゆかりがあるそうで、どこか懐かしさを感じさせる味わい。
     しかし、最近親しまれるようになったスパイスの香りもバランスよく施されていて、その底辺に鰹節とアジ節が効いている。
     お通し代わりのポテトチップスをつまみながらビールを飲んでメインを待ったり、うどんの上にトッピングしてもよし。 これも深聞の恒例。編集長のカレータイム。土鍋の蓋を小皿がわりにするのが、通なんです。はい。
  • 2016年
    (平成28年)
    06月08日
    (水曜日)

    商店街の深みにどんどんハマり、最後に発見したモノは!?
    ハデなところばかりが取り上げられる名古屋人ですが、けっこう謙虚なんですってば。
     またぞろ散策を。中古パソコンなどを扱う店の看板が正直だ。「けっこう安い。」のだそうだ。「名古屋一やすい!」などと根拠のない文言が多いが、好感が持てるではないか。
     別の中古パソコン店の店先に、なぜか漁師さんが履くというか着るというか、ゴム製のつなぎに長靴が合体したようなものも売られている。どういう関係なのだろうか。漁業との兼業なのか、廃業してパソコン店を始めたのか。それとも網(ネット)繋がりということなのか。昇太さん、座布団ください。
    中古パソコン店の軒先に堂々と吊り下げられるゴム製のつなぎ(?)。
     路面店に「江戸前そば」の文字が。小さな事だが、そばは畑で取れるので、東京湾をあらわす「江戸前」はおかしいなあ。江戸のスタイルという事なのだろうけれど、ならば何がどうなのか。白日のもとに更科さい。真相は藪の中だ。昇太さん座布団ください。
    「江戸前」だけに「てやんでぇい!」なジェスチャーを披露する編集長。
     アーケードの屋根と通行人の間に浮かぶ巨大な金玉(きんだまと濁りましょう)がこれまた浮かんでいるので、手で押し返しているようなアングルで写真をとったり無邪気に歩きつつ、古道具屋、雑貨店、アンティークショップなどなどを冷やかして、大須観音あたりまで戻る。黄色の本体側面に赤い文字で「疲れに1本」とある。滋養強壮ドリンクの販売機らしい。そして、ここを通った先輩方の疲れっぷり、あるいは欲しがりっぷりは、ラベルの「純製赤まむし」「絶倫無双」「すっぽん生き血ドリンク」「NEW絶倫パワー」などの文字列で想像できる。しかし、こんなところでそんなに精をつけてどうするのか。 「ぬぉぉぉ~、このワシが金玉を受け止めてくれよう~」。大人になっても、無邪気に遊べるって、ホント素敵。
    大須商店街を歩き疲れたら、ぜひ一本。って、コレは飲み過ぎでは……?
  • 2016年
    (平成28年)
    06月08日
    (水曜日)

    深聞の最後は酒場じゃないと、しまりません。

     さて、仕上げに庶民的な焼き鳥の老舗「角屋」へ。名前の由来は想像通り。値段がリーズナブルで、長い間に店を少しずつ広げたのかなあと想像させる造り。備長炭の箱があるので、使っていた事があるのかもしれない。素朴な人柄(多分)の親父さんは二代目だそうで、店の角から道路に面した焼き台で三代目の息子さんがせっせと焼くところへ、背中から注文が入る。

    天井からぶら下がった拡声器をおかみさんが掴んで大声で注文を通すので、すぐそばのカウンターで飲んでいる客はいちいち体を浮かせて驚く事になる。
    そう、息子さんは道路に向かって焼いているので、大通りの騒音で店内からの肉声では注文を通す声が聞き取れないのだ。

    『カウンターで寝ていた客もかくせいし』

    喫宙
    突然、店内に鳴り響く拡声器を使ったオーダー。初見の人はホント、腰を浮かせて驚きます。
    それにしても、酒場に向かう時の編集長のうれしそうな顔ったら、ありゃしない。 炭火でじっくり焼き上げた鳥は、表面はカリッとしながら、中はジューシーな仕上がり。まさに職人技です。 渋~い雰囲気の店内に溶け込みすぎている編集長。ここの店、初めてですよね???
    松尾貴史
    編集長松尾貴史
    1960年5月11日生まれ。兵庫県神戸市出身。大阪芸術大学芸術学部デザイン学科卒業。俳優、タレント、ナレーター、コラムニスト、“折り顔”作家、カレー店「般°若」店主など幅広い分野で活躍。
    著書にPHP新書「なぜ宇宙人は地球に来ない? 笑う超常現象入門」等多数。
    2016年5月~6月上演、オフ・ブロードウェイ・ミュージカル「マーダー・フォー・トゥー」に出演。
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