• 2016年
    (平成28年)
    04月13日
    (水曜日)

    名古屋最古の商店街を探索する編集長!

    名古屋最古の商店街のひとつ円頓寺商店街周辺を探索する編集長。

     大須商店街とともに、名古屋で最も古い商店街の一つとして知られる円頓寺商店街は、円頓寺商店街、円頓寺本町商店街、西円頓寺商店街の三つからなっている。ならば「円頓寺商店街」で良いのではないかとも思うのだが、なかなかに大人の事情がありそうだ。
     アーケード付きの古い商店街には、私が子供の頃神戸の三宮センター街や元町商店街を勝手に「通学路」にしていたこともあって、すこぶる強い郷愁を感じている。昔は良かったなどというと、隠居の口ぶりになってしまうが、屋根がある商店街でなまじ幅が広いと、休んでいる店舗の前で露天商が店を出す。アーケードがあるので「露天」ではなくなるが。なぜか悠然と構えて客を待っていたなあ。私が小学生の頃、センター街には達筆な字で木の板に名前を書いてニスを塗り、表札を仕上げる受注販売のおじさんがいた。その作業が面白いというか興味深く、なぜ下書きもなしであんなに綺麗な仕事ができるのだろう、僕には一生出来ひんわ、などと思いながら毎日のように冷やかしていた。
     この円頓寺商店街はそういった時代の空気が残っている。曜日なのか時間帯なのかのべつそうなのかはわからない。私がうろついた時、賑わってはいなかった。しかし、その時代の風が吹いていたような感じはしたなあ。
    隣同士の建物が接していた名残。屋根の形どおりに跡が残っていて、大変興味深い。
    名古屋らしいオブジェに反応する編集長。「うぉ~噛まれたぁ~」
    昭和のテイストが色濃く残る商店街を歩く。「なんか落ち着くなぁ」とは編集長。
    神様を素通りしたら、罰があたるがね
     途中、金比羅神社の祠があったのでお参りの真似事をしたら、おみくじがあったので久々に引いてみることにした。はたして、出てきたのは「二三番大吉」だった。こういう時に無駄な運を使うというが、これは使う運がどうかを示しているものを引いただけで運は使ってはいない。一生使わずに置いておくのが運というものだ嘘。
     金比羅様曰く、
    「何をふそくでなく山がらすぬしと二人は新世帯」という都々逸のような歌が書かれていた。その下の段に、「その心」と思しき解説がある。「不平不満があっても心の持ちようだがね運はついとるでよ よく周りを見なかんよ万事順調の運気だで 酒は慎まないかん」とのことだがね。だがね。おみくじが名古屋弁だがね。どえりゃあびっくりしてまったもんだで松尾くんは。  それぞれの項目のお告げも名古屋弁だ。
    「恋愛 勿体ない様な人だがね心移したらかんよ」とはまた、すぐ私の側に寄り添う様に監視しておられる様な状況把握だ。
    「願望 思い通りだで」これは実感がありません。キャンピングカーが欲しいです。よろしくお願いします。
    「商売 土地売買がええよ」ええよとおっしゃいましても、売る土地も土地を買う金もありません。宅地建物取引業の免許もそれを取る時間もないです。どうしたらええんだ。
    「お勤 上司の引き立てがあるでよ」これは可能性があるなあ。しかし私の上司って誰だ。
    「賭け チャンスだがね」いやいや、今は賭け事で世の中大騒ぎになっとるでかんわ。いや、経済行為のことを指しているのかな。
    「相場 売り買いええよ」違った模様、相
    場はまた別項目で独立していた。どの相場に手を出せばいいのかなあ。先物かなあ。
    「病気 次第にええよ」病気はにゃあ。しかし、これが「凶」を引くと「次第に悪いよ」と出てくるのだろうか……。
    「失物 女の人に聞きゃあ」テレビのリモコンはどこやぁ!
    「就職 ぜいたくを言っとったら決まらん」この歳で就職するとしたらもちろんぜいたくは言えにゃあわ。
    「縁談 他人に任せやあどえりゃあええ人だがね」ここのあたりは「家」文化の名古屋圏の神様という感じのお言葉だなあ。

     この商店街の大本になった圓頓寺に立ち寄り。「圓頓」は「えんとん」ではなく、「えんどん」と読む。しかし、寺の名前は英語の案内板からすると「Endo-ji」と読むようだ。天台宗の教えで、「ありのままの心に功徳が円満に備わり円滑に成仏に到る」という、レリゴーな概念だそうだ。何も怖くない。風邪を引け。少しも寒くにゃあわ。ダウン着てるからね。 「名古屋弁おみくじ」に興味津々の編集長。
    とりあえず神社を見かけるとお参りしてしまうのは、深聞撮影班の性…
    お参りしたあとに引いたおみくじ。確かに全部名古屋弁で解説されています。
    商店街の名前にもなっている円頓寺に到着。すると、これまでの雨が嘘のように…止まないのです。
  • 2016年
    (平成28年)
    04月13日
    (水曜日)

     神社にもお寺にも参ったので、私が普段熱心に信奉しているがどこに参って良いのかわからなかった答えがこの商店街にあった。「お酒の神様」というありがたい暖簾を発見。ここでしばしの修行をして、心も目も開いたところでさらに進む。 「お酒の神様」と聞いて素通りはできない編集長。「ちょっと参拝してきます」とさっさと中へ。

    スタッフ一同、「お酒の神様」にご参拝。あれ?編集長だけ乾杯前に、もう減っていないですか?  
    気づけば日本酒に切り替えていた編集長。いい感じに出来上がってませんか?
    名古屋の三英傑が揃い踏み!あれ?一人関係ないような…

     手書きの幟に「ワンディシェフ」とあるが、きっと「イ」が小さ過ぎましたね、などとぼやきながらそぞろ歩く。大きな道路と交差するあたり、商店街の入り口、角の四方にど派手な像が安置されている。
    織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という三人が、それぞれ金銀鋼の色で塗装されているが、もう一つの角に全く無関係の水戸黄門が、こちらはテレビドラマのカラーリングの出で立ちで笑っている。

    そもそも外来語を表記するカタカナと縦書きって、あまり相性よくないような…。幟にはちょっと向いていなくない? そもそも外来語を表記するカタカナと縦書きって、あまり相性よくないような…。幟にはちょっと向いていなくない?

    またその笑顔がどうにも奇妙な表情で、これをどうしてここに置こうと思ったのかは不可解なのだけれど、知ったところで大した理由がなさそうなランキング4位入賞、諦めることにした。
    黄金の信長像。キリリとしたりりしい顔立ちは、とても威風堂々した仕上がりですね。「ひぃ~。銃口は他人に向けちゃダメー」 黄金の信長像。キリリとしたりりしい顔立ちは、とても威風堂々した仕上がりですね。「ひぃ~。銃口は他人に向けちゃダメー」

    秀吉像は銀色の仕上がり。見下ろす編集長の顔が、微妙に猿顔になっているのに注目。 秀吉像は銀色の仕上がり。見下ろす編集長の顔が、微妙に猿顔になっているのに注目。

    そうなれば当然家康は銅。しかしなんで歯痛を起こしたような表情なんでしょう?「大丈夫ですか?痛そうですね…」 そうなれば当然家康は銅。しかしなんで歯痛を起こしたような表情なんでしょう?「大丈夫ですか?痛そうですね…」

    なぜか水戸光圀の像も。そしてオールカラーの仕上がり。本物の黄門様は、全国行脚なんてしていなかったらしいですね。 なぜか水戸光圀の像も。そしてオールカラーの仕上がり。本物の黄門様は、全国行脚なんてしていなかったらしいですね。

    駄菓子問屋は大人にとってもパラダイスだった…

    そう言えば。いや、そう言えばの「そう」が何を指すのかは不明だが、名古屋といえば駄菓子のメッカというとムスリムの皆さんに誤解を招くので、総本山……というと仏教の皆さんに誤解を呼ぶので、とにかく生産販売が盛んな土地であることを思い出し、業者さんのところへ出かけてみた。明道町の駄菓子問屋街にある「川村商店」は、全国の駄菓子屋に出荷している問屋さんで、周辺には名糖産業や春日井製菓など、菓子メーカーの本社が多く点在している。まあなんと駄菓子屋さんよりも安い値段で、というのはもちろん当たり前だが、どっさり「大人買い」ができる空間が、子供の頃貧乏だったおじさんにはたまらない、めくるめくような空間をぐるぐるしてなぜか大きめのルービックキューブなどを引っつかんでレジへ。駄菓子問屋で小心にかえる編集長。懐かしさに思わず笑みが溢れちゃうのは、おじさんあるある。 駄菓子問屋で童心にかえる編集長。懐かしさに笑みが溢れちゃうのは、おじさんあるある。

    縁日などにならぶ玩具の問屋では、さらに心が踊りまくっていた編集長。でっかいルービックキューブはお買い上げ 縁日などにならぶ玩具の問屋では、さらに心が踊りまくっていた編集長。  完全にスキップ状態で、空腹を満たしに円頓寺の向かいの路地を入ったところにある「ベトナム屋台食堂サイゴン2」へ。一階にはオープンキッチン、二階は赤というより紅色の塗装で、長屋を改造したような作りが、何となく屋台的な質感も醸し出している。なぜベトナム料理を選んだのかは、次回明らかになる嘘。 ベトナム料理屋を前に「あっかんべ~」のポーズ。「べ~となむ」ということかのか? ベトナム料理屋を前に「あっかんべ~」のポーズ。「べ~となむ」ということなのか?
    千鳥足で「こんにちは~」といった状態の編集長。神様への参拝がちょっと長過ぎたかも… 千鳥足で「こんにちは?」といった状態の編集長。神様への参拝がちょっと長過ぎたかも…  カレー屋を経営するほどカレー好きな編集長は、当然ながらベトナム料理屋でもカレーをチョイス。 カレー屋を経営するほどカレー好きな編集長は、当然ながらベトナム料理屋でもカレー
      松尾貴史
    編集長松尾貴史
    1960年5月11日生まれ。兵庫県神戸市出身。大阪芸術大学芸術学部デザイン学科卒業。俳優、タレント、ナレーター、コラムニスト、“折り顔”作家、カレー店「般°若」店主など幅広い分野で活躍。
    著書にPHP新書「なぜ宇宙人は地球に来ない? 笑う超常現象入門」等多数。
    2016年5月~6月上演、オフ・ブロードウェイ・ミュージカル「マーダー・フォー・トゥー」に出演。
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